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( ^ω^)ブーンは赤タイツを着るようです

1 :美容師と初詣:2006/12/17(日) 00:01:29.87 ID:Peap4HVT0
適当に

2 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:06:21.69 ID:ev7NW75dO

第1話『ファイヤー ボールニユーカマー』

『必殺、神山満月切り!!!』

ずがーん!!

( ^ω^)「フヒヒ…やっぱり、電磁波ロボの必殺技はいつ見ても格好いぃおw」
一人、ヲタっぽい事を口走り悦に入っている少年の目には、
野山を模したセット上で爆発する怪獣…の着ぐるみが写っている。
彼の名は内藤ホライゾン。
特撮や、アニメをこよなく愛する…いわゆるオタクという奴だ。
その証拠に彼のいる自室はロボットやヒーロー、
果ては媚び媚びな表情をした女の子のフィギュアやポスターで溢れ返っていた。
( ^ω^)「ぉ?こんな時間かぉ?…糞スレ立ててから寝るかお。」
内藤は部屋の壁を見、既に今は一時過ぎになっている事に気づいた。
すぐさま今まで見入っていた映像のファイルを閉じ、手慣れた手つきで別のファイルをクリックする。
( ^ω^)「赤青黄黒桃、完成で…と、フヒヒ。」
巨大掲示板、2ちゃんねる上にあるニュー速VIP…ここが彼のお気に入りである。
こうして毎晩、就寝前にお約束の様な糞スレを立てるのは、半ば彼の習慣になっていた。
( ^ω^)「よし…立て逃げ、成功と。フヒヒ…サーセンwwwwwwww」
スレ立てに成功した内藤は、細々と煽りのレスが入ってくるのを横目に、満足そうな顔でベッドに横になった。



3 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:09:27.46 ID:ev7NW75dO

某所、12月12日 AM2:35
薄暗い室内にPCや電子機器が淡い蛍の様な光を放っている様は深海を連想させる。
そんな場所で二人の男が何事かを喋っていた。
「ふむふむ、どうやら見つかったようじゃのう…。」
「…博士、本当にコイツでいいんですか?」
初老の男と少し乱暴な物言いに若さを伺わせる青年の二人はそう呟くと、目の前のPCのモニターを睨んだ。
942:赤青黄黒桃、完成で…(34)

1:婦警さんと初詣 2006/12/12 1:05:36 booooon
⊂ニニニニ( ^ω^)ニニ⊃ ブーン
2:猪(淫乱) 2006/12/12 1:05:38 Xxxxxx
特ヲタ氏ね
3:初夢(脱、童貞) 2006/12/12 1:06:01 Xxxxxx

4:婦警さんと初詣 2006/12/12 1:06:26 booooon

5:蕎麦 2006/12/12 1:06:45 Xxxxxx
4さま
6:餅はだ 2006/12/12 1:07:06 Xxxxxx
>>5
m9(^Д^)プギャー!!
7:初夢(脱、童貞) 2006/12/12 1:07:09 V85r4frC0
ちょwwwwwwww1
と…こんな感じにどうでもいい書き込みが35ほど続いていたが、
今では早々に飽きられて最下層に到達しようとしていた。
「このスレッドを立てた奴が…って事ですか?」
不満そうな態度を隠そうともせず、青年は自らの太い眉をしかめさせた。


4 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:10:45.87 ID:ev7NW75dO
「そうじゃよ、この坊やは毎日同じタイトルのスレッドを立てておる。
…クォリティを重視するレッドにピッタリじゃ。」
「いや、しかし…本当に大丈夫なんですか?」
「ふぉっふぉっふぉ、心配無用じゃよ…ワシを信用しなさい。」
青年の不信そうな態度を後目に、男は暢気に顎にまばらに生えた不精髭を弄ぶ。
そんな反応に青年はやれやれと肩をすくめてため息を吐くと、体を翻し歩み始める。
「何じゃ、もう寝るのかの?」
「整備ですよ整備…明日には出動でしょ?」
そう短く言い捨てると、青年は部屋から出ていった。
「ふむ…いよいよか。」
あとに一人、残された老人はPCを操作し、画面上にとあるデータを表示させる。
そこには複雑な計算式と伴に、何色かのパターンのボディスーツが映し出されていた。
/ ,' 3「…VIPレンジャー、5人揃わねば…意味はないがの、仕方あるまい。」
老人、いや荒巻スカルチノフはそう呟くとデータを調整すべくキーボードを叩き始めた。


5 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:12:24.46 ID:ev7NW75dO
(#^ω^)「う〜…つまらんぉ」
('A`)「…るせーよ、ピザ」
ボソッと呟いた独り言に親友のドクオが後ろの席からツッコんできた。
思わず、僕は振り返り彼の不細工な面を覗き込む。
相変わらず、不健康そうな顔だ…大方、今日もネトゲで徹夜だったのだろう。
( ^ω^)「ネトゲ廃人に説教されたくねーよw」
('A`#)「るせーよ、お前の独り言がうるさくて寝られねぇんだって…黙って静かに寝とけw」
ドクオとは10年来の付き合いだ…お互いの趣味は嫌という程知り尽くしている。
実はあれから、携帯で妹スレに朝方まで粘着していたワケで…授業中にこうして座っているだけでも辛いものがある。
( ´ω`)「んじゃ…お言葉に甘えて熟睡させて貰うぉ…Zzz」
僕はそう言うや否や、机に突っ伏した。
冷え冷えとした感触が寝不足の火照った頬に心地良い。
('A`)「…すぴー…。」
返事がないと思ったら、案の定ドクオも僕同様に休み始めていた。
( ^ω^)「…おまいはのび太かぉ…ムニャ」
ドクオの寝付きの良さに嫉妬し、寝言が涎と共に口をついた。
( ,,゚Д゚)「ゴルァ!!!」
( ^ω^)('A`)「Zzz…。」
( ,,゚Д゚)「ゴル…内藤、ドクオ…あとで職員室に来る様に。」
すっかり熟睡モードの僕らはギコ先生に見つかったとも露知らず惰眠を貪るのだった。

6 :美容師と初詣:2006/12/17(日) 00:13:48.55 ID:Peap4HVT0
支援

7 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:18:23.15 ID:ev7NW75dO

12月12日 PM17:31 駅前

('A`#)「ったくよ〜、ギコの奴ネチネチと…ウザいんだよな。なぁブーン?」
(#^ω^)「全くだぉ!!…居眠りくらい大目に見ろってんだぉ!!!」
僕らはあのあと、ギコ先生に説教を頂戴してしまった。
( ,,゚Д゚)『…全くいつもいつも居眠りしやがって、ゴルァ。今度居眠りしたら親御さんに連絡するぞ?ゴルァ!!!』
至極当たり前な先生の理屈…だけど僕らの口から出るのは先生に対する悪口だ。
('A`)「ブーンも俺もアイツに目つけられちまってるなぁ…ったく、俺らを指導するくらいならDQNを注意しろっての。」
そう言うとドクオは内ポケットから煙草を取り出し火を点け、深く紫煙を吸い込む。
(;^ω^)「…どう見てもDQNです、本当にありがとうございますだぉw」
ドクオは僕の軽口に、違いない。と返し、茶色く染めた髪をガリガリと掻くと小さく笑った。
…今では僕の事をブーンと言うあだ名で呼ぶのは、小学生の頃からの付き合いの彼だけになった。
『今日から君はブーンだよ』
…僕にブーンというあだ名をつけてくれたあの子。
今では顔も思い出せない…。
何故か僕は切なくなり、空を仰ぐ…冬の夕方の空は既に暗く染まり、星々がキラキラと瞬いていた。
幼い頃、ドクオと名前も解らないその子と三人で見上げた時と何ら変わりない空に
僕はついセンチメンタルな気分になってしまう。


8 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:19:15.23 ID:ev7NW75dO
( ^ω^)「…あ、僕淀橋寄ってくぉ。ドクオも行くかぉ?」
('A`)「いや…俺はいいわ。今日、ネトゲ仲間とオフあって…待ち合わせしてるし。…ワリぃな。」
( ^ω^)「…童貞、乙wwwwwwwww」
('A`#)「るせーよ、ピザ」

そんな馬鹿な言葉を交わすと、僕らは思い思いの方向に向かって歩き出した。
…ドクオはネトゲ仲間とのオフ会の為に、僕はと言えば…。
( ^ω^)「フヒヒ…この日の為に一週間オナ禁してたんだぉwうはwwwwktkwwwwwwww」
そう、大きな声で言えない事だが…僕はエロゲを買いに行こうとしていた。
今日発売の『陵辱戦隊テラ☆エロス』
以前ネットで、5人のおにゃにょこが触手怪人に辱められているCGを見た瞬間から購入を決めていた逸品なのだ。
(*^ω^)「…おっきしてしまって、少し走り辛いぉね。」
興奮してしまったMy Sunをズボンのポケットの中で押さえながら、僕は小走りに店へと急ぐ。
…道行く人々の視線が少し冷たい様な気がするのは…うん、気のせいだ。そうに違いない。


9 :美容師と初詣:2006/12/17(日) 00:19:27.59 ID:Peap4HVT0
支援

10 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:21:49.79 ID:ev7NW75dO

カンカン…カンカン。

(#^ω^)「…電車かぉ、とっと行くぉ。」
運悪く…目的の店まであと少しというところで、踏切につかまってしまった。
多少、イライラしながら僕は歩道に立ち尽くし、電車が過ぎるのを待つ。

〜3分経過〜
(;^ω^)「……。」
〜6分経過〜
(#^ω^)「ちょ…ふざけんなぉ、長杉だぉ?常識的に考えて…。」
そう、踏切の警笛は6分を越えても一向に鳴り止まなかった。
僕同様、その場で待ちぼうけを喰らい続けている人々は不満と不安がない交ぜになった複雑な表情をしている。
更に、踏切が開くのを待っている車が両側でギッシリと並び、ちょっとした渋滞が起こっていた。
( ^ω^)「イライラ…おっぉっ?」
ξ゚听)ξ「ハッ、ハッハ…やっぱり…。」
思わず踏切を無視して先を急ごうと思い立った時だった。
不意に聞こえてきた、女の子の荒い息遣いに対して…僕は哀しい男のSAGAに抗えず、背後を振り返る。
ξ゚听)ξ「お爺ちゃんが言ってた通り…遂にアイツ等が動き始めたのね。」
そこには…まるでアニメかエロゲの世界から抜け出してきた様な可愛い娘が立っていた。
息をする度に、彼女の柔らかくカールした金色のツインテールが揺れている。
(*^ω^)『テラモエスwwwwwwww不幸中の幸いって奴だぉねw』

11 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:22:26.27 ID:ev7NW75dO
ξ#゚听)ξ「…何よアンタ、ナンパのつもり?キモいんだけど。」
(;^ω^)「おっ…アウアウ。」
どうやら、彼女には先ほどの僕の呟きが聞こえてしまっていたらしい。
ツインテールの少女はただでさえ吊り目がちな瞳を尖らすと、ストレートな暴言を僕にぶつけてきた。
(*^ω^)『いぃッ!!もっと…もっと罵ってw』
そんな彼女に興奮してしまった僕は…今度こそ口に出すことなく、アブノーマルな願望を呟いた。
ξ゚听)ξ「…悪いけど、アタシはアンタみたいの相手にしてらんないの!!どいてく…!?」
あらぬ妄想を描く僕を無視し、少女は僕の横を足早に通り過ぎようとして何かを目撃したのか。
…不意に足を止めた。
僕も自然と彼女の視線の先を目で追う。
( ^ω^)「?…故障…かぉ?」
遮断機の根本にある制御盤が故障を起こしたのかパチパチと、放電していた。
ξ゚听)ξ「ッ!?いけない…みんな、みんな逃げてッ!!!」
その様子を見ていた少女が不意に大きな声をあげた。
(;^ω^)「!?…釣り師現るw」
僕を含め、その場にいた人々は一瞬ギョッとしたあと…豆鉄砲を食らった鳩の様な顔になった。
ξ゚听)ξ「馬鹿っ!!冗談なんかじゃないのよ、早く逃げなさい!!!」


12 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:22:58.54 ID:ev7NW75dO
VIPで良くある釣りカキコを思い出し、反射的にニヤけた表情になった僕へ、少女が怒鳴った直後だった。

ヴ、ヴヴヴ…。

(;^ω^)「へ?…おっぉぉ?」
「な、何だありゃあ…?」
「映画の撮影?」
そう、先ほどから起こっていた放電に変化が起こっていた。
今まで細く発生していた雷光が束になり…やがて大きな球状の光になる、という異常な光景が発生していたのだ。
その場にいた誰もがこの光景に目を奪われ、唖然としている。
ξ;゚听)ξ「もしもし…ジョルジュさん?急いで!!“スクリプト”が…ッ!!…えぇ、それ迄ここはアタシが…!!!」
その光景を目の当たりにしていた少女は携帯で誰かに連絡を取っていた。
(#^ω^)『ジョルジォ?…彼氏かぉ…非処女は氏ねばいいぉ…。』
電話の相手が彼氏だと勝手に思った僕は心の中で、名も知らぬ彼女に八つ当たりをしてしまうーーー、その時だった。


13 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:24:02.12 ID:ev7NW75dO

カッ!!!

ξ⊇凵K)ξ( ⊇ω`)「!?」

球状の光が一際、大きく膨らむと目も眩む紫色の輝きを放った。
そのまばゆさに一瞬、視界を奪われてしまう。
( ^ω^)「ッ、目が…目がぁっ!!………ぉ。」
ξ゚听)ξ「出たわね…。」

( ∵)「・・・。」
そこには…日頃、僕が慣れ親しんだ特撮ヒーローに出てくる怪人の様な生物が4、5体ほど立っていた。
街灯の光を浴びてヌ、ラヌラと輝く紫色の彼等の四肢はどう見ても哺乳類には見えない。
(;^ω^)「ヒビキさ…じゃないおね、どう見ても…。」
現実逃避のつもりで呟いた僕の軽口は、不意に静まり返った周囲に虚しく辺りに木霊しただけだった。
(∵)『Uhhh…Aaaah…。』
と、まるで僕の冗談が引き金だったかの様に…化け物達が低い唸り声をあげ始めた。
(;^ω^)「ヒッ!!…っと…ビビってなんかないぉ?僕をビビらせたら大したモ」
( ∵)『Shaaaaaaaa!!!』
僕の冗談が勘に触った…のだろうか?
鋭い叫び声をあげながら、化け物の一匹が信じられない跳躍力で夜空に飛び上がると、僕目掛けて襲いかかってきた!!!
「うわぁっ…に、逃げろ!!!」
「キャア、助けて!!」
「うわーん、ママ…どこ?どこォ…?」
見れば…他の四匹も思い思いの獲物目掛け、襲いかかっている。


14 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:24:46.15 ID:ev7NW75dO
(;^ω^)「ちょ…冷静に観察してる場合じゃなす…そうだ、逃げなきゃ…。」

ドスッ

(;^ω^)「へ?こ、腰抜けるなんて…あり得neeeee!!!」
思いがけない事態に僕の体は、パニックを起こしてしまっていた。
へにゃへにゃと力が抜けてしまった腰は力を入れようにも、感覚がない…。
( ∵)「・・・。」
そんな僕を無表情に眺めながら、化け物が近寄る…二人の距離はもう目と鼻の先にあった。
(;^ω^)「あ…あぁ…。」
もはや、言葉すら出ない僕に化け物は鋭い爪の生えた手をかざし…そしてビュウと風を切りながら振り下ろす。
僕は…目を開けている事が出来ずに、瞼をギュッと閉じた。

ガッ!!

( ^ω^)「…オバーチャンお久しぶ…おっ?」
一昨年、亡くなった祖母と対面するのを覚悟していた僕だったが…。
どっこい、僕はまだ生きていた。
ξ;゚听)ξ「ッ…な、何してんのよ!!は、早く逃げなさいよねっ!!!」
見れば化け物が僕を狙い、振るった一撃を…あのツインテールの少女が両手を頭上で交錯させ防いでくれていた。
( ^ω^)「…あ、ありがとうだぉ…。」
ξ゚听)ξ「べ、別に礼なんていいわよ…それより早く、ここから…ッ!!」
気丈に言葉を返してくれる彼女だったが…化け物の腕を防ぐのは相当、苦しい様だ。


15 :猪(ボーカル):2006/12/17(日) 00:24:49.30 ID:thO1Px2+O
sonじゃないの?( ´・ω・`)

16 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:27:53.77 ID:ev7NW75dO
よく見れば、彼女の体はプルプルと細かに震えていた。
更に、その表情は苦しげに歪み、脂汗すら浮かべている…。
ξ;゚听)ξ「っ…早く逃げてっ…。」
彼女の言葉にも焦りの色が次第に濃くなっているではないか…逃げよう、一刻も早くこの場所から立ち去ろう!!
( ^ω^)「・・・。」
僕は…今まで、喧嘩なんかろくにした事もないヘタレだ。
どう考えてもここは彼女に任せて、
逃げるのが一番の得策なのは間違いなかった…。
( ^ω^)『でも…。』
…だけど、それは出来ない…。
体の自由が利かない事もあるけれど…それだけじゃない、そう…。
( ゜ω゜)『ここで逃げるなんて…女の子を犠牲にして、逃げるなんてヒーローじゃないぉ!!』
そう、特撮ヒーローを愛するブーンにとって…こんな状況で戦わずに、逃げる事は絶対に許せない行為だったのである。
(;`ω´)「…う、うわぁぁぁぁっ!!!」
ξ;゚听)ξ「ちょ…何やってんのよ!?」
僕は自由の利かない体に鞭打ち、フラフラと立ち上がると…彼女を押さえ込もうとしていた化け物の腰にタックルをぶちかました!!!

17 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:31:29.71 ID:ev7NW75dO
( ∵)『・・・!?』
(#`ω´)「こんにゃろォォォォ!!デュクシ!!デュクシ!!」
僕はそのまま、化け物に馬乗りになった状態でパンチを叩き込んだ。
…ぺちぺちという音を誤魔化す為に、自分で効果音を言ってるのが情けない。
(;`ω´)「ゼェゼェ、ハァハァ…ど、どうだ!!参ったかぉ!?」
( ∵)( ∵)『・・・。』(∵ )
(;^ω^)「・・・ぉ゛。」
ξ#゚听)ξ「アンタねぇ…。」
解ってた、解ってた事だけど…僕の怒りの鉄拳は彼等に通用なんかしてなかった。
気付けば、僕の両隣には別の二体が現れていたーーー、そのまま彼等は僕の両脇を掴み軽々と引っ張りあげる。
彼等の僕の体を掴む手にギュッと力が籠められた。
…どうやら未だに眩く輝く球状の光の中に僕を投げ込もうとしているらしい。
ξ;゚听)ξ「ちょっ!?…アンタら邪魔よ、どきなさいっ!!!」
ツインテールの少女は僕を助けてくれようとしていたが、残った三匹に行く手を阻まれ身動きが取れない様だった。
(;^ω^)「ま、待ってぉ…話せば、話せば解るぉ!!ねっねっね…?」
( ∵)( ∵)『・・・。』
(;^ω^)「プリーズ、ヘルプミー!!」
先程の決意はどこへやら…見苦しく命乞いをしてしまう僕を無視し、化け物は粗大ゴミを投げるかの様な手つきで僕を光の中へと投げ込んだ…。


18 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:32:01.25 ID:ev7NW75dO

12月12日 時刻不明 謎の空間

( ´ω`)「ん…うぅ、生き…てる?」
所々、痛みに悲鳴をあげる体に不快感を覚えながら僕は目を覚ました。
どうやら、何とか生きている様だ…。
まぁそれは、先程までの事態が夢でなかった事の裏返しでしかないのだが。
(;^ω^)「…ところで、ここはどこなんだぉ?」
僕はゆっくり立ち上がると自分が今、置かれている状況を把握しようと…周囲を見渡してみた…が、
(;^ω^)「…何じゃこれは…。」
何と言い表したらいいんだろうか…。
…今、僕がいるこの場所はとても奇妙な空間だった。
どこまでも続く、トルコブルーの正四角形の格子が作る大地。
半透明のその下では物凄い勢いでいくつもの光が縦横無尽に行き来している。
( ^ω^)「で…出口は…。」
そんなもの探しても無駄だった。
だって…僕が今立っている場所からざっと100km先までは同じ様な光景があるだけで、
それ以外は遙か彼方の地平線?の向こうにTVの放送が終了したあとの砂嵐のような空間があるだけだったのだから…。
『う…うぅ…。』
( ^ω^)「!!だ、誰かいるのかぉ!?」
唐突に聞こえた誰かの呻き声に、僕は声の主の姿を探した…が、やはり自分の立つこの場所には誰一人いなかった。


19 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:32:24.48 ID:ev7NW75dO
(;^ω^)「まさか幽霊とか…ねーよwwwwwアハハ、アハハハハ…。」
急に恐ろしくなった僕は無理に作り笑いをしてみる。
しかし、その声は自分でも恐怖に駆られている暗いものとしか感じられない。
( ^ω^)「はぁ…ん!?」
『ぁ…あ…たすけ…。』
再び、聞こえた呻き声…より鮮明に聞こえてきたそれは、僕の頭上からのものだった。
すぐさま、頭上を見上げてみる…そこには。
( ;゜ω゜)「ヒイッ!!!」
…数10mの距離を空けて頭上の空間には僕が立っているのと同じ様な地面があった。
色は異なりトルコブルーではなく、紅色だったけれど。
そんな事よりもそこの地面…いや、天井からは人が…何人もの人がまるで畑に栽培されている野菜の様に…生えていた。
『おねが…たす…て…。』
細々とした声で呻く彼等の露出した上半身の上に
…無骨なコードらしきものが絡み合い、うねりながら幾重にも這っている。
そのコードは肌を突き破り、内部から何かを吸い上げるかの様にゆっくりと蠢いていた。
『・・・。』
やがて…その中の一人がガックリと俯く。
(;^ω^)「…あっ!!」
力を無くしたその体が僕が見ている前で、ズブズブと…吸い込まれる様に紅色の中に飲まれていった…。


20 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:33:58.23 ID:ev7NW75dO
(;^ω^)「逃げなきゃ…早く逃げなきゃ…!!!」
このまま、この場所にいたらあんな風になってしまう。
触手は好きだが…それは仮想世界での話だ。
現実にはお目にかかりたくもないし、ましてや自分が犯されるなんて真っ平ごめんだ!!
(;^ω^)「うわぁぁぁぁ…ッ!?」
勢い良く走り出そうとした矢先だった、いきなり目の前の空間が光を放ったのだ。
( ∵)( ∵)『・・・。』
(^ω^;)「出た…勘弁してくれぉ…。」
光の中から現れたのはやっぱりというか何というか…さっきの化け物達だった。
( ∵)『…高クォ…反応…Sクラ…源…認…。』
( ´ω`)「・・・。」
化け物が何かを言った様だけど、今の僕にはもうどうでもよくなってしまった。
だって…どうせ、逃げたところでこいつらが追いかけてくるだけなんだ。
ならいっそのこと…大人しく覚悟を決めちゃった方がいい。
やけにボンヤリとした視界の隅で…化け物の指があのコードの様に伸びるのを見て、僕はゆっくり瞼を閉じる。
( ´ω`)「…あの娘は助かったのかぉね?ま、別に非処女だし…どうでもいいけど…。
思えばつまんない人生だったぉ…。」
負け犬感たっぷりの台詞…これが僕の辞世の言葉になる…筈だった。


21 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:34:21.08 ID:ev7NW75dO
ξ  )ξ「情けない奴…こんなのに助けられたなんて恥だわ。」
どこからか…幻聴だろうか?さっきのツインテールの少女の声が僕の耳に入ってきた。
( ^ω^)「…お迎えかぉ?うはw天使カワユスwwwww」
ξ ///)ξ「え…あ、ちょ!!何言ってんのよ…いいから伏せないよバカ!!!」
ビシュゥンッ!!!
言われた通り伏せるや否や、
僕の上半身が先程まであった空間を桃色の光線が突き抜けていった。
( ∵)『…!!!』
その一条の閃光が勢い良く僕に近付いていた怪物の一人に鋭い音をたて炸裂する。
怪物は…閃光の一撃を喰らったまま、ゆっくりその場に崩れ落ちた。
( ^ω^)「…これ何てビームライフル?」
ξ゚听)ξ「どうやら…間に合ったみたいね。」
顔をあげ、何が起こっているのか確認しようとする僕の背中にまた、あの娘の声が刺さった。
  _
( ゚∀゚)「ったく、さっきまで狼狽えてた女の台詞じゃな…痛っ!!何すんだツン!?」
ξ ///)ξ「ジ、ジョルジュ…アンタ馬鹿!?作戦中はコードネームで呼びなさいよ!!!」
  _
( ゚∀゚)「あ…そうだった…悪い悪いw」
先程の娘はどうやらツンと言うらしい、もう一人聞き慣れない声ーーー、
ジョルジュという暢気そうな男の二人が…どうやってかは知らないがこの現場に現れた様だ。


22 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:37:05.60 ID:ev7NW75dO
( ^ω^)「よ、よく解らないけど…助けてくれてありが…アッー!!!」
ξ゚听)ξ「?…何よアンタ…変な顔しちゃって。」
  _
( ゚∀゚)「いや、まぁ…目の前にいきなりこんなのいたらビックリするだろ…。
いや…それより、お前は正義の味方かっつーの!?なんてツッコミ入れたくなるだろなw」
そうなのだ…目の前の二人の格好は…ブーンが愛して止まない、特撮ヒーロー。
それも戦隊ヒーローのまんまだったのだ!!
ξ゚听)ξ「ま…いっか、それよりチャッチャッと片付けちゃいましょ?…この格好恥ずかしいのよね…。」
(*^ω^)『こんな状況にも関わらず…ぉっきしてしまったぉ…く、悔しい!!ビクンビクン』
そういう彼女の…身を包むのはピンク色のピッチリとしたスーツだ。
下腹部をヒラヒラとしたスカートで覆われている以外は胸元から爪先まで、
体の線がハッキリ出ている状態であり…正直、目のやり場に困ってしまう。
  _
( ゚∀゚)「貧乳が目立つか…オーケー、そうしよう。
…だから、オレに銃を向けないで…な?」
殺気立った気配を浮かべたツンに対し、機嫌を取るジョルジュもまた彼女と同じ様なモノを身に纏っている。
こちらは黄色だ…そして、両者は共通してヒーロー然としたマスクを被っていた。

23 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:40:19.18 ID:ev7NW75dO
  _
( ゚∀゚)「んじゃま、いっちょやりますか…っと、その前に…。」
臨戦態勢を取り始めたジョルジュは不意に何かを思い出したのか…胸元を探ると、何かを取り出した。
  _
( ゚∀゚)「ほい…受けとんな。」
(#^ω^)「ちょ…いきなり投げつけんな!!え…これって!?」
急にジョルジュは僕に取り出したそれを投げつけてきた…いい加減な奴だと思う。
よく見れば…それはブレスレットだった。
…驚いた事に、僕は鈍い金色に輝くその表面にある文字に覚えがあった。
『V・I・P』
それはいつも僕が通い詰めているあの板の名前だったのだから…!!
ξ;゚听)ξ「ちょっとイエロー!!何、勝手な事してんのよ…それは!!」
  _
( ゚∀゚)「博士の指示なんだよ。こいつが4人目…VIPレッドなんだとさ。」
ξ#゚听)ξ「エェェェ!!!よりによってこんなキモイヘチャムクレが…嘘でしょ、おじいちゃん…。」
(;^ω^)「…何かムチャクチャ腹立たつぉ…この女」
ギャアギャアと騒ぐツンにジョルジュは化け物達の相手を頼むと、僕に向かって声をかけてきた。
  _
( ゚∀゚)「…ってな訳で今日からお前はせいぎのひーろーだ。了解?」
( ^ω^)「フッ…遂に僕の時代が来たぉ!!フッ、フハハハハハ…!!!」
そう、遂に僕の長年の夢が叶う瞬間が訪れたのだ!!!

24 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:40:52.75 ID:ev7NW75dO
  _
( ゚∀゚)「ノリノリだな、そーいうの嫌いじゃないぜ…ま、頑張って変身しなw」
それだけ言うと、彼は今や銃撃の雨を放ちまくっているツンの元に走り去っていった。
( ^ω^)「ようし…やるお…!!」
ジョルジュの後ろ姿を見送りながら僕はかけ声を入れた。
そして…ブレスレットを腕に付け、長年暖めてきた変身ポーズを取るべく立ち上がる。
⊂ニニニ( ^ω^)ニニ⊃「変身!!VIPレッド!!!」
かけ声が終わるや…否や、僕の体を深紅の閃光が覆い、全身を戦いの装束が包み出す…ッ!!!


…シーン。


⊂ニニニニ(;^ω^)ニニ⊃「・・・。」


〜一分経過〜


⊂ニニニニ(^ω^)ニニ⊃「・・・。」

お、おかしい…何故だ。何故変身出来ないんだ…!?
そんな僕の様子を見かねたのか、怪物の頭を振り向き様に撃ち抜きながらツンが叫んだ。
ξ゚听)ξ「アンタねぇ…素人が訓練もなしにいきなり変身出来る訳ないじやない、常識的に考えなさいよね!!!」
確かにそうだ…最もな話ではある。
急に現実を思い返し、僕の額を冷たい汗が流れ落ちる。
二人は多数の怪物相手に自分の拳や蹴り、ビーム銃などを用いて優勢に立っている様である。
だが…気付けば敵の数はざっと20程になっていた。


25 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:42:34.98 ID:ev7NW75dO
いかに二人が圧倒的な強さを誇ろうとも…このままでは数に押されて…!!
  _
( ゚∀゚)「あの顔は…俺らのピンチを救えたら大活躍だ、とか考える顔だな。」
ξ゚听)ξ「全然、余裕なんだけどね…勘違い野郎はウザいだけよ。」
遠心力を生かした裏拳と強烈なソバットを近くの敵にお見舞いしたジョルジュは、
敵の一団に三連射を決め、再び相手との間合いを詰めているツンに軽口を叩く。
それに対し、彼女は心底ウンザリした感じで応じた。

(;^ω^)「おーい、初心者の僕でも変身出来るやり方は…何かないのかぉ?」
ξ゚、゚)ξ「!!…あるわよ、知りたい?」
( ^ω^)「あたりきしゃりきのコンコンチキだぉ!!!」
 _
(;゚∀゚)「おいおい…いいのかよ?オレそこまで指示受けてないぞ。」
ξ゚听)ξ「…いいんじゃない?実力を見ておくのも選択肢の一つじゃないかしら?」

(#^ω^)「…ひそひそ話すんなぉ!!一体どうすりゃ変身出来るんだぉ!?」
どこかいやなふんいきを察知し、声を張り上げてしまう。
ξ;゚听)ξ「あ…ハイハイ、じゃ言うわよ初心者用の変身音声コードは…。」
(;^ω^)「…ゴクリ。」
ξ゚听)ξ「あ、ポコたんインしたぉ^^よ。」
(;^ω^)「…レアリー…?」
  _
( ゚∀゚)「イエス」


26 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:43:12.43 ID:ev7NW75dO
…何か無茶苦茶カッコ悪い気がするが仕方ない…。
花は実に、背に腹は代えられないのだ。
僕は決心を決めると、ブレスレットを嵌めた手を高くあげ叫け…もとい、囁いた。
(*´ω`)「…ポコ…たん、イン…した…ぉ。」

ギュゥゥゥ…!!

すると…先程の失敗が嘘だったかの様にブレスレットから発した深紅の輝きが僕の体を包み込始めた。
やや不格好な手や足を、そして恥ずかしさに赤らんだ僕の頬を光が覆い…そして今度こそ本当に戦士としての姿を与えてくれる!!
『説明しよう!!
ブーンの体を包む、この輝きはVIPレンジャーの変身ブレスレット、
VIPチェンジャーから放たれる形状記憶合金の素粒子…P-taの光である!!
P-ta粒子が展開、定着する事で変身は完了する…その所要時間は僅か1、5秒!!
その刹那の時間を経て、彼らは戦士の姿…VIPレンジャーへと身を変えるのだ!!!』

カッ…!!!

光が大気に溶ける様に消えたのち…そこに立っていたのは、
赤いボディスーツに身を包み、たなびく白のマフラーを首にした仮面の戦士…そう、人呼んで…!!

  
⊂ニニニニ( ^ω^)ニニ⊃「VIPレッド…見参ッ!!」




27 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:43:57.24 ID:ev7NW75dO
( ∵)『…!?』
( ^ω^)「怪人め…私が相手だ、トゥッ!!」
すっかりその気になった僕は合図一声…地面を蹴り上げ、文字通り宙へと舞い上がった。
( ^ω^)「すげー、本当に飛んでるYOw」
浮かれたのがいけなかったのか…変身後の僕には思いの外、ジャンプ力はあった様で…予想以上に飛距離が生まれてしまい、
予定の場所からは程遠い場所に着地してしまった。
ξ゚听)ξ「アイツ…馬鹿だわ。」
  _
( ゚∀゚)「あるあるwwwww」
m9(∵)「Pgyaaaa!!」
…何か酷い言われようだ。
しかも、怪人からはキャラに合わない皮肉を言われた気がする…。
(#^ω^)「…ふぬぅ、VIPPER舐めると…!!」
僕はそう短く呟くと…この怒りを両脚に込め、一気に憎ったらしい怪人の元へ跳躍した!!
(;∵)『!?』
(^ω^#)「ジャスティスキぃぃぃーックぅッ!!!」

僕は跳躍した勢いそのままに怪人の腹を、痛烈に蹴り抜いた!!
ドゴォ!!!
( ∵)『ッ…!?』
奴はそのまま…横っ飛びに吹っ飛び、そして…。
ズガァァァァァンッ!!!
空中で爆発四散した。
( ^ω^)「…痛い目みるぉ…。」
一瞬、周囲に赤土の山が見えたのは…気のせいだろう、ウン気のせい…そうに違いない。


28 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:44:23.75 ID:ev7NW75dO
( ^ω^)「さぁ、次はどいつだぉ!?かかって来いぉ!!」
僕は自分が手にした強さを実感し、次の相手を探す…が、
  _
( ゚∀゚)「バーカ、今お前が倒したので最後だよw」
( ^ω^)「ぉ…足し蟹。」
ため息をつくジョルジュからツッコミを受けて気がついた…周囲には敵の影はなく、いるのは僕ら三人だけだった。
  _
( ゚∀゚)「へへ…何がジャスティスキックだ馬鹿タレw」
(#^ω^)「ちょ…イタスw」
ξ゚听)ξ「ふぅん…意外と出来そうじゃない、ちょっと…見直したかな。」
戦いが終わった解放感からか、ふざけ半分に軽くドツいてくる
ジョルジュを睨む僕にツンが優しい言葉をかけてくれた。
( ^ω^)「おっぉっお…これしきの相手、大した事ないぉw
…あ、でも優しい言葉ありがとうだぉ。」
ξ゚-゚)ξ「…どう致しまして。」
つい、僕とツンは見つめ合う格好になってしまった。
何か…照れくさい。
見れば、彼女もそうみたいだ…ほっぺたが桜色に染まっちゃってる。
(*^ω^)『…フラグktkr!!』
そんな邪推が心をよぎる…だが、それがいけなかった…。
  _
( ゚∀゚)「おっ、何だ…いい雰囲気だなぁオイオイw」
いいふんいきのところ、お邪魔虫が割って入ってきた。


29 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:46:26.86 ID:ev7NW75dO
ξ ///)ξ「ばっ…馬鹿じゃないの!!あ、アタシがこんなヘチャムクレをかっこいいなんて思う訳ないじゃない…!!!」
さっきまでの優しげな反応はどこへやら…ツンは前のツンツンした態度に戻ってしまった。
そのまま、顔真っ赤にしてプリプリと足早に走り去って行く。
(#^ω^)『おのれ〜…。』
  _
( ゚∀゚)「ん?…何、不満げな顔してんだよ新入り。おら、行くぞ!!」
(;^ω^)「ちょwwwチンコ触んなぉ!!引っ張るなぉ…あ、あぁっ…らめぇぇwwww」
僕の複雑な心境などどこ吹く風といった具合にジョルジュは僕を引っ張って、彼女のあとを追い掛ける。

…色々と不安な事もあるけれど、こうして僕のヒーローとしての日々が始まったのだった…。



…ブーン達が戦っていた場所から遠く離れた地点に、その一部始終を見ていた何者かがいた。
<ヽ ∀ >『…ウリが預かった僕のビコーズをよくも…!!
賠償と謝罪はお前等の命で贖ってもらうニダよ…。』
そう呟くと謎の存在はフッと空間に掻き消える様に消え失せた…。


第1話「ファイヤーボール ニューカマー」終


30 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 00:49:38.45 ID:sRHYI34L0
人いねぇ…。
数分休憩おいて第二話…投下しまつ

31 :猪(しいたけ目):2006/12/17(日) 00:53:43.81 ID:Ov53paVfO
おもろいよ。
がんばれ(´・ω・`)

32 :お年玉(少々):2006/12/17(日) 01:01:20.40 ID:Ah1c6ZJEO
wktk

33 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:09:02.60 ID:sRHYI34L0
人いなす…。
ひっそりと第二話投下

34 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:11:14.29 ID:sRHYI34L0

第2話『ブルーフレンド』

12月12日 PM 19:05 VIPレンジャー秘密基地

/ ,' 3「…初めまして内藤君、ワシは荒巻スカルチノフ。
VIPレンジャーの指揮と装備の開発をやっておる、宜しく頼むぞい。」
( ^ω^)「あっ、ハイ!内藤ホライゾンといいますぉ!!
こちらこそ、宜しくお願いしますぉ博士!!」
僕の返事に荒巻博士はカラカラと短く笑うと、身につけているヨレヨレの白衣のポケットから手を引き抜き、握手を求めてきた。
僕等は差し出された彼の少し骨ばった手を取り、ブンブンと上下に振りながら握手をする。
/,'3 「うむうむ、その勢いじゃ。やはりワシが見込んだ通り…。
君のクォリティは最高のようじゃのぅ、フォッフォッフォ。」
( ^ω^)「おっ?何か良くわかんないけれど…ドーンと任せて下さいぉ!!」
荒巻さんの言ったクォリティという言葉が、僕の何を指したものなのかは解らなかったけれど、誉めてくれているのは間違いないだろう。
  _
( ゚∀゚)「ホントに大丈夫なのかよ・・・先行き不安だぜ。」
僕らのやり取りを眺めていたジョルジュが何かを呟いたが、僕はあえて黙殺する事にした。

…あの異常な空間をツンとジョルジュの二人に訳も分らぬままに導かれ、脱出した僕が辿りついた先がこの場所だった。
  _
( ゚∀゚)『今日からお前もここの一員だ、まずは博士に紹介するからついて来な。』
そう言うジョルジュに案内され、この一室にやって来たのがつい先ほどだったろうか。


35 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:14:38.00 ID:sRHYI34L0
(;^ω^)『しかし…何と言うか、デカいスクリーンの一つでもないもんかぉね・・・。』
少し騒々しい挨拶を終え、薦められるままにソファに腰掛け、出された緑茶を啜りながら僕はボンヤリと愚にも憑かないような事を考えている。
と言うのも…漫画やアニメでお目にかかる秘密基地という物は往々にして、科学の粋を凝らして創られた人類、最後の砦!!と言った雰囲気を持っているものだ。
けれども、僕が今居るここは秘密基地…と言うよりは、むしろ落ち目のゲーム製作会社の開発室といった方が説得力がありそうな気がする。

まず、最初に目に入ってくるものとして、薄汚れた壁。
年季が入ったそれは、ところどころに罅が入り、少しでも震度の大きな地震が発生すればガラガラと倒壊を起こすに違いない。
( ^ω^)『…もしかしたらここは地下室なのかぉ?』
室内の空気はエアコンが作動しているようではあったが、温度調整が合っていないのか、少々肌寒さを覚える。
今、思い立った仮説が当っているとするなら、この寒さは理解できた。
また幽かに音をたてて、起動中である事を無言で語る数台のコンピューターが設置された室内の床には、
所狭しとケ−ブルが這いずり回っていて、油断すると毛躓いてしまいそうである。
(;^ω^)『…会社選びを失敗してしまった、社会人の気持ちが解るぉ。』
更に自分の背中を預けているソファのスプリングが、身じろぎをする度小さく軋むのを聞き、
僕はこの組織に不安を覚え、自然と出てくる溜息を堪える事が出来なかった。
  _
( ゚∀゚)「ハハーン、アレか?その顔は…ひょっとすると、
僕の考えてた秘密基地と違うぉ!!詐欺だぉ、クマー!!とか考えてる顔だろw」
( ^ω^)「ちょwwwwおまwwwwwまさかwwwwww黄色だけにwwwwwwエスパー?wwwwうぇぇwwwwwwww」
  _
( ゚∀゚)「ねーよwwwwww」
一人、落胆モードに陥っていた僕の表情を読み、隣に座っていたジョルジュがちょっかいをかけてきた。
彼は僕がうろたえるのを見て、さも愉快そうに五分狩り頭の下にある太い眉毛を歪めさせ、ニヤニヤとした顔をつくる。
その季節を思いっきり無視した、タンクトップ一枚の格好を見ていると、こっちの方が寒さを感じてしまいそうになるのは僕だけじゃない筈だ…。
/,'3 「まぁ…確かに、ボロいのは認めざるをえんのう。
君もさっき乗っていた串や、その多諸々の設備に資金をまわすので精一杯なんじゃよ。」
そう言う荒巻博士は、内ポケットから煙草を取り出すと火を点け、愚痴とともに紫煙を吐き出した。
串…それはどうやら、先ほど僕達があの空間を抜け出す際に乗り込んだ乗り物---,VIPライナーの事らしかった。


36 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:18:00.31 ID:sRHYI34L0

ξ゚听)ξ 『…これは、VIPライナー。
日頃、あたし達がいる通常空間からこの電位界へ行き来する為に使うマシンよ。』
( ^ω^)「うはwwwwwカッコヨスwwwwwww」
銀色に輝くボディのジェットスキーの様なそれは、底部に推進用のダクトがある以外は、細長い流線型の形状をしていて、
荒巻さんが串と表現したのもすんなり納得がいった。
( ^ω^)「…ところで、だんだん胃痒いについて産業でkwsk」
ひとしきりVIPライナーを目で堪能した僕は、ツンの語った聞き慣れない単語---、電位界について尋ねてみた。
本来、一人乗りの座席に僕を乗せた事で、ツンは少し窮屈そうにしながら返事を返す。
ξ゚听)ξ「 …アンタ絶対わざと間違えてるでしょ?
まぁ、いいわ…電位界っていうのは今アタシやアンタがいるこの空間の事よ。
アタシも詳しい事はよく解らないんだけれど…簡単に言っちゃえば、電気の流れの中に存在する空間って所かしらね。」
( ^ω^)「ほうほう、把握したぉ。何だかグリリバ声の超人がでてきそうな世界だぉねw」
ξ゚听)ξ 「…無駄口はそこら辺にしときなさいよね。喋ってると舌噛むわよ?」
やや、呆れ気味にそう言うとツンは両手に掴んだグリップを回す。
その途端、機体が急速に加速して、僕は彼女の背中に勢いよくぶつかってしまった。

(;´ω`)「アウアウ…チソコ我…物故割れた」
ξ゚听)ξ「 もっとスピ−ド出るんだから、ちゃんと捕まってなさいよ?」
軽く90kmは出ているだろう、横目に見える紅と蒼色の風景が物凄い速度で背後に過ぎ去っていっている。
アクセルを入れた初動だけで、このスピードだ…。
彼女が言うトップスピードが出たら…きっと、下腹部の痛みどころでは済まないだろう。
そんな事を考えている内に、更に速度を増すVIPライナーの行く手が眩く光に包まれ始めた。
もうすぐで元の世界に戻れるかもしれないのに、振り落とされでもしたら適わない。
僕は少し、顔色を青くしながら彼女の体に手を回し、ギュッとしがみついた。



37 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:21:04.68 ID:sRHYI34L0
(♯^ω^)「…しかし、あのツンとか言う子、少し暴力的や過ぎないかぉ?」
  _
( ゚∀゚)「ま…あれでイイとこもあるんだぜ?ビンタされたくらいでカリカリすんよw」
/,'3 『…ワシ、孫の育て方間違えたんじゃろうか。』
僕はまだちょっとだけ、ヒリヒリとする頬を擦りながら今ここにいない彼女に対する恨み言をジョルジュに零した。
電位界脱出の瞬間、光に包まれ行くなか、僕は彼女の体を背後から抱き締めた…が、場所が悪かった。

( ^ω^)「おっぉ…元の世界に戻れたのかぉ?」
ξ#゚听)ξ 「そうね…って、どこ触ってんのよ!?変態!!」

パッチィーン。

(*^ω^)『…しばらく、この手は洗えんおねwwwwww』
…そう、僕は故意ではないにしろ…ツンのやや、小振りなオッパイを掴んでしまっていたのだ。
俗に言うラッキースケベ、という奴か。
それでまぁ、彼女の腰の入った強烈なビンタをお見舞いされてしまったのだった。
今、彼女がここにいないのは十中八九…いや、間違いなくその1件が原因だろう。
/,'3 「ゴホン…内藤くん、聞いておるかね?」
煤i;^ω^)「ぅえ!?あぁ…はい、どうぞどうぞ。」
僕はどうやら、相当だらしない緩みきった顔をしてトリップしていたらしい。
/,'3 「信じられない境遇に立たされて動揺しとるのかもしれんが…大事な話は聞いておかんと君が困るぞぃ?
…ところで、君は電位界で化け物や人が地面から生えておるのを見たじゃろう?」
荒巻さんの話が進んでいた事にも気付かず、悦に入っていた事に、僕は申し訳なさと恥ずかしさを感じ、
少し縮こまってしまいながらも、あの光景を思い出し背筋が粟立つのを感じた。
あの紫色をした無表情な化け物の群れと、真っ赤な大地から人々が逆さに生えている光景・・・。
あの戦闘の直後、ツンとジョルジュの二人が何らかの操作を施すと、彼らの姿は光に包まれ、きえてしまった。
ジョルジュに尋ねると、元の世界に彼らを帰還させたのだ、という返事が返ってきたが
・・・。
/,'3 「…ワシ等の戦いの目的は、あの様に電位界に囚われてしまう人々を救い、また護る事・・・。
そして、ワシ等はスクリプトと呼んでおるあの…化け物どもを倒す事なのじゃ。」

38 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:22:36.95 ID:sRHYI34L0

12月12日 某時刻 電位界

カラン…と、グラスの中の氷が音を立て、琥珀色の液体の中へ静かに溶け入る。
<ヽ`∀´>『…あいつらめ、どんな復讐をしてやるニダかね…。』
広い空間に暗い---、復讐を企てる声が木霊した。
エラばった頬の上で、せわしなく動く糸の様に細い眼差しが、見る者にせせこましい印象を与えるこの男、名をニダーという。
ニダーが立つそこは、高級ホテルのラウンジバーの様な場所だった。
品よくライトアップされた木製のスツールやカウンターは、その黒々とした木目に投げ掛けられるライトを静かに照り返している。
またカウンター内の多様な酒瓶の群れも、その身でキラキラとした光を放つ事で自らの高級さを存分にアピールしていた。
だが、これらの反射光が突き当たる壁は---この場に存在しなかった。
何故ならば、ニダ―が座るスツールの半径3m以外の処には存在するべきモノがまるで、千切られたかの様に存在せず、
代わりにブーンが目にした、あの砂嵐の様な空間が広がっていたのである。
<ヽ`∀´>『フッフッフ…イイ事を思いついたニダよ。』
砂嵐の虚空に浮かんだバーで、酒を呷りながらニダーが呟く。
<ヽ`∀´>『電子獣を…フヒヒ、そう電子獣を使えばあんな奴等…!!クヒヒッ。』
ニダーがそんな気味の悪い笑みを浮かべた瞬間だった。


39 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:23:42.41 ID:sRHYI34L0
―――それは、許可出来んな―――…バッカじゃない…?−−−アハハ、ハハハハハハ!!―――

それまで保たれていた静寂が、突如として聞こえてきた三者三様の声によって破られた。
<;`∀´>『!?…何だ、お前等ニダか。今度の人間狩り…指揮はこのニダー様がやるニダ!!
お前等は引っ込んでオモニのオッパイでもしゃぶってるんだな、ウェーハハハ!!』
一瞬、ビクリと体を震わせたニダーだったが、現れたのが己の良く知った存在である事を知るや否や、虚勢を張ってみせた。
???『馬鹿め、貴様は今日…既に収穫した資源を畑(ファーム)から奪われるという失態をしでかしたではないか。
…よって、次回の指揮はヒッキーに任せる事にする。』
『アーハハハ、ニダ―、かーわいそーう☆アハハハハハハハ…!!』
低い、有無を言わせぬ男の声の命令が容赦なく、ニダーの独断を制した。
それに被せる様に、あまり知性を感じさせない女性の甲高い声が彼のプライドを粉々する---、
<ヽ`∀´>『ッ!!ガキに何ができるっていうニダよ?ウリなら…』
(‐_‐)『…見苦しいよ…。』
恥辱に顔を真っ赤にしたニダーが反論を試みようと口を開くも、ボソッとした呟きに阻まれ、
その抗議を最後まで言い終える事は叶わなかった。
(‐_‐)『…ゲームは…仲良くしなきゃ・・・。』
人を襲う事をサラッとゲームだと言ってのけた声の持ち主は---、見るからに年端もいかない少年だった。
鼻先まで伸び切った髪を掻きあげると少年---、いやヒッキーは未だ姿を見せぬリーダーと思しき存在に向かって声をかける。
(‐_‐)『…電子獣使うから…邪魔者は消しちゃってもいいよね?』
『好きにしろ・・・いかな手段を用いてもよい…あの方の元へ、より上質の生態資源を持つ者を集めるのだ…。』
(‐_‐)『…はぁーい…。』
リ−ダーの男の指示を気だるげに受け止めるヒッキー、だがその髪の間から覗く瞳は嗜虐的な欲望に怪しく輝いていた。

<ヽ`∀´>『…アイツ等はウリの獲物ニダ…ガキには渡さないニダよ・・・。』
短いやり取りのあと、今や何も存在しない虚空に取り残されたニダーは独り、執念深く呟いた…。



40 :お年玉(少々):2006/12/17(日) 01:24:31.76 ID:Ah1c6ZJEO
支援

41 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:24:44.03 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 16:40 私立ニュー速高校、1年AA組

夕闇迫り、オレンジ色に染まった教室は、放課後特有の開放感からか非常に賑やかだ。
「よぉよぉ、このあとカラオケ行かね?」
「連ザU買ったんだけど、俺んち来いよ。やろうぜWWWWW」
「今日さ…いいかな?」
「…うん(コクリ)」
「…裏山。」
どいつもコイツもこのあとの予定を友達や---、恋人と語り合っている。
 ('A`)「あ゛〜、馬鹿ップルうぜぇ。死ね…氏ねじゃなくて、死んじまえ。
…なぁ、ブーン?」
…俺は、ヤニが切れてきたのと睡眠不足から周りの幸せそうなカップルを見て、呪いの言葉を吐き捨てた。
大体、教室ん中でコッソリ今夜のお楽しみを約束し合ってんなっつぅんだよ。
…ギコの野郎にチクってやんぞ?
俺は…このやり場のない怒りを前の席に座るDT血盟(AD2000、市内にある某所のアニメイトにて締結)の同士こと、
幼なじみであるブーンに伝えた…奴ならば俺の憤りを理解してくれると信じて…しかし、
( ^ω^)「おっぉっおWドクオ、DTの嫉妬はみっともないぉ?」
 ('A`)「はぁ?っだよ…ブーン、お前も同じだろーが。」
(*^ω^)「フフン…甘いぉねドクオ君?僕は常に進歩しちるのだぉW」
その裏切りの宣告に近い言葉を聞いた瞬間、俺は自分の背中に激しい稲光が発した様な気がした。
…馬鹿な、何かの間違いだ!!
コイツは…ブーンは毎年、キモヲタ・オブ・ジ・イヤーにノミネートされても何らおかしくない逸材だぞ…。
そのブーンが俺より、先に…し、信じられん!!
 ('A`)「…なっ!?…まさかお前、俺との義兄弟の契りを破ったってのか!!」
俺は少しクラクラしながら、気になる事をブーンに思いきってぶつけてみた。
ブーンの奴は、そのどう見ても厨房にしか見えない童顔で思わせぶりに薄く笑うと、
ゆっくりと口を開く---、


42 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:25:57.50 ID:sRHYI34L0

スパァァンッ!!

束の間の耐え難い沈黙ののち、告げられる筈であったブーンの告白は鋭い後頭部への痛みに取って代わられた。
 ('A`)「イッテェなぁ…いきなり何すんだよ先生。」
( ,,゚Д゚)「ゴルァ!!ドクオ、HR中の私語はイカンと言ってるだろ、静かにしてろ!!」
振り返れば、額に青筋を浮かべたギコの野郎が俺の後ろに立っていた。
その手にはクラスの出席簿がある…おそれくこれで、先程の一撃を食らわしやがったに違いない。
(*゚ー゚)「先生、いきなり体罰はよくないと思います…ドクオ君、大丈夫?」
頭をさすり、軽くギコに恨みがましい視線を送る俺にクラス委員のしぃが声をかけてきてくれた。
俺がギコの野郎とぶつかる度に優しい彼女には迷惑をかけている。
今もまた、彼女は心配そうに、眼鏡の奥でその大きな瞳を揺らしていた。
('A`)「あぁー、委員長オレ大丈夫だから。」
(*゚ー゚)「…そう?良かった。」
俺は委員長にあえてぶっきらぼうに、自分が大事無い事を伝えてやった。
全く…お前、お人好しだっつぅの。

( ,,゚Д゚)「ゴホン…あー、ここ最近市内で誘拐事件が多発している。お前ら登下校はもちろん…休日、街中を出る場合も気をつける様に。…委員長、号令。」
ギコは咳払いで、今の1件を締めくり説教を垂れると、挨拶を促す。
この所、市内で頻繁に誘拐事件が起こっているのは俺も知っていた。
一昨日にも同様の事件が起こったばかりだって噂だ、
ふと俺はブーンの表情を盗み見た…その顔は先程までのおちゃらけた色は引込んで、なぜか妙に真剣な顔つきに変わっている。
 (*゚ー゚)「あっ…ハイ、起立…礼!!」
委員長が慌てて、号令をかけると教室にはガラガラという椅子を引く喧しい音が響いた。




43 :猪(ギター):2006/12/17(日) 01:27:35.02 ID:thO1Px2+O
支援

44 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:29:00.42 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 16:45 私立ニュー速高校、校門前

1日のお勤めを終えて、思い思いの方向に向かって、歩を進める人の群れのなか、
俺はいつもの様にブーンと連れ立って、歩いていた。
(‘A`)「おいブーン…さっきの話だけど、詳しい話聞かせろって。」
( ^ω^)「おっぉw何のことかぉ?」
すっとぼけた態度を執るブーンに俺はヘッドロックをかましてやりながら、俺はさっきの続きを切り出す。
…正直、今俺は彼女がいるいないという事よりも、先程のコイツの表情の変化が気にかかっていた。
( ^ω^)「いてて…ちょ、ドクオ離すぉw仕方ない、話してやるぉwwwwwww実は…ぉ?」
『アイ、ワナビーア、ビップスター…君が夢中なそれ――、』
不意にブブブというバイブ音とともに、ブーンの尻が聞き慣れないやけに陽気な歌を――、
いや、そうではなくてブーンの携帯に着信が入ったようだった。


45 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:29:21.02 ID:sRHYI34L0
ブーンはのっそりとした動作で、ポケットから携帯を取り出す。
( ^ω^)「はいはい、内藤ですぉ…ッ!!はい、今すぐ行きますぉ!!」
電話の相手が短く口にした用件を耳にして、ブーンはさっき教室で見せたような、思い詰めた表情を浮かべた。
('A`)「…おい、ブーン。お前何かヤバい事にクビ突っ込んでんじゃないだろな?」
( ^ω^)「ドクオ、心配してくれてありがとだぉ。
けど、ブーンは行かきゃぁならんぉ…正義の味方は辛いんだぉw」
('A`)「…は?って、おい…待てよブーン!!」
ブーンの奴はやけに真面目な顔で日頃、口にしている妄想とも冗談とも付かない事を口走った。
あとで、メールするぉ!!とだけ言い残すとそのまま、物凄勢いで走り去っていく。
追いつこうにも、見る見るうちにその背中は夕暮れ時の人々の往来に紛れ、あっという間に見えなくなってしまった。
…相変わらず、信じられない脚の早さだ。
('A`)「ハァハァ,訳わからん…。」
独り、取り残されてしまった格好の俺は息をきらしながら、辺りを何となしに目を向ける。
何とどうやら…そこは最近、見知った店のまん前だった。
俺は何となく誰かに愚痴を零したくなって、あのマスターの飄々とした風貌を思い描きながら、
ドアノブに手をかけ、ゆっくりと店内に入る。
(′・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ、おっドクオ君か。いらっしゃい。」
いつ見てもしょぼくれた顔をしているなぁ、などとマスターの顔を眺め、少し失礼な事を思いがらも、
俺はカウンターに腰を落ち付けた・・・。


46 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:32:42.63 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 17:15 VIPレンジャー秘密基地、格納庫

/,'3 『…内藤くん、準備はいいかの?』
乗り込んだVIPライナーのコンソロールパネルから、荒巻さんの声の心配そうな声が聞こえ、僕は俯いていた顔をあげた。
(;^ω^)「おっぉ、大丈夫だぉw伊達にこの三日間、訓練をしてきた訳じゃないぉw」
どこか付きまとう緊張を振り払うため、明るい声を出してみる。
  _
( ゚∀゚)「散々な結果だった癖によく言うぜ…ま、お前は今回、援護にまわんな。」
そうからかう様な調子で僕を励ましてくれたのはジョルジュだ。
彼は既に、変身している姿で腰のベルトに吊るされたビ−ム銃――、VIPシューターを指差すと、
元々、俺だけも余裕なんだがな、と言い、ガハハと陽気に笑い声をあげた。
そう、はじめてここにやって来てからこの三日間、僕は基本的な知識や訓練に明け暮れてきた。
はじめこそ、うはwwwwww特訓wwwwwwww活躍フラグktkr!!wwwwwww
…などと、のんきに捉えていたけれど、
今、いざ出動!!という現時点では、自分自身の物覚えの悪さや運動神経の鈍さが露呈しただけだった気がしてならない。
(;^ω^)『初出撃で…死亡とかテラコワス。』


47 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:32:59.42 ID:sRHYI34L0

ξ゚听)ξ 「イエロー、もっと真面目になんなさいよ?
…アンタもそんなキョドんなくても、こっちは新入りのアンタに期待してないんだから、もっとリラックスしなさいよね!!」
と、これはツンだ。
相変わらず励ましてくれているのか、小馬鹿にされているの判別がつきにくい態度をとる子だなぁ、と思う。
まぁ学習の最中、何も解らない僕に呆れながらも、先生役を買って出てくれたし、
何だかんだで面倒見のいい子だという印象がある。
…照れ隠しに暴力を振るう点は頂けないと思うが。
( ^ω^)「ありがとう、ツン…僕なら大丈夫だぉw」
ξ ///)ξ「れ、礼なんて要らないわよ…あ、足手まといにだけはならないでよねっ!!」
この三日間で色々と世話になった事を思い返し、思わず漏れ出た僕の呟きにツンは変身後の姿で恥ずかしそうに身悶えた。
きっと、あのヘルメットの奥で顔を真っ赤にしている事だろう。
( ^ω^)『そうだぉ…僕はレッドなんだぉ、リーダー風吹かせるくらいじゃないといかんぉW』
…彼女との他愛もないやり取りで僕は少し、落ち着きを取り戻せた。
顔の前でギュッと赤いグローブに包まれた拳を握り締めると、力が湧いてきた様な気がする。

/,'3 「つい、先程スクリプトの反応があっての…まだ幸いにも、一般の人々には被害が出とらん。
そうそう…2人は心得ておる様じゃが、内藤くんにはくれぐれも無理をさせんようにの。
それでは、VIPレンジャー…出撃!!」
  _
( ゚∀゚)ξ゚听)ξ ( ^ω^)「 k s k !!」
荒巻さんの指示を耳に僕らは各自、乗り込んだVIPライナーのグリップの根元にある赤いボタンを押す。
その途端、機体の内部からキィィンという甲高い駆動音が聞こえてくるや否や、鈍い振動が体を揺らし始めた。
(*^ω^)『…オシリ、んぎもちひ…アッ―!!』
断続的に下から襲い掛かる振動に、僕は未知の快感を覚え始めていた。
このままでは、どこかの公園でトイレを探すようになってしまうのでは…という想像が脳裏を過った瞬間…目の前を真っ白な光が覆った。




48 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:35:07.39 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 17:15 カフェバー『バーボンハウス』

俺が訪れたのは、先日のネットゲームのオフ会で知り合ったショボンという男性が切り盛りするカフェバーだった。
この店にやって来たのはこれで二度目になる。
薄暗い店内に低く流れている甘い、のびやかな女性ボーカルの歌がささくれだった気分の耳に心地いい。
ジャズの古典的な名曲らしかったが、俺には見当もつかなかった。
('A`)「…って訳なんだよ、ショボンさんどう思う?」
俺は瞑っていた瞼を開くと、カウンターの中でいそいそと動き回るマスターに声をかける。
彼の背中越しに、うっすらと漂ってくる湯気はコーヒーの香りがした。
(′・ω・`)「うんうん、そうか…友達が最近、様子がおかしいという事だね。
このコーヒーはサービスだ、とりあえずこれを飲んで落ち着いて欲しい。」
カチャリと音を立て、カウンターにカップを置くと、ショボンさんは
まだコポコポと音を立てているコーヒーメーカーから、手にしたカップへ自分のぶんを注いだ。
ひょろっとした体躯に、品の良い落ち着いた白のシャツと黒いベストを着込んだ、
いかにもバ−テン然とした姿からは、彼の19才という実年齢を連想することは難しい。
しばし、俺達2人しかいない店内にはズズ、とコーヒーを啜る音が響いた。


49 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:35:42.55 ID:sRHYI34L0
(′・ω・`)「その年頃なら…まぁよくある事だよ、僕も覚えがある。
よく、手に意味もなく包帯を巻いて自分が特別な力を持ってるんだって、振舞ったりしてたっけ。」
ショボンさんはコーヒーを猫舌なのか、フゥフゥと冷ましながら語った。
その七三に分けられた少し長めの黒髪の下で、彼のつぶらな瞳が遠い過去を思い返す様に少し細くなる。

('A`)「それ何て邪気眼?んー、確かにそうかもしれないけどさぁ…何かそれだけじゃぁない気がするんだよ。」
ギコの語っていた誘拐事件の事や、ブーンの思い詰めた表情を思い返し、俺は違和感をそのまま口に出していた。

('A`)「それに…最近この街、誘拐事件起こってたりすんじゃん?イヤな予感すんだよね。」
(′・ω・`)「…誘拐、か…いや、まぁ確かに物騒だよね…あ、それ早速着けてくれてるのかい?」
俺の言葉に対して、ショボンさんはまるで何かを言い澱むような素振りをみせた。
それが少し気に掛かったが、俺は話に乗っかって‘それ,を彼によく見える様、腕を突き出してやった。
('A`)「あぁ、コレ?まぁね、何かファンキーじゃん?」
そう語る俺の左手には、店内のライトにギラギラと輝く、『VIP』というレリーフが施されている金色のブレスレットが在った…。



50 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:37:15.62 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 17:20 電位界

白い光に包まれた僕が目を開けるとそこには不思議のく…ではなくて、
この間遭遇した、ツンの説明によるとビコーズという化け物達が
ヌラヌラとその体を紫色に光らせて犇いている、何とも気色の悪い光景が広がっていた。
  _
( ゚∀゚)「おいおい、ずいぶんな熱烈なお出迎えだなぁw」
( ^ω^)「ちょっ…余裕かましてる場合かぉ?」
軽口を叩くジョルジュに僕は思わず、ツッコミを入れていた。
と言うのも、僕らはグルリとビコーズの群れに取り囲まれてしまっていたのである。
その数は…ざっと30匹といったところか。
ξ゚听)ξ 「またずいぶん、数揃えてきたわね…馬鹿の一つ覚えってやつかしら?w
イエロー、レッド!!一気に仕留めるわよ…援護なさい!!」
そう言うや、ツンはハンドルを思いっきり捻ると、VIPライナーを急発進させてビコーズの群れに突っ込んでいく。
( ∵)『!!』
彼女の姿が見えなくなって、数秒もしないうちに鈍い激突音や鋭い銃声が聞こえはじめた。
…どうやら、ツンはビコーズの群れを轢き逃げしながらVIPシューターを撃ちまくるという
何とも荒っぽい戦法を選んだ様だった。


51 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:37:56.54 ID:sRHYI34L0
  _
( ゚∀゚)「へっ…無茶しやがってw ようし博士、いつもの頼むぜ!!」
呆然と立ち尽くす僕をよそに、ジョルジュはコンソロールパネル上の『ZIP』と記されたキーを押し、
VIPライナーから飛び降りると、片手を何もない空間に向けて突き出した。
/,'3 『ほいほい、ハンマー転送っと・・・。』
すると、彼の手に淡い――、蛍の光を思わせる薄緑色の光が集まりだし、何らかのカタチを形成してゆく。
  _
( ゚∀゚)「きたきた…よっしゃあ、いくぞ!!」
その発光が収まるや否や、吼える様に雄叫びをあげながら、敵陣目掛けて駆け出すジョルジュの手には大きな金槌のような物が握られていた。
  _
( ゚∀゚)「オラ…オラオラオラぁッッ!!!」
そのトゲが生えた金槌が、唸りを挙げて振るわれる度に、ビコーズ達の体が次々に文字通り宙に舞っていく。
その物騒な光景は行く手の全てを易々と吹き飛ばす、台風を連想せた。
( ^ω^)「…ハッ!!いかんぉ、このままではスタッフロールでのキャスト紹介が
何時の間にか三番目に並んでしまっている…なんて事になりかねんぉ!!」
僕は…主役交代だけは何としても避けねばならない、と感じて腰のVIPシューターを手にする。
(♯^ω^)「避けない奴はスクリプトだ、避ける奴はよく訓練されたスクリプトだぁーっ!!」
2人に当たらない様、注意を払いながら僕はめくら滅法に撃ちまくる。




52 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:39:45.94 ID:sRHYI34L0
ξ゚听)ξ 「ふん、楽勝じゃない…アンタは!?」
二人の活躍もあってか、敵の数は気がつけば片手で数えられるほどになっている。
勝利は目前…そう思われた瞬間だった。
(‐_‐)『…快進撃は…そこまで…だよ・・・。』
突然、ボソッとした少年の呟きが耳に届く、見れば…いつからそこにいたのか、
まだあどけなさの残る風貌の少年が一人、倒れたビコーズの上に座っていた。
  _
( ゚∀゚)「…まーた、テメーか。ガキのお守りは懲り懲りだぜ。」
どうやらこの得体の知れない少年をよく知っているのか、ジョルジュはやれやれといった感じに溜息をつくと、
グルンとハンマーを手の内で回して肩に担ぎ、少年を睨みつけた。

( ^ω^)「あの子供は誰なんだぉ…?ジョルジュは知ってるみたいだけど?」
ξ゚听)ξ 「…あいつはヒッキー、アタシらの敵…スクリプトの幹部ってやつかしらね。」
突如として現れた得体の知れない子供に対して、湧き上る僕の疑問にツンが答えてくれた。

スクリプト…それは電位界を根城に、何の罪もない人々を自らのテリトリーへ連れ去る化け物の総称というだけではなく、
何らかの意図を持った秘密結社のような物である…という事は荒巻さんからの説明で熟知していた。
けれども、ビコーズの様に物言わぬ化け物ではなく人――、それもこんな子供が
僕らが戦う敵の正体だなんて…にわかには受け入れがたい事実だった。


53 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:41:28.89 ID:sRHYI34L0
(‐_‐)『…今日はね…僕だけじゃなくて…もう一人…いるんだよ…?』
僕の同様をよそに、ヒッキーと言う少年はそう呟くと、軽く指を鳴らした。
それに呼応するかの様に、彼の背後の空間でブラックコーヒーに入れたミルクがつくる渦を思わせる歪みが生じる。
???『プ…ププ…。』
その渦の中から真っ白な――、薄気味の悪いやけに大きな腕が一本伸びてこようとしていた。
  _
( ゚∀゚)チッ…電子獣かよ、厄介だな。」
そう面倒くさそうにジョルジュがぼやいたのと同時に、不気味な白い指が何かを掴もうとするかの様に僅かに蠢いた…その刹那、
ξ°凵求jξ「馬鹿ッ!!何ボサっと突っ立ってんのよ!?」
突然,僕は隣にいたツンに突き飛ばされ、地面と激しいキスを交わしてしまう。
( ^ω^)「…ったいな、いきなり何す…は?」
さっきまで僕が立っていた場所に、白い――、一本の線の線が走っている。
所々、節くれだったそれは――、信じられない長さではあったが、間違いなく指だ。
グネグネと動いていたそれは、短く痙攣したかと思うと瞬時に本体の方へ戻った。
本体…そう、指の持ち主は渦の中から姿を現し、ヒッキーの背後に寄り添うに立っていた。
( ^Д^)『…。』
そいつは少しの風も吹かないこの場所で、ユラユラと不気味とその細い枯れ枝の様な四肢を揺らしている。
(‐_‐)『いけ…電子獣プギャー・・・。』
( ^Д^)『PGIHAHAHAHAHA!!!』
ヒッキーの命令を理解したのか、奴は半笑いの表情のまま、地を蹴り僕ら目掛けて飛び掛ってきた。


54 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:43:05.35 ID:sRHYI34L0
  _
( ゚∀゚)「チッ…おい、ツン!へたに近付くな。お前は内藤と一緒に遠距離から援護してろ!
…コイツは俺が仕留めてやる!!」
放物線を描くような軌道で僕らの前に降り立ったプギャーへ一息に駆け寄りながら、
ジョルジュは手にしたハンマーを力強く握り締め、頭上高く振り上げると、奴の脳天を狙った一撃を振り下ろした。
m9(^Д^)『プギャーwww』
プギャーはその攻撃を僅かに首をすくめただけでかわすと、ブラリとさげていた腕の手先を振るう。
横一文字に払われたその一閃が、断首台さながらにジョルジュの太い首根っこへ、襲い掛かった。
  _
( ゚∀゚)「…ヘッヘッへ、甘いぜ。どっせぃ!!」
迫り狂うプギャーの手刀をすんでのところで、手にしたハンマーの槌の部分で受け止めると、
ジョルジュは怪人のがら空きになっていた腹部へ、掬い上げる様な柄の一撃を叩き付け、吹き飛ばした。
ξ゚听)ξ 「今よ、レッド!!」
( ^ω^)「合点承知の助!!」
ツンの呼びかけを合図に、僕は吹っ飛ばされた先で無防備に倒れたままのプギャーに向かって、
容赦なくVIPシューターの銃撃の雨を降らせた。
暫し、耳をつんざく銃声がつくる爆光と爆煙が周囲を圧倒する…。


55 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:44:42.70 ID:sRHYI34L0
( ^ω^)「あとは君だけだぉ…大人しく降参するんだぉ!?」
(‐_‐)『…油断…大敵…。』
手駒を失ったヒッキーに向けて、僕は銃を片手に降伏を呼びかける。
いくら悪の手先と言っても、子供を手にかけたくはない…そんな思いがあったからだ。
だが、目の前の少年の顔色には少しも動揺している様子がないばかりか、
自分を気遣うそぶりを見せる僕に対して、どこか嘲る様な表情を浮かべていた。
ξ゚听)ξ 「何くっちゃべってるのよ、まだ終わってないわよ馬鹿!!」
釈然としないまま、立ち尽くす僕へそう叫んだツンの真意を推し量るより早く、
もうもうと巻きあがっている煙の向こうから、再度あの白い腕が伸びてきた。
  _
( ゚∀゚)「ったく…しつっこい野郎だ、なっと!!」
ジョルジュはそう、短く吐き捨てると少しも慌てることなく、目前まで迫ったプギャーの腕を叩き落す。
だが、力なく地を這うかに見えたその腕はビクリと宙で静止したかと思うと、そのまま指先をピンと伸ばし――、
( ^ω^)「ぶるぁぁぁぁ!!何じゃこりゃぁ!?」
天を突く様に伸ばされたプギャーの指先が急速に伸び往き…地上に次々と振り下ろされていく。
その一本一本がまるで意思を持っている様に、蛇を思わせるしなやかな動きで僕らに襲いかかってきた。
( ^Д^)『PUGIYA…PUGYAGYAGYA!!!』
聞くに耐えない様な雄叫びをあげながら、プギャーが爆煙の中から姿を現す。
その体には多少の傷が見受けられたが、相変わらずニヤついたままの顔を見るに大したダメージを受けていないのは明らかだった。
(‐_‐)『…出番だよ…生きのいいのを…頼むね…。』
慌てふためく僕らを尻目に、ヒッキーは残っていた数体のビコーズに声をかけた。
ξ゚听)ξ 「いけない…あいつ等、人間を襲いに行くつもりよっ!!!」
足もとを掬う様な一撃を横っ飛びに避けながら、ツンが叫ぶ。
( ∵)『…。』
指示を受けたビコーズ達は以前、目撃した紫色の球光を発生させると、次々にその中へ飛び込んでいく。
(;^ω^)「ッ!!こいつ…邪魔すんなお!!」
放っておけば、また奴等がこの世界に何の罪もない人々を、連れさってこようとする事は疑い様のない事だった。
――しかし、先程から絶え間なく続く鞭の連撃に僕ら三人は誰一人として、やつらを追い掛けて行く事は叶わなかった…。


56 :ミツバ:2006/12/17(日) 01:51:37.48 ID:TLw+vMCm0
さるかいひ

57 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:57:49.24 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 17:32 ニュー速市内、街頭

('A`)「…まさか使いッ走りをさせられるなんて、思ってなかったぜ…はぁ。」
俺は買い忘れがあったという、ショボンさんに頼まれて近場にあるスーパーから店に戻るため、トボトボと暗い夜道を歩いていた。
俺は赤々と点滅する信号の前に、手にしたビニール袋を軽く揺すった。
('A`)「…ったく、何が相談料だよ。」
(′・ω・`)「おっ…もう帰ってきたんだ。意外と早かったねぇ。」
横断歩道の先で、しょぼくれた顔が店の前で優雅に煙草をふかしているのを見て、俺が憎まれ口の一つでも叩いてやろうか――、
そう考えた時だった。
( ∵)『カイシュウ回収回収・・・。』
突如、目の前の信号機が紫色の光を放ったかと思うや否や、その輝きの中から不気味な化け物が現れた。
「な、何だこいつら…うわぁ!!」
「離して、離してよ!!」
そいつらは俺の目の前で、道行く人々を捕まえるとまた光の中に舞い戻っていく!!
( ∵)『…高クォリティ反応…純度Aランク・・・。』
('A`)「ッ!?」
…そう、俺もまた例外なく化け物の一匹に捕まり光の中に連れ去られようとしていた。
(′・ω・`)「ドクオ君!!ブレスレットを…変身、VIPブルーと叫ぶんだ!!」
('A`)「ちょwwwwwはずくて言えるかよ、バーロー!!」
(′・ω・`)「いいから、早く!!」
何やら必死な形相でワケの解らない事をほざいているショボンさん…俺は藁にもすがる思いでその言葉に従う。
('A`)「変身…VIPブ――、」
だが、その言葉の途中で俺の体は紫の輝きに包まれてしまった…。


58 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 01:59:57.49 ID:sRHYI34L0

12月15日 PM 17:34 電位界

  _
( ゚∀゚)「ちっくしょう…好き勝手にやりやがって!!ん、ありゃぁ…!?」
( ^ω^)「青いスーツ…味方かぉ?」
ネチネチと続く攻撃を避ける僕の目には、現実空間から舞い戻るビコーズの群れの姿が映り込んでいた。
彼等は、帰宅途中だったと思しき多種多様な人々をその腕に抱えている。
その中に…異彩を放つ姿が一つ、全身を僕らが身に纏っているのと同じ形状の真っ青なボディスーツに包んだ人の姿が在った。
('A`;)「あわわ…な、何だよここ。それに俺の体は一体…うわぁっ!!!」
ξ;゚听)ξ 「あ…何アイツ、あんなのがブルー?」
突然の事態にパニックを起していたのか、青いスーツの人物は挙動不審な様子を見せていた。
それだけならまだ、事情を説明する事で落ち着いもらい、協力してもらう事も出来た。
けれども、運悪く…狙いを逸れたプギャーの指撃の一つが彼の後頭部に命中。
…彼はそのまま、その場にゆっくりと崩れ落ちてしまった。
  _
( ゚∀゚)「…あの野郎、ゆるせん!!!」
ジョルジュの憤りに満ちた声が耳に入り、僕は彼の横顔を覗き見た。
( ^ω^)「す、凄い闘気だぉ…!!」
そう呟くジョルジュの顔は原○夫の描くキャラの様に、物凄い形相になっていた。
  _
( ゚∀゚)「しかも、鷲掴みにまでしやがって…オレは本当に怒ったぞ!!!」
そう吼える彼の瞳にはビコーズに捕まり、そのたわわな(ジョルジュの見立てではFカップ)乳房を掴まれているOLの姿があった。
  _
( ゚∀゚)「このオッパイ紳士の目の前で何と言う狼藉…断じて許さん!!
ツン、内藤…このダルシムもどき、一気に仕留めるぞ!!!」
( ^ω^)「おっぉ、任せるお…てか、そういうのは僕の台詞じゃないのかお?」
ξ゚听)ξ 「いくわよ、VIPコンビネーション!!!」
僕らは呼吸を合わせると、いち早く走り出したツンを先頭に縦一列の状態でプギャー目指して駆け出した。


59 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 02:04:13.63 ID:sRHYI34L0

m9(^Д^)『…PGYAAAH!!!』
何の捻りもない様に見える僕らの突撃に、プギャーはさも可笑しそうに顔を歪ませると、両手を揃えて突き出すと、勢いよく10本の指を伸ばしてきた。

ξ゚听)ξ 「ッ…散!!!」
僕らに散開する様、合図をかけながら、ツンはヒラリとその桃色のスーツを宙に舞わせた。
そのまま、上空から手にしたVIPシューターの銃撃をプギャーの体に浴びせてゆく。
  _
( ゚∀゚)「おっぱいの怨み…おもい知れぇぇ!!!」
ツンの攻撃が止むやまぬかのタイミングで、ジョルジュは怪人に肉薄すると、自らの腕を振り上げ、
『おっぱい、おっぱい!!!』と叫びながら、拳を振るい始めた。
( ^ω^)「ジョルジュ…ぶっちゃけ、ちょっとキモいぉ。」
僕はジョルジュの奇行にちょっと引きながらも、陸上選手が行うクラウチングスタートの体勢で、
彼の攻撃が止むのを待ちながら、自らの両足に力を込める。
  _
( ゚∀゚)「おっぱい、おっぱいおっぱい…おっぱいッッ!!!」
ジョルジュの最後の一撃が振るわれ、よろめくプギャー…僕はその光景を見届けると同時に全身に満ちた力を勢いよく解き放った!!
( °ω゜)「Booooooooooooon!!!」
まるで真っ赤に燃え盛る火の玉の様に、全身を赤く輝かせながら僕は、怪人へ一直線に突っ込む。
( °ω゜)「喰らうぉV(VIP)−MAX!!!」
そのまま、ラグビー選手さながらの強烈な体当たりをかました!!!
( ^Д^)『…Pgi…・・・。』
プギャーは…僕に突き飛ばされて宙を舞いながら、烈しい光を放ったかと思うと空中で爆発し、木っ端微塵になった。


60 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 02:14:13.67 ID:sRHYI34L0
ξ゚听)ξ「こんの糞ガキ…散々、手間取らせてくれたわね、覚悟なさ…って、ちょっと!!」
(-_-)『…つまんないな…もう帰る…。』
プギャーがいとも簡単にやられ、興が冷めたのか・・・ヒッキーはその身を翻し、宙に吸い込まれる様に消え去った。
  _
( ゚∀゚)「ほっとけよ…どのみち、叩き潰しやりゃあいいだけの話さ…それよりも、だ。」
( ^ω^)「…何でドクオが…。」
プリプリと不満げな表情を浮かべるツンを眺めながら、ジョルジュは足元に視線を移した。
('A`)「うぅ…うん…。」
変身が解除され、血色の悪いよく見知った素顔をさらす少年――,そうドクオの事だ。
一体、誰が彼にブレスレットを…?
ξ゚听)ξ「とりあえず、いったん基地に戻りましょう。詳しい事はお爺ちゃんに相談してみない事には何とも言えないわ。」
  _
( ゚∀゚)「賛成、賛成w」
そんな開放感全開の僕らだから――、背後の地面から敵の攻撃が来るなんて事は想像もしていなかった。
<ヽ`∀´>『ウェーハハハ!!もらったニダよ!!!』
下劣な男の声に驚きながら背後を振りむく――、そこには青龍刀のような武器を振りかぶる、
えらばった男が今にもその凶刃を振るおうとしていた!!


61 :お年玉(がっぽり):2006/12/17(日) 02:19:48.87 ID:2J8+mmSPO
タイトルで吹いたwwwwwwwwwwwwwwww


>>1 お前天才w

62 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 02:21:32.93 ID:sRHYI34L0
( ^ω^)「!?」

ガキィン!!!

振り下ろされた刃によって鋭い痛みがもたらされ――、その痛みはやってくる事はなかった。
何故ならば・・・。

???「やれやれ…だね」
突如として現れた漆黒のスーツに身を包んだ人物が、その手にした槍で男の凶刃を防いでくれていたから…。


第二話『ブルーフレンド』終

63 :猪(ドラム):2006/12/17(日) 02:23:21.14 ID:thO1Px2+O


64 :初夢(みんなと仲間だった):2006/12/17(日) 02:23:45.06 ID:orCGKZYS0


65 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 02:25:24.79 ID:ev7NW75dO
投下オワタ\(^o^)/

…ハイ、という事で今回の投下は終了です
…実はこのスレで2スレ目だったりします

何かgdgdな文章ですが楽しんで頂けたら、幸いです
またご指摘、ご質問もお受け致しておりますです

66 :焼き豆腐:2006/12/17(日) 02:35:33.64 ID:KuD5JlRA0
この時間はレス少ないから
どんどん投下していかないと落ちちゃうぞ><

67 :猪(友達がvipper):2006/12/17(日) 02:44:32.65 ID:ev7NW75dO
>>66
…3話はまだ書いてないんです(;><)
ごめんなさいなんです!!!

68 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 02:59:30.80 ID:ev7NW75dO

次回の投下ですが…今週の中頃、水曜日辺りを予定しておりますです

あと…まとめて頂けると嬉しかったりしちゃいますね^^;

では ノシ

69 :エロ眼鏡 ◆.ns7HX2FJY :2006/12/17(日) 05:59:41.16 ID:ev7NW75dO
ageてみる

70 :愛のVIP戦士:2006/12/17(日) 06:20:12.05 ID:8SqAQcO30
面白かっこいいぜ!

71 :初夢(二日酔い):2006/12/17(日) 10:39:14.94 ID:aamzn3V8O
面白い!あげ

72 :黒豆(百粒):2006/12/17(日) 10:57:26.48 ID:zYTyOY/30
(´・ω・`)('A`)

73 :金魚と初詣:2006/12/17(日) 12:11:03.69 ID:i7VEcHPY0


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