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文才の多寡に関わらず、小説の執筆を至上の目標とするスレ

1 :閉鎖まであと 1970174 秒:2007/02/01(木) 00:43:46.27 ID:UfQ5SQVG0
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※

各まとめ入口:http://bnsk.jf.land.to/
初心者の方は掲示板を一度ご覧下さい。小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

まずは安価でお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・他の作者が投下中は投下完了まで待って下さい。投下前にはリロードを忘れずに。投下宣言するのもありです
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・できれば名前欄に『「タイトル or お題」 現在のレス数/総レス数』のように書いて下さい
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてからまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、保守を兼ねての書き下ろし投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てれる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

2 :閉鎖まであと 1970153 秒:2007/02/01(木) 00:44:07.52 ID:UfQ5SQVG0
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の24:00までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい

3 :閉鎖まであと 1970143 秒:2007/02/01(木) 00:44:17.58 ID:yQUYQnzLO
__
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
           -=ニニニニ=-


                          /⌒ヽ   _,,-''"
                       _  ,(^ω^ ) ,-''";  ;,
                         / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
                     (.゙ー'''", ;,; ' ; ;;  ':  ,'
                   _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'     d⌒) ./| _ノ  __ノ

4 :閉鎖まであと 1970062 秒:2007/02/01(木) 00:45:38.58 ID:4Q5ygTCt0
BNSKじゃねぇw

5 :閉鎖まであと 1970045 秒:2007/02/01(木) 00:45:55.37 ID:OVw+57zC0
>>1さん乙

6 :閉鎖まであと 1969999 秒:2007/02/01(木) 00:46:41.62 ID:4W8CLW/N0
落ちたの?
お題「りゅう」の批評誰かしてくれてた?

7 :閉鎖まであと 1969912 秒:2007/02/01(木) 00:48:08.90 ID:UfQ5SQVG0
>>6
ないにょ

8 :閉鎖まであと 1969862 秒:2007/02/01(木) 00:48:58.31 ID:PGw6UHV7O
あれ? 前スレ3日?
>>6
俺がする直前に落ちた。少々お待ちを。

9 :閉鎖まであと 1969855 秒:2007/02/01(木) 00:49:05.97 ID:uH9Dovl4O
スレタイワロチwwww

10 :閉鎖まであと 1969840 秒:2007/02/01(木) 00:49:20.04 ID:zknFeFq20
また閉鎖タイマー始動してるけど、何かあったの?

11 :閉鎖まであと 1969749 秒:2007/02/01(木) 00:50:51.78 ID:4W8CLW/N0
>>7
d
>>8
オドオドしながら待ってます


12 :閉鎖まであと 1969748 秒:2007/02/01(木) 00:50:52.43 ID:uZPDlMmo0
>>1
スレタイ何があったんだよwww

13 :閉鎖まであと 1969736 秒:2007/02/01(木) 00:51:04.72 ID:A5axWfco0
中原昌也みたいな意味ナシ山ナシ落ちナシ小説でも許してくれますか

14 :閉鎖まであと 1969557 秒:2007/02/01(木) 00:54:03.06 ID:RhyNY3wE0
前スレ丁寧語が多くてここが本当にVIPなのかと疑ってしまったwww

15 :閉鎖まであと 1969544 秒:2007/02/01(木) 00:54:16.42 ID:QEis53380
わかりづらいスレタイだwwwwww

16 :閉鎖まであと 1969481 秒:2007/02/01(木) 00:55:19.32 ID:5P61Ceuu0
題「大辞典」and「過疎化」

新首相が登壇してくる時間にさしかかろうとしていた。
聴衆には労働者、紳士淑女、老人、学生などあらゆる階級の人間が揃っていた。
540人を収容できる体育館は大入り満員。
おもに演台の周辺だけに集中している控えめな照明のもと、どこからかときおり
咳払いの音がたつものの、人々は暗がりのなか一様に沈黙している。
だがその沈黙には、火気に接触したとたん炎上しそうな熱気の胎動が潜んでいた。
なぜなら、誰もが怒りの発散を求めてきたのだから。代弁者の声を受け取りにきたのだから。
─定刻。底鳴りのする勇壮なマーチが各所に配置されたスピーカーから流れ、
会場北の扉が開いた。そこから軍服を着た男が入場してきて、人々の静かな拍手で迎えられた。
演壇に立った男を光度の低い照明が照らし出す。拍手の波はしばらく続いた。
男は片手を軽く挙げて一度だけそれに応じたものの、しばらく無言であった。
聴衆は自分たちが静かにしないと、その男が口を切らないことを理解し、拍手の手をとめ沈黙した。
会場に男の登場前と同じくらいの沈黙が戻ったとき、男はようやく口を開いた。
「民族の大辞典が破られたことは、もはや誰もが承知している…」
静かな口調であった。

17 :閉鎖まであと 1969446 秒:2007/02/01(木) 00:55:54.40 ID:5P61Ceuu0
幸福が記されている項目はページごと破られた。ことごとく破られた。
我々が長い歳月をかけて築き上げた辞典は、恥知らずの輩どもに穢され、汚され、破壊され、
原型をとどめていない有様だ。そしていまやそのすべてが奪われようとしている…嘲笑の的だ」
男はそこまで言うと腕組みをして体を揺らす。怒りを静めているという風に。
「だが、私には確信がある。この確信は揺るぎない。絶対のものである。
それは奴らが我々の誇り、その項目だけは傷つけることも奪うこともできなかったということだ。
私は知っている。たとえ諸君らが暗く寒い屈従の生活を余儀なくされているにせよ、
誇り高き民族の魂だけは雨にうたれても消えぬ焚き火のごとく燃えつづけていることを」
そこで、会場からまばらな拍手が起こった。男は頷いた。
「今ここで私が保証しよう。小さな火を集めさえすれば、我らの怒れる魂はやがて巨大なる炎となり、
奴らの傲慢で、取るに足らない詐称に満ちた矮小なる辞書を燃やし尽くすことを保証しよう」
男は右の拳を前方に突き出したのち、自分の胸をどんと叩く。
「今こそ我々は誇りを結集させねばならない!我が民族は何度でも蘇る!証明せねばならない!」
男は歯を食いしばりながら持ち前のどら声で叫んだ。
「我々はこのまま恥辱のなか敗れ去るのか?それは否だ!我々は立ち上がる!
我々は黙って辱めを受け続ける弱者なのか?否!そうではない!
我が民族は地面に這いつくばったままか?断固!否である!」
怒りと憎悪。男の全身は二つの感情をそのまま体現していた。
私は敗北を許さない!この国は強いのだ!何度でも蘇る!何度でも何度でも何度でも蘇る!
そして世界に向かって有罪を叩きつけるだろう!私は鉄槌を下すべき時の訪れを予感している!
我が国家は、民族の名にかけて、断罪の炎で肉体を焦がしながら決起するのだ!」
聴衆は電流に打たれたように目を見開きながら、男の演説に聞き入っていた。



                                             了


18 :閉鎖まであと 1969337 秒:2007/02/01(木) 00:57:43.59 ID:5P61Ceuu0
しまった・・・また失敗だ・・・

19 :閉鎖まであと 1969133 秒:2007/02/01(木) 01:01:07.51 ID:tG+w3pCo0
ぼくが言説SについてIAの重役に説明し終えた時、彼は言った。 「なるほど。ゲーデルの不完全性定理のようなものですな。」 悪くない。予想した反応だ。答えも用意してある。
「いや、ゲーデルの命題は『この命題は証明できない』というものです。 明らかにそれは証明できないし、その否定も証明できない。その手の パラドクスはクレタ人の時代から知られていましたが、まさか数論でそんな 命題が作れるとは誰も思っていなかったわけです。
しかし言説Sは、 パソコンで証明可能だし、その否定もまたパソコンで証明可能なのです。」 すると重役は身を乗り出し、
「Sと否Sが同時に成り立つ場合、 あらゆる命題が真になって論理が意味をなさなくなるんじゃないのかね。」
「いいえ、ここで重要なのは『同時に』ではない、という点なのです。 私がパソコンでSを証明すれば、その瞬間に全宇宙でSは真になり、 他の誰かが否Sを証明すれば、またその瞬間に全宇宙でSは偽となるんです。」
「馬鹿げている!」
「ぼくは最初から馬鹿げた話をしていたのですよ。ようやく気が付かれた ようですね。論理的命題はそれ自身として存在している訳ではないのです。 物理的実体に影響を及ぼして初めて存在するのです。たとえば人間が考察 してその脳の電流パターンに影響を与えるとか、
パソコンで証明されて 電流パターンに影響を与えるとか。そうする前は真も偽も決まっていないし、 そもそも命題は存在しないのです。」

20 :閉鎖まであと 1969042 秒:2007/02/01(木) 01:02:38.71 ID:tG+w3pCo0
ディフェクト:
一般的に物はエネルギーが高いと乱雑に、エネルギーが下ると整然と なります。 宇宙が出来た当初はエネルギーが高く、 いろいろなものが乱雑だったのが、次第にエネルギーが下がって 整列してきます。
たとえば地面に立方体の箱が散乱してる状況を考えます。 これが宇宙誕生直後の状況。 でエネルギーが下がると 並べようとする作用が働いて整列していきます。
具体的にはそれぞれの 箱が、自分の近くの箱を 見て、それにぴったり向きをそろえようとするような感じです。こうやって 向きの揃った箱の集団がどんどん大きくなりますが、そのうち どうにもならない状況も出て来ます。

日本で交流電源の周波数が東と西で違うのもこれと似た状況です。 どっちかがマイノリティであればもう一方に囲まれて次第に小さくなって 消滅しますが、対等である場合はそれ以上統一は進みません。
この境目がディフェクトです。ここで重要なのは、物理で言うディフェクト の場合その両側の様子は全く対称で、優劣は付けられないということです。 箱の場合なら、とにかく揃ってればいいので向きはどっちでもいいわけです。
現在、宇宙の初期にできたディフェクトの痕跡を天体観測で実際に見つけて 宇宙誕生の様子を研究するというのはホットなトピックスのようです。 この小説では、このディフェクトが論理のネットワークにもあるという アイディアが核になっています。
宇宙論とかで話題にされてるのは、コズミックストリング というディフェクト。これは面じゃなくて線です。絨毯に櫛をかけて 毛をそろえた時、「つむじ」みたいなのが出来ちゃうともう直せません。

絨毯が三次元だと「つむじ」は線になります。竜巻みたいな感じ。 これがコズミックストリング。


21 :閉鎖まであと 1968981 秒:2007/02/01(木) 01:03:39.51 ID:tG+w3pCo0
うわぁ・・・・SF小説板のスレと間違えた・・・・

22 :閉鎖まであと 1968943 秒:2007/02/01(木) 01:04:17.67 ID:UfQ5SQVG0
>>6
中々味のあるミスリード。
部屋に入られたときの緊迫感など、よく演出されていたように思う。
4レス目以降、もったいぶって種明かししている展開も乙。
見応えのある作品に仕上がっている。

>この女の子をどうにかしなければならない。
ここの部分は、ちょっとミスリードとしてはずるい。
普通、エロ本をこのように描写することはない。

ここから先は、別にどっちでもいいようなことだけれど。
一人称が杉森竜から吉田流に変わっても、地の文の雰囲気が全く変わらないってのは、
わざわざミスリード系の文章を書いているのに安全に行き過ぎた感を抱いた。
あくまで俺基準だけど、ミスリード系の文を書くときは、与えても許されそうな最大限の
情報を与えて、見破れなかった読者をより悔しがらせたいと思うから。
軽く「僕」から「俺」にしてみるとか、気づかれにくい細工をしたら更に面白かったかも。

23 :閉鎖まであと 1968941 秒:2007/02/01(木) 01:04:19.07 ID:Q/WQNZGm0
>>21
どどんまい。

24 : 【豚】 :2007/02/01(木) 01:04:52.33 ID:+l9b6qCa0
何この不思議なスレタイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

25 :閉鎖まであと 1968885 秒:2007/02/01(木) 01:05:15.98 ID:PGw6UHV7O
>>11
偉そうに批評するので先に謝ります。申し訳ない。あくまでも個人的な……です。
ムカついたら壁を殴ってください。
前スレ>>895-900
まず最初の一文、「大学生二年生」で少し腰が砕けた。単なるミスだろうけど気を付けて。
ストーリー自体は無理なく、読者を煙に巻く感じでとてもよろしいのですが、
文章に一貫性が無い、というか言葉がかっきりはまってない部分があって少し「あれ?」ってなる。
特に五レス目に顕著。やっぱり落ちの部分なので、少し印象が悪くならざるを得ない。
全体的にもう少し慎重に書けばかなり良くなると思われます。
あと、天然の幼なじみは萌えるのでもう少し徹底的な描写をお願いします。

26 :お題:おにぎり&カニ:2007/02/01(木) 01:06:22.80 ID:Q/WQNZGm0
 むかしむかしあるところに、腹を空かせたサルがいました。
 そこへちょうどおにぎりを持ったカニが向こうからやってきたのです。
 サルはカニをだます計画をひらめきました。

 「カニさん、カニさん、そのおにぎりをくれませんか?」
 当然カニは断りました。
 サルは「もちろんただとは言いません、この大きな実がなる柿の種と交換しましょう」と言い、
後ろ手に隠していたこぶし大の石を取り出しました。
 本当は単なる石ですが、大きな実がなる柿の種だから大きいんだとサルは弁解しました。
 そしてサルが、自分が腹を空かせており、柿を育てるまで待っていたら死んでしまう、と説明すると、
最初は警戒していたカニも、サルに同情しついに交換を承諾しました。

 交換しようとカニが近づいた時、サルは持っていた石でカニを殴り殺し、食べてしまいました。
 カニを食べ終わったサルは、カニが落としたおにぎりを拾いながら言いました。
「悪いな。俺、カニクイザルなんだよ」
 そうしてサルは、カニも、カニの持っていたおにぎりも食べてしまいました。



27 :お題:おにぎり&カニ:2007/02/01(木) 01:06:54.42 ID:Q/WQNZGm0
以上です。
批評いただければ幸いです。

参考にしたサイト
ttp://blog.goo.ne.jp/shax2081/e/2a8e0da9c7ddb69ad0e62571de2a9f37
ttp://kyoto.cool.ne.jp/666_monster/world/142/index.htm

書き終わった後に検索したら同じ事考えてる人がいてなんだかショボン
ttp://eggs-up.blogzine.jp/tomadoubakka/2005/11/post_5dda.html


28 :閉鎖まであと 1968610 秒:2007/02/01(木) 01:09:50.19 ID:739Beyj+0
>>6
叙述トリックっていうのかな?よくわかんね。こういうの好きだよ。
部屋に踏み入れられるシーンをもうちょっと引っ張ってもよかったかも。
いやでもこっちのほうが爽やかでいいのかもしれないなー。やっぱわかんね。

俺も一回こういうの書いてみたいな。面白かったです。

29 : 【だん吉】 :2007/02/01(木) 01:12:36.38 ID:RhyNY3wE0
もう閉鎖カウンター飽きたよ

30 :閉鎖まであと 1968353 秒:2007/02/01(木) 01:14:07.15 ID:PGw6UHV7O
えーと、前スレ903、4?
くらいで拙作に感想くれた方がいたっぽいんですが、携帯厨な上に焦らしプレイが
大好きなので我慢してたら読めませんでした。わざわざ書いてくれたのに本当に申し訳ありません。
もしどなたか持っていればお願いします。マジで。

31 :閉鎖まであと 1968031 秒:2007/02/01(木) 01:19:29.82 ID:4W8CLW/N0
>>22
女の子
ギリギリセーフかなって思ったけど、やはり駄目だったか
一人称の違いは最初「私」と「俺」で考えてたけど、気づかれそうと思ったから安全圏に逃げましたサーセンwww


>>25
うほっ大学生二年生wwwこれはdだミスwwwwwテラハズカシスwwww
>文章に一貫性がない
あれか、文才がないということだな。まさにスレタイ通り!
(´・ω・)ワラエナス

>>28
どうもです
一応叙述トリックのつもりなんだけどね
叙述トリックバカな俺は今綾辻さんの作品を読んでいるところです

32 :閉鎖まであと 1967824 秒:2007/02/01(木) 01:22:56.59 ID:wdE/vg4K0
>>26
桃太郎の話を普通に進めておいて、鬼ヶ島に着いたら家来は即座に殺されました、
やっぱ猿・犬・雉じゃ鬼に勝てませんでした、ってのと何も変わらないレベル。
童話へのありがちな茶化しを小説にした時のつまらなさがはっきり出てると思う。

33 :閉鎖まであと 1967482 秒:2007/02/01(木) 01:28:38.29 ID:uZPDlMmo0
>>30
豚の人かな。前スレ902で落ちたっぽいんでこれかな。転載転載。
一応うpろだにもdatは上げてあるでよ

902 閉鎖まであと 1970768 秒 sage 2007/02/01(木) 00:33:52.83 ID:F81LnneO0
久々に投下したのに感想一個だけ……ってアレか。
よくあることか。
くそう怒りを感想にぶつけてやる。

>>884-
って思いながら読んでたら笑ってしまいました
もうバカだな本当。
ナルシストでロマンチストで即物的な「俺」に愛を感じてしまった。
散りばめられた小道具がもう少し分かりやすいとより読んでて楽しいと思ったけど
楽しく書いてそうなのでこれはこれでアリかなあ

34 :閉鎖まであと 1967268 秒:2007/02/01(木) 01:32:12.00 ID:4Q5ygTCt0
お題くれないと嫌いになっちゃうぞ

35 :閉鎖まであと 1967138 秒:2007/02/01(木) 01:34:22.23 ID:oNWyUksq0
豆まき

36 :閉鎖まであと 1967083 秒:2007/02/01(木) 01:35:17.35 ID:4Q5ygTCt0
>>35
鬼の虐待把握

37 :閉鎖まであと 1966958 秒:2007/02/01(木) 01:37:22.88 ID:739Beyj+0
このお題乞食めにお恵みのキスを

38 :閉鎖まであと 1966928 秒:2007/02/01(木) 01:37:52.06 ID:4Q5ygTCt0
泥水

39 :閉鎖まであと 1966907 秒:2007/02/01(木) 01:38:13.41 ID:oNWyUksq0
愛があれば――

40 :閉鎖まであと 1966886 秒:2007/02/01(木) 01:38:34.30 ID:739Beyj+0
把握

41 :閉鎖まであと 1966455 秒:2007/02/01(木) 01:45:45.61 ID:PGw6UHV7O
>>33
あざーっす。マジであざーっす。
感想くれた方もあざーっす。マジであざーっす。
そうかそうかわかりづらいか。そうだよなあ、わかりづらいよなあ。
とりあえず精進します。

42 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:01:27.04 ID:jekzTFQr0
おだいくださいな

43 :閉鎖まであと 1965317 秒:2007/02/01(木) 02:04:43.20 ID:oc6a7Xvf0
遅くなってごめんね、前スレhtml化完了。
ttp://bnsk.jf.land.to/log/2007_1st/1169998433.html


>>42
つ『お題;絶望』

44 :閉鎖まであと 1965296 秒:2007/02/01(木) 02:05:04.21 ID:2bpHKK9W0


45 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:06:12.87 ID:jekzTFQr0
>>43
>>44
はーくう

46 :閉鎖まであと 1964302 秒:2007/02/01(木) 02:21:38.09 ID:1ROiX+tb0
お題くらはい
なるべくライトなのを

47 :閉鎖まであと 1964277 秒:2007/02/01(木) 02:22:03.82 ID:4Q5ygTCt0
マシュマロ

48 :閉鎖まであと 1964231 秒:2007/02/01(木) 02:22:49.80 ID:1ROiX+tb0
>>47
軽やかに把握

49 :閉鎖まであと 1964147 秒:2007/02/01(木) 02:24:13.50 ID:+l9b6qCa0
俺にもお題pls↓

50 :閉鎖まであと 1964064 秒:2007/02/01(木) 02:25:36.87 ID:oNWyUksq0
自"称"癖

51 :閉鎖まであと 1963524 秒:2007/02/01(木) 02:34:36.60 ID:6meQcpwR0
http://id28.fm-p.jp/book/main.php?uid=duress&dir=32&num=1


オススメだおwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

52 : 【末吉】 :2007/02/01(木) 02:36:34.11 ID:iZGy0cXl0
大吉なら品評会優勝

豚なら掘られる

53 :閉鎖まであと 1962718 秒:2007/02/01(木) 02:48:02.32 ID:tgfd/x04O
ショートショートスレってもう立たないの?
最近見た人いますか?

54 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:55:22.65 ID:4lTfV/bk0
豆まき、横取り投下します。
もう寝るので慌てて書いたから、どんなものやら分かりませんが……。




55 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:55:52.22 ID:4lTfV/bk0
 コンコン。
 ノックにつられて運転席の窓を開けると、暗闇に映える赤い棒を持つ、迷彩ヘルメット
を被ったおじさんが神妙な面持ちで俺を見つめていた。
「すみません、ここから先は鬼退治のために進めませんので、戻ってもらえませんか?」
 はぁ?
「鬼退治って、桃太郎のアレですか?」
「ええ、まあ似たようなものです。ちょっと……ああ、まずいな」
 おじさんが俺の来た方向を振り向きながら、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
 そして再び俺の車の中に顔を入れ、「もう時間が無いので、車はこのままでいいですか
ら降りてください」と言った。
 仕事帰りで疲れてるのに。一体何事なんだ?
 俺はキーを抜いて車を降りた。すると、さっきのおじさんが「ああ、キーは差したまま
でお願いします」と言ってくるので、再びドアを開けてキーを差し込んだ。

 おじさんに誘導されるがままに歩くと、ブランコやら小さな滑り台やらが置いてある広
場へたどり着いた。まるで地震か何かの訓練のようだが、さっき確かに”鬼退治”って言
ってたよな。
「どうも、今年は本気らしいですよ」
 ブランコを小さく揺らす、黒ぶちメガネのスーツ男が呟くように言った。
「本気って、何がですか?」
「鬼退治です」
 いや、そんな事を真顔で言われても。
 俺達の周囲では、数名の迷彩服姿の人達がそれぞれが自動小銃を背負いあちこち行った
り来たりしている。どうも、訓練とかそういった雰囲気ではなく、何か落ち着かない様子だ。
この光景って、怪獣映画の雰囲気だよな。
”敵、確認!座標、XXXX、XXXX!”
 大きな荷物を背負った迷彩服姿の一人から、無線の声が周囲に発せられた。
 その直後、黒ぶちメガネがにやりと笑った。
「今年はもう大丈夫です。あそこにいる奴ももう終わりですよ」

56 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:56:15.34 ID:4lTfV/bk0
 そう言って斜め上を指差した。
 その指先に釣られて俺は上方を仰いだ。すると、そこには全身がまっ赤の男がビルの間に
立っている、いや、ビルを脇に挟むようにして、金棒を持った巨大な赤鬼が立っているのだ。
「何ですか、あれ」
「鬼ですよ。大丈夫、数年前からこの為に防衛力を最適化してきたのですから」
 そういえば、ニュースなんかでもかつての冷戦構造から世界情勢が激変して、防衛力も
云々、と言っていたような気がする。
「一年の運勢がこの一戦で激変しますから。資源の無い国、日本にとっては大きなターニ
ングポイントです」
 迷彩服姿の男達は、無線を背負った男の周囲を囲み、じっとしている。俺達もおそるお
そる、その更に外側に立ち、耳を立てた。
”目標、11時方向、敵、赤鬼! 距離、1500! 装弾、徹甲!”
 無線から、何やらそれっぽい号令が響く。
「さて、今年はいい年でありますように」
 人差し指で眉間のあたりを押さえて、黒ぶちメガネを直しながら言った。
”撃てぇ!”
 瞬間、フラッシュのような光が辺りを包んだ。何度も何度もそれが繰り返され、少しだけ
遅れてから腹を蹴られるような衝撃が響いた。
 黒ぶちメガネは満面の笑みを浮かべた。
「さすが百二十ミリ。迫力が違う」
 だから、状況が分かんないからもうちょっと説明しろよ。
 そして間もなく、あたりにぽつぽつと降り始めた。雨かな?と思ったが、何やらやたらと
景気良くカンとかキンといった音が混じっている。足元にもいくつか降ってきたので地面
へ手を乗せると、丸い感触がある。指先でそいつを拾い上げ、じっと見つめる。
「……豆?」
「鬼退治ですから。去年まではタングステン弾頭とか色々試したらしいのですが、やはり先
人の知恵が一番だったらしいです。分かりましたか?私が大丈夫と言った理由が」
 いや、分かんないって。
 だが、俺がさっきの鬼の方向を見ると、既にそこには何も無く、僅かながらの煙だけが
漂っていた。こんなものが本当に効いたのか?

57 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:56:34.91 ID:4lTfV/bk0
「いやあ、昔話は素晴らしいですね。軍事的見地から見ても大変参考になります。尤も、こ
の為に相当大量の豆が必要だったらしいですがね」
 そりゃそうだろう。あんなでかい物を撃ち殺すんだから、それなりの豆が必要だろうに。

 次の日、俺はニュースを眺めながら朝飯を食っていると不穏なニュースが流れ出した。
”――海外からは抗議が殺到しており、日本政府は対応を苦慮することとなる模様です”
 何だ?何かまたやらかしたのか?
 少し待つと再び同じニュースが流れ始めた。
 それによると、どうも昨年より大量の大豆を政府が買い付け、国内だけではなく海外の
射爆場でも訓練を延々と繰り広げていたらしく、その情報が広がったために世界的に大豆
相場が暴騰、それに引きずられる格好で諸々の食料品の相場も暴騰、国連も発展途上国へ
の食糧援助も予算が底をついてしまって、ままならない状況になったらしい。
 確かに、日本にとってターニングポイントとなってしまったようだ。
”――政府としては、今年の方針であった『先人の知恵に学ぶ』方針から、近年の鬼退治の
絵本から学んで『鬼と仲良くする』方針で検討すると発表、諸外国と調整を行う模様です”
 俺は、無言でテレビを蹴り飛ばした。


58 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 02:56:54.34 ID:4lTfV/bk0
終わりっす。

これで寝ます。すみませんでした。

59 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 03:34:16.85 ID:H0k3oFBD0
保守ついでに
「訪なう」って言葉の読みが分からなくて
困ってるんだけど誰か知りませんか?

60 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 03:40:15.61 ID:oc6a7Xvf0
『訪う』なら『とう』なんだけどね。
『訪なう』は俺も聞いた事がないwwwww

61 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 03:40:17.21 ID:739Beyj+0
おとなうかと思ったけど変換で出ないから違うかもしれん。

62 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 03:48:09.68 ID:e3XLODhu0
おれもおとなうって読んだけど、合ってるかどうかはわかんね

63 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 04:01:18.48 ID:sJeeG0UE0
おとなうでおkみたい
ttp://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%A4%AA%A4%C8%A4%CA%A4%A6&stype=1&dtype=0&dname=0ss

俺も変換出ないんだけど、なんでだろ

64 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 04:50:18.98 ID:oNWyUksq0
保守すべきなのかなぁ、なんて思っちゃったりするわけですよ

65 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 04:52:20.09 ID:b233bXva0
>>64
麻弓乙!

66 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 04:53:40.60 ID:oNWyUksq0
>>65
すまん、誰?ww

67 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 04:56:25.85 ID:b233bXva0
>>66
ウハw、違うのかよww
「〜わけですよ」という口癖のキャラ=麻弓


68 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 04:59:49.51 ID:oNWyUksq0
待ってる間にググってたら、エロゲキャラかw
確かにそれっぽい雰囲気あるなって思いながら書き込んだけどwww

69 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 06:47:07.87 ID:KDq1T0/R0
昨日貰った「暗闇」というお題で書いてきました
寝ながら構想して先ほど文章にし終わりました
投下しますね

70 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 06:48:16.20 ID:KDq1T0/R0
 暗闇(1/3)

 僕はとても夜が嫌いだ。暗いからだ。
 例えばそこに殺人鬼がいたとする。明るければそれが殺人鬼だと分かる。だから殺人鬼相応の
恐怖が僕を襲う。それが暗かったらどうだろうか。そこにいるのが例え殺人鬼でも僕がそれをゾ
ンビだと想像したらどうなるだろうか。ジョージ・A・ロメロのアレである。あんなのに襲われ
るくらいなら殺人鬼にサックリ殺してもらいたいと僕はずっと思っていた。とにかく、闇の中に
いるのがそのゾンビだと想像したら、例えそこにいるのが殺人鬼でも僕はゾンビ相応の恐怖に襲
われる。冗談じゃない。
 僕がいかに闇を恐れるかを理解してもらえたと思う。見えない恐怖は見える恐怖の比ではない。
想像力豊かな僕に関して言えばそれは無限大にも等しい。
 僕は今とても後悔している。あぁ、どうして寝る前にトイレに行っておかなかったのだろうと。
我ながら失態だ。僕は完璧主義者ではないが過ちは少ないに限ると思っている。だから過去の失
敗から学び今後に生かす。このフィードバックを怠らないよう努めてきた。今日の僕はどうかし
てたんだ。父さんの帰りを待っていたら、遅くなるって電話が来た。十分すぎるほどに遅い時間
に。そういう連絡は速やかに行うべきだ。時計を見て早く寝なくてはと思ったからトイレに行く
ことを失念してしまったのだ。いや、人のせいにしてはいけない。これは僕の問題だし、父さん
のせいにしたところで何の解決にもならない。

71 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 06:48:56.49 ID:KDq1T0/R0
 (2/3)

さて、どうするか。1.このまま寝る。いや駄目だ。そんなことをしてしまってはきっと寝な
がら用をたしてしまうだろう。そんなこと許されるはずがない。いや、しかし本来用をたすべき
でないところで用をたすというのはなかなかの快感ではないだろうか。あぁ、僕は何を考えてい
るのだ。変態ではないか。それに処理が大変だと母さんに怒られる。きっとボロクソに僕を叱り
つけるだろう。人格も否定されるに違いない。駄目だ。そんなプレッシャーに僕が耐えられるは
ずが無いじゃないか。2.がんばってトイレに行く。やはりこれしか無いか。迫り来る闇の恐怖
に耐えながら僕はトイレに行かなければならない。そう言えばそういう映画があったな。そうだ、
「ロード・オブ・リング」だ。僕は膀胱に蓄えられた『指輪』を恐るべきモルドールの地を通り
暗闇のナズグル達に怯えながら『滅びの山』に捨てなければならない。あぁ、よりによってあん
な疲れそうなファンタジーをこの身で実践することになるとは。そんなこと考えているうちに尿
意が脅威となりつつある。急がなければ。
 僕はベッドから起き上がり部屋のドアを開けた。そこにはひたすらに漆黒があるばかり。あぁ、
きっとあそこに殺人鬼がいてジェイソンがいてゾンビがいてエイリアンがいるんだ。足が竦んだ。
神様、どうか勇気を、男として一人でトイレに行くことができる勇気をください。「漏らしてし
まえよ」「朝まで我慢できるさ」「大丈夫誰も見ていない」悪魔の囁きばかりが聴こえる。神は
無慈悲だ。そうか、きっとニーチェも僕と同じ気持ちだったに違いない。こういうときはネガテ
ィブなイマジネーションを消すために楽しいことを考えなきゃいけないんだ。
 目の前には雄大なスコットランドの大地が広がっている。切り立った山々に灰色の空。冬は終
わりを告げ、草花は芽を膨らませている。澄んだ雪解け水が大地に潤いを与えている。あそこま
で雪が解けたらそろそろ種まきの季節がやってくる。雪解け水のように澄んだ青い目をした少女
が……、尿意警報。そろそろまずい。注意報は既に発令されて、今は警報の段階に入っている。
お花畑な想像を楽しんでいる余裕なんて無いんだ。

72 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 06:49:41.59 ID:KDq1T0/R0
 (3/3)

右足、左足、右足。いいぞ。僕は前に進める。あと少しだ。そうだ、闇なんて恐れてはいけな
い。そこにあるのは恐怖だけで実態など何も無いんだ。殺人鬼もジェイソンもゾンビもエイリア
ンもいやしない。僕の恐怖を投影しているに過ぎないんだ。だから恐れてはいけないんだ。いい
ぞ、スイッチに手が届く。もう少しだ。もう少しで僕はこの暗黒の回廊から抜け出せる。日常へ
帰れるんだ。あと少し、あと少し。この手の感触は間違いなく廊下のライトのスイッチ。
 勝った。僕は闇に勝った。恐怖に勝ったんだ。いや最後まで気を抜くな。さぁ、押すんだ。力
強くスイッチを……

 「ただいまー、今帰ったよ」
 スイッチを押すその瞬間に父さんが帰ってきた。僕は驚きのあまり漏らしてしまった。僕は勝
利を確信した瞬間に敗北した。屈辱だ。父さん、あなたって人はどうして僕を苦しめるんだ。い
つもいつもいつもいつも!!
 僕は泣いた。

73 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 06:51:51.18 ID:KDq1T0/R0
寝ようと思って電気消して真っ暗にしたら尿意を催しました
そこから考え付いたお話です

74 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 06:56:58.45 ID:Q/WQNZGm0
>>32
亀レスだけど、ありがと。

75 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:03:06.24 ID:KDq1T0/R0
切る所間違えました。(3/3)ディレクターズカット版置いていきますね

 ほんの数歩だけだ。数歩歩けば廊下のスイッチを押すことができる。闇をかき消す聖なる灯火
を灯すことができる。古代から船乗り達を導いてきたファロスの大灯台。この希望の光があるか
らこそ船乗りたちは漆黒の海を航海する勇気を持つことができた。あのスイッチを押すことによ
って僕は勇気の灯火を灯すことができる。
 右足、左足、右足。いいぞ。僕は前に進める。あと少しだ。そうだ、闇なんて恐れてはいけな
い。そこにあるのは恐怖だけで実態など何も無いんだ。殺人鬼もジェイソンもゾンビもエイリア
ンもいやしない。僕の恐怖を投影しているに過ぎないんだ。だから恐れてはいけないんだ。いい
ぞ、スイッチに手が届く。もう少しだ。もう少しで僕はこの暗黒の回廊から抜け出せる。日常へ
帰れるんだ。あと少し、あと少し。この手の感触は間違いなく廊下のライトのスイッチ。
 勝った。僕は闇に勝った。恐怖に勝ったんだ。いや最後まで気を抜くな。さぁ、押すんだ。力
強くスイッチを……

 「ただいまー、今帰ったよ」
 スイッチを押すその瞬間に父さんが帰ってきた。僕は驚きのあまり漏らしてしまった。僕は勝
利を確信した瞬間に敗北した。屈辱だ。父さん、あなたって人はどうして僕を苦しめるんだ。い
つもいつもいつもいつも!!
 僕は泣いた。

76 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:12:50.91 ID:b233bXva0
>>73
お疲れ、せっかくだから感想

結末はシンプルなのに予想できなかった、素直に感心。
話の持っていき方はうまい。
特に(3/3)からオチへの流れは、簡潔な文章でスパッと描写しているので
変に脱線せず、読後感の良さに貢献している。

それに比べて、話の出だしが良くない
例えば以下の話しが長過ぎるのだ
伝えたいことは「見えない恐怖は見える恐怖の比ではない」
ということなのに、それを説明するのに6行もの例え話は不要
読者が離れてしまうことになり、非常にもったいない

今後は文章の出だしを推敲するとぐっと良くなるはず、がんばれ

77 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:26:37.99 ID:PGw6UHV7O
>>70-72>>75
アバ茶を漏らす程恐怖する必要は無いじゃないか。安心しろ、安心するんだ少年。
うーん、じゃあお題を出した俺が偉そうに感想を。
主人公の闇への恐怖についてある程度の記述をしている割にはそこまで説得力がない気がする。
二レス目の調子はかなりいいんだけど少しオチが読めるかな。最後の部分もやや蛇足ぎみ。
「僕は泣いた」じゃあやや陳腐な気がする。
いっそのこともう少し固有名詞群を用いて、徹底的に衒学的な面白さを狙っても良かったのではないかな。
文章は全体的には悪くないんだけど、一部抜けた表現がある気がする。俺が気になっただけかもしれないけど。
作品としては良くまとまってると思いますが、もう少しはっちゃけて良かった気もする。
ええ滅茶苦茶偉そうですが、俺の個人的なアレなんで特に気になさらず頑張ってください。
「気がする」ばっかだしねw

78 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:42:23.78 ID:ZoZSmHiKO
お題をば

79 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:43:27.05 ID:b233bXva0
>>78
登記、期待しているw

80 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:46:15.05 ID:KDq1T0/R0
>>76 >>77

感想ありがとうございます
細かく指摘していただいてとてもためになりました
どんな些細な話にも創作努力惜しまないヴィッパ精神を掲げ
今後の創作活動に生かしていきたいと思います

>>78

恐怖

81 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:52:08.08 ID:oNWyUksq0
「才能」っぽいお題貰ったは良いが、どうにも自分の主張を言うか陳腐な話しか浮かばない。。

諦めて良いならお題を、駄目なら幼女登場↓

82 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:57:20.60 ID:KDq1T0/R0
http://www9.wind.ne.jp/chihiro-t/royal/portrait/MariaT2.jpg
http://www.chateauversailles.fr/images/louis14enfant2-v.jpg

俺も出かける前にお題プリーズ、帰るまでに構想します

83 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:58:26.69 ID:b233bXva0
>>81
「カニ」

>>82
「簿記」

84 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 07:59:36.74 ID:KDq1T0/R0
>>83

把握した
簿記ってなんの資格なのか未だに分からないでいますががんばります

85 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 08:00:25.83 ID:oNWyUksq0
>>82
そ れ は 幼 女 な の か
とりあえずもう少し頑張ってみるよ。。

86 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 09:00:11.76 ID:F81LnneO0
>>85
リアル中世幼女って書いてみると萌えるような気がせんか?
せんか。
そうか。

87 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 09:39:34.87 ID:/fsMwRfc0
幼女とは 遠くにありて 思うもの

88 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 09:50:54.61 ID:6GAhBxNkO
↓お題を寄越しなさいよっ!

89 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 09:52:33.38 ID:YU6BajnH0
そば(変換は任せた)

90 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 10:12:10.26 ID:uH9Dovl4O
>>87
勘当した

91 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 10:57:21.59 ID:X4npsbRmO
人の無い世界に舞い降りたI was 保守

92 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 11:04:38.09 ID:ZoZSmHiKO
ソーリー登記断念
他のお題ください

93 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 11:07:03.98 ID:YU6BajnH0
謄本

94 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 11:08:20.58 ID:e3XLODhu0
観覧車

ついでにお題plz

95 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 11:09:11.16 ID:YU6BajnH0
ロリポップ

96 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 12:10:21.26 ID:/fsMwRfc0
品評会のお題は今晩?

97 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 12:19:01.66 ID:PPwfGIcE0
今晩だな。
今回こそは一票貰いたいものだ。

98 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 12:43:47.94 ID:J63LYkEyO
超絶スランプ中ですがなにか?

99 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 13:38:25.47 ID:/fsMwRfc0
『面白い』と『投票したい』の間にある壁がなかなか破れない…
今回は早めに神様が降りてくることを祈ろう

100 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 13:48:42.08 ID:sKxABVvE0
作品数>投票者数ってのはどうかと思う今日この頃

ところで皆はどんな基準で投票してるのだろうか

101 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 13:55:24.78 ID:F81LnneO0
>>100
そう思われるのが嫌で
全感想しなきゃ投票しちゃいけないような気がして
しかし全感想は億劫で
最近参加してませんがなにか。

面白さ、発想、題の消化具合
の三点だとは思うけど、どれが一番重い、というのはない希ガス

102 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 14:17:43.95 ID:sKxABVvE0
>>101
なるほどー。そこまで考えてなかったわ。
投票される側としては一票でも入ったほうが嬉しいのではないかと思って
全感想無しでも投票してしまう俺。

>面白さ、発想、題の消化具合
この観点が一番いいと思うのだが、俺はジャンルで色眼鏡で見てしまう。
良くない傾向ではある。

103 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 14:30:49.73 ID:/E3TFKV40
俺の評価も>>101と同じだけど、順序としては
題の消化具合、発想、面白さ、だな。

話を作ってからお題を足したなって感じる作品には
どれだけ面白くても投票しない。

104 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 14:34:55.68 ID:Dt0UmiiZ0
俺は全体の安定感と構成力を見るかな。
せっかく面白くても推敲不足と感じると投票しにくいし。
感性を刺激されたかどうかも個人的には重要。って、俺何様だよw

105 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 15:03:37.16 ID:/fsMwRfc0
人の作品を読む時は全体の流れ(構成・発想)を見て、お題は小道具程度でも
良いかな、と思ってしまう。もちろん明らかに浮いてる場合は別だが。

自分で書くときはいかにお題を活かそうか考えてから書くのにw

106 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 15:10:40.85 ID:VBwqwcIt0
お題は一番重要視だな、俺は。
なんていうかすごい活用できてると感動する。自分が参加してると尚更。
どうしようもなくツボに嵌ったのじゃなければ、お題が活用できてないのは投票しない。
推敲不足は問題外かなあ。品評会に出品するんだから、凡ミスは避けようぜって思う。

俺も何様だよなw

107 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 15:27:34.48 ID:e3XLODhu0
話自体の面白さとお題の使われ方で判断してる。
つってもお題が上手く使われてたら多少評価が上がるってだけで、
小道具程度にしかお題が使われてない作品でもマイナス評価はしない。

108 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 16:21:58.26 ID:QEZoTi0H0
保守

109 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 16:23:01.16 ID:wEd4L9Pn0
俺もやっぱりお題を重視するな。
小道具程度じゃお題だしてくれる人に失礼だし、
それならどっか他で自由に書けばいいじゃんって思う。

110 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 16:32:05.46 ID:PkcHt/WQ0
ここ、BNSKだったのか・・・orz
新しいスレかと思って開いちまったよ。
お題くれ這いてぇy

111 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 16:43:02.33 ID:klwF6b6I0
お題の使い方は俺にとってのボーダーラインぎりぎりまでだったら減点しない。
推敲不足は減点対象か。読んでる途中に水を差されるのはそりゃやだし。
面白さが最優先ではある。当然、全部満たされてるのが最上だけども。
面白さが先に立っていて、お題が消化されていないのは関心票行き。

場合によっては投票したヤツよりも、関心票入れたヤツの方がお気に入りって事もある。


112 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 16:59:34.72 ID:PkcHt/WQ0
ごめんなさい。お題をください。

113 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:00:34.60 ID:wEd4L9Pn0
拒否

114 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:02:21.05 ID:klwF6b6I0
カッシーニの間隙

115 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:03:01.17 ID:1ekh+B9nO
流れ切って悪い。

みんなの投票の優先順位はわかったんだが、
>>100の言う、作品数〉投票数 ってのは何が原因だと思う?

個人的にはこっちが改善するとスレがおもしろくなるかなと思ってるんだが。

116 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:04:14.16 ID:PkcHt/WQ0
>>113-1134
ありがとう。

117 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:04:32.63 ID:1SAvUw9wO
作品を全部読まないと投票出来ないのが原因
時間ないとキツい

118 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:05:34.15 ID:klwF6b6I0
>>115
かなりの割合で
全感想できないのに、俺が評価してしまって良いんだろうか
という遠慮ではないかと思う。
または全部読めてないのに、一番を決めてよいものだろうか、という。

119 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:07:41.95 ID:QEZoTi0H0
>>115
個人的には忙しさで全作品が読めない為。

>>116
欲張りな奴めw

120 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:15:58.03 ID:Ajx637HNO
長い間スランプだった俺だけど今なら空も飛べそうな気持ちだぜ……

121 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:16:53.84 ID:1ekh+B9nO
やっぱみんな忙しいんだよなぁ。
かくいう俺も忙しさを理由に感想書かないことあるし。

かといって、作品数絞るのはイヤだし。
うーん、どうしたもんか。

122 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:18:11.95 ID:gVUYx+t20
という事は例えば土曜の24時〆切で日曜から投票にすれば
読む人は増えるのだろうか。
でもそうすると書く時間なくなるか。

123 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:20:13.50 ID:Ajx637HNO
平日作品投稿で土日で投票とか

124 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:20:22.12 ID:wEd4L9Pn0
以前、投票された作品だけ読むってレスがあったけど、
それってつまらない作品に時間を費やすのがイヤってことだろ。
時間ないって言う奴らが投票された作品だけ読んでるなら同罪。

読み専は別にそれでもいいと思うけどな

125 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:25:26.79 ID:/ow/m3oP0
全感想を参考にして読むの決めるとかもありそう

126 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:26:27.07 ID:1SAvUw9wO
投票数を増やすなら、参加者は投票を必須条件にする
ただし参加者は確実に減る

個人的には今のテキトーな感じで十分

>>123
皆常に品評会モードになって、通常作品書くのがアホらしくなってくるんじゃね?

127 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:28:07.50 ID:klwF6b6I0
>>123
それじゃあBNSKスレじゃなくって品評会スレになっちゃうだろ

128 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:34:13.47 ID:QEZoTi0H0
出来る限りは通常時も含めて全作品を読み、全作品に感想を書きたいと思う。
他人の作品に感想を書くことで自分の作品の推敲も上手くなるしね。
投票期間を伸ばすのは不可能だろうか?

129 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:34:41.11 ID:xHw9ma0d0
自分は本屋で小説を選ぶとき、あらすじで傾向を確認して、おもしろそうだったら購入を決断するんだけど。
あらすじを数行から一レス程度載せるということはできない?

130 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:35:44.59 ID:/To6ysN0O
オーケーわかった。
つまり俺が投票すればいいわけだな? 任せろ。

全感想は無理だけどな!

131 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:39:16.16 ID:1SAvUw9wO
>>129
それで投票するの自体はアリだと思う
が、誰がやる?って話。
次の品評会暇だったら俺がやってもいいけど

132 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:40:00.33 ID:gVUYx+t20
>>129
みんなの審査基準を読むと「面白さ」だけではないので
面白いものを手早く読むことの解決にはなっても
投票を増やす解決にはならない気が。

133 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:41:39.87 ID:1SAvUw9wO
あ、各自がやるのか
提案としては悪くないと思う

134 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:43:28.91 ID:klwF6b6I0
あらすじを書くのはありかも知れんな。
どっかの賞に投稿するような人も、あらすじの練習が出来るってのは良いんじゃないか?

135 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:44:42.19 ID:dkgAJA1hO
レス数制限を初期みたいに2〜3にすれば、これまでの半分の時間で全作品読める

136 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:45:09.21 ID:QEZoTi0H0
>>135
その分、作品数が増えたり

137 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:46:38.65 ID:3LYSHKOuO
なんか申し訳ないと思った。
お題を軽く消化した程度の作品で、しかも投票がまばらだった時にフロックで優勝してしまったから。
ほんとごめんなさい。

138 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:48:37.29 ID:klwF6b6I0
>>135
レス削りが必要な人が滅茶苦茶増えて、
簡単に書けるなら、と参加する人が出て、
今のBNSKスレの状況からかなり変わって来ると思う。
単純に考えれば、六十から九十行制限って事だから。

でも前はそれでやってたんだよなあ……ううむ

139 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:51:37.00 ID:/ow/m3oP0
100行ぴったり制限とか
・・・レポート書いてる気分になりそうだな

あらすじは面白そうだけど、今度はあらすじの批評とかもする事になりそうなんだぜ

140 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:55:37.49 ID:klwF6b6I0
>>139
あらすじの批評はご自由に、という方向じゃないかと。
あらすじを上手く書いて読者を引きつけるのも、能力の内ではあるわけだしなあ。
あらすじ書くのが下手な俺としては微妙な所。読んでくれる人は減るかもしれん、しかしあらすじをちゃんと書ける練習もしたい、という

141 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:56:12.74 ID:1SAvUw9wO
一レス制限の「暗闇」の時は作品数がそれ以前の品評会を大きく上回った
まあ物珍しさもあると思うけど

142 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:57:07.98 ID:dkgAJA1hO
つまり望みを叶えたくば優勝しなさいという切ない話

143 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:57:43.78 ID:3LYSHKOuO
ちょっとキツいけど参加した人の投票義務ってのは悪くない気がする。
もちろん時間なくて無理な人もいるから、二回とか三回投票しなかったら次回出場停止とか。
あるいは義務じゃなくて品評会参加する人への自覚を促す一文をテンプレに添えるとか。
少しは改善される気がする。俺なんて通算五票しかもらってないのに二回も優勝してるし。

144 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 17:57:50.29 ID:PdOZgKrw0
あらすじ書きたい人は書けばいいと思うけど、
あらすじ書かないと参加出来ないとかはやめてほしい。

145 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:00:06.07 ID:3LYSHKOuO
>>144
それは俺も思う。てかあらすじ読んだら作品の興が少なからず殺がれる気がする。

146 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:04:01.76 ID:klwF6b6I0
作品にそのままぶち当たるからこそいいのかもしれんね、こんな短編の場合は。
参加したら、二・三回に一度の投票義務を設けるのが良いと思いますぜ。

147 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:06:45.51 ID:+Um+73Li0
試しに参加者に投票義務付けて一回やってみればいいんじゃね?
勿論出題者がOK出せば、だけどさw

どのくらい作品数が減るかなーwwwww

148 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:07:24.79 ID:1SAvUw9wO
正論をかざすなら、“品評”しあわないと品評会の意味がない
品評専属の人が居るなら話は別だけどwwwwwww

個人的にガチガチに縛って欲しくはない
だからこその長寿スレだと思うし

149 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:08:01.99 ID:Ldt3hCuW0
あらすじは大抵いつもオチでひきつける作戦に出てる俺は、かなり厳しい。
でも投票は必須にしたいよな。票はほしいけど投票はしないって何様だwwwww

150 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:08:45.70 ID:klwF6b6I0
結局現状のままが一番安定してるのかもしれないね。お風呂の湯もちょいぬるめが良いって聞くぜ


151 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:11:52.95 ID:jedW530e0
投票義務ねえ
いちいち全部読むのは嫌だなあ……

152 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:13:58.30 ID:e2pvKklk0
読まされる、って気持ちじゃ面白くないというのが難しい所
なるべく投票してね、でいいかも
でもあらすじはアリかな

153 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:14:28.11 ID:klwF6b6I0
>>151
それが礼を欠くってことだろうよ。
今度から俺も読める分だけでもきっちり読まないとなあ

154 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:14:34.95 ID:/To6ysN0O
やはりタイトルは重要ってことか

155 :82:2007/02/01(木) 18:16:12.34 ID:RoeVXHGh0
空気読まずにお題「簿記」を投下してみますね

156 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:16:32.93 ID:3LYSHKOuO
偉そうに綺麗ごとを語る。

というか投票ってたぶんそんなに煩わしいことじゃない。
自分以外の人にとっては読まれることが喜びな訳だし、もちろん自分にとっても他の人の作品を読んで
巧いなあ、とか面白いなあ、って思うのは幸せだし、学ぶべきところもたくさんある。
人の書いたモノを評価するってことは自分にもいい影響を与える筈だし。
それが品評会の目的、醍醐味の一つだろうし、このスレの素晴らしいところ、好循環だとも思う。
日本語滅茶苦茶だけどつまり、

BNSK最高。愛してる。

157 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:16:34.88 ID:jLI8Pq7c0
キセイテスト

158 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:16:40.79 ID:1SAvUw9wO
>>151
えっと、これは叩きじゃないよ。
投票したことある?
どういう基準で読む作品を選んだのか聞きたい


159 :82:2007/02/01(木) 18:17:12.92 ID:RoeVXHGh0
 ギャンブラー(1/8)

 会計事務の仕事をしながらもギャンブラーとしてカードにとり憑かれた男の話をしよう。
 彼はポーカーにしろブラックジャックにしろ仕事同様堅実に戦略的な勝利をものにしてきた。
性格は神経質、部屋の灰皿の位置が五センチずれていただけで気になって仕方がない。そして臆
病、或いは慎重、石橋は叩いても渡らない。渡るなら向こうにあるもっと頑丈な橋を利用する。
数学に強く上級の簿記検定の合格認定書も所有している。同僚は彼を人間電算機と称している。
 彼がギャンブルを始めたのは好奇心からである。自分の会計処理の能力を試してみたかった。
或いは計算能力だけがギャンブルにおいて唯一信用できるものであると証明したかった。そんな
ことが理由だろうと彼は自分を納得させたが、彼がギャンブルを始めたのは好奇心以外の何物で
もなかった。
 ポーカーにおいては開示されているカードから勝率計算をし予測できるパフォーマンスに見合
ったコストをペイする。ブラックジャックにおいてはカウンティングによって最低限勝ち越せる
ところを狙って勝率を調節する。この人間電算機はそんな戦い方をしていた。実際に彼は強かっ
た。大きく勝つことも負けることも無かったが、原資は確実に増えていった。

160 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:17:22.51 ID:jLI8Pq7c0
っしゃー!!
久しぶりに書き込めた気がする

161 :82:2007/02/01(木) 18:18:20.31 ID:RoeVXHGh0
 (2/8)

運と呼ばれるもの。彼はその存在を信じなかったが。運に見放されて引きが悪いときでも予算
を使い切るまで勝負し、運に恵まれた時でも目標を達成すればゲームを終了した。ストラテジー
もタクティクスも実に電算機と呼ぶに相応しい戦い方だった。
 しかし、彼はそんな機械のような戦い方に満足していなかった。自らの計算能力を試す機会に
ギャンブルをしているのだと彼は自分に言い聞かせたが、彼が望んでいたのはもっと人間らしい
勝負だった。運やジンクス、自らを危険に晒して勝負をするヒリヒリした感覚。自分で気付いて
いなかったがそんな勝負を求めていた。ギャンブルに好奇心を持ったのも実はそのためだった。
不確定の要素が渦巻く世界に身を晒す快感。それこそが彼がギャンブルに求めていたものだった。
 フルハウスに予算を大幅にオーバーしたコストを支払ってみたい誘惑や、明らかにベーシック
ストラテジーから外れたダブルダウンの誘惑にかられた。他のプレイヤーがそんなプレイをしよ
うものなら彼はそれを鼻で笑ったが、心の底では羨んでいた。
 セブンスタッドポーカー。最初に配られた三枚のカードのうち二枚を伏せ、一枚を表にする。
新たにカードを配る前にベットする必要があり、ベットを拒否、つまりはダイすれば勝負を降り
ることになる。七枚配られた時点で最終ベットを行い、七枚のうち五枚選んでショーダウンし勝
者を決める。全てのプレイヤーのカードは最初の二枚と最後の一枚以外の四枚は表になっており、
そこから相手の役を想像し、自分の役と比較してレイズ、コール、ダイ、或いはチェック、つま
りは自分の役に支払うコストを決定する。彼が最も好きであり得意とするゲームだ。

162 :82:2007/02/01(木) 18:19:14.06 ID:RoeVXHGh0
 (3/8)

彼の週末の相手はカード。今日も彼はいつもの様にカードを楽しんでいた。ゲームは彼の好き
なセブンスタッドポーカー。彼の席は右から二番目。彼の右にはギャンブル中毒の中年。恐らく
酒が入ってる。左には若い男性。吸っているタバコはマールボロライト。その左にはディオール
のスーツの若い男性。その隣はグロスを塗った艶やかな唇をしている女性。恐らく女性とディオ
ールはカップルだろう。この二人の会話からそう感じられた。ゲームはディオールが主導権を握
っていたが幾度ものショーダウンから、それは半ば勢いの選択でありモアベターとは言えないも
のであると彼は思った。堅実なのはマールボロライトであり、彼に似た戦い方をしていた。中年
はことごとく運に見放されていた。女性は勝ちもせず負けもせず。ときおり不可解な動きを見せ
たので、恐らく感情的な人間なのだろう。

163 :82:2007/02/01(木) 18:20:05.28 ID:RoeVXHGh0
 (4/8)

五枚目のドロー。彼の現在完成している役はスリーカード。これは発展性のある役でそこから
ワンペアが揃えばフルハウスになり、もう一枚同じ数字が来ればフォーカードになる。五枚目の
段階でスリーカードになるならばこれは大きなコストを支払う価値がある手札と言える。
 ベットで彼はレイズを選んだ。他のプレイヤーたちは彼を警戒しつつもコール。恐らくこの段
階で彼に張り合える相手はいないだろう。スリーカードはそれ自体が勝率七割の強力な役である。
 六枚目のドロー。彼の役はスリーカードのまま。最後のドローに賭けてレートをつり上げるの
も手だが、それは彼のプレイスタイルではない。
 ベットで彼はコールを選んだ。皆がコールするかと思われたが、ここでマールボロライトがレ
イズを選びレートをつり上げた。中年が忌々しげな表情を浮かべながらダイ。ディオールもダイ。
彼と女性がコールを選び勝負に乗った。
 「もうあきらめちゃうの? 意気地なし」
 「俺は堅実なんだよ」
 女性とディオールの会話が聞こえた。女性の感情的で勝負に乗りやすい性格、男性の十分に勝
っている状況、ディオールのダイと女性のコールは十分に予測しうる当然の結果だった。

164 :82:2007/02/01(木) 18:20:46.86 ID:RoeVXHGh0
 (5/8)

七枚目のドロー。彼のフルハウスが完成した。0.14%の確率で完成する役であり勝率は九
割を超える。これが完成したならば、ほぼ勝利を確信して間違いない役である。ここまで来れば
考えることは、支払ったコストの見返りをいかに多くむしり取るかである。チェックを選び、敢
えて弱気な態度を示しショーダウンまで持っていくか、レイズを選び強気な態度でもって他のプ
レイヤーにダイさせるか。勿論、むしり取るならばレートを上げるべきであるが、彼はフルハウ
スにも負ける要素があることを計算から外さなかった。フォーカード、ストレートフラッシュ、
ロイヤルストレートフラッシュがフルハウスより強い役である。女性かマールボロライトがこれ
らを完成させている可能性を完全に払拭することはできない。強気に出てレイズしてもダイされ
ればチェックを選びショーダウンまで持っていった場合と大差は無い。ならばと、彼は自分のプ
レイスタイル通りにチェックを選び二人のプレイヤーの出方をうかがうことにした。
 マールボロはレイズを選び、女性はダイした。マールボロライトは勝負を望み、女性は勝負を
捨てた。
 「降りるなら最初から降りていればよかったじゃないか」
 「うるさいな。欲しいカードが来れば勝てたのよ」
 また女性とディオールの会話が聞こえた。感情的とは言え勝てない勝負をするほどこの女性は
馬鹿ではない。降りるべきところでは降りるのだ。彼はこの勝負は女性からむしり取るつもりで
いたが、マールボロライトの挑戦に女性は警戒してしまったので、描いていた勝利のイメージが
崩れた。マールボロライトと戦わなければならない。

165 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:21:08.93 ID:PdOZgKrw0
サルサ毛

166 :82:2007/02/01(木) 18:21:35.32 ID:RoeVXHGh0
 (6/8)

フルハウスを捨てダイを選ぶ選択肢は馬鹿げている。マールボロライトの手札から見えるのは
ワンペア、数字は彼よりも小さい。選択肢はコールかレイズ。彼が表にしている四枚のカードか
ら作れる役もワンペア、フルハウスは見事に偽装されている。互いに表にしているカードから役
を読むことはできない。いつもの彼のプレイスタイルならば間違いなくコールだろう。
 しかし、彼はここでマールボロライトを試してみたい誘惑にかられた。堅実にプレイしてきた
この男を更に勝負へと引きずり出せばどうなるだろうか。勝利を確信して更にレートを上げてく
るだろうか、それとも自分のプレイスタイルに忠実にコールするだろうか。ダイはあり得ないだ
ろう。
 彼はマールボロライトを試してみることにした。彼らしくないプレイスタイルではあったが、
自分の鏡のようなこの男がどう判断するのかが気になって仕方がなかったのだ。彼は石橋を渡る
決意をした。

167 :82:2007/02/01(木) 18:22:21.48 ID:RoeVXHGh0
 (7/8)

 「レイズ」
 彼はレートを上げた。そして、マールボロライトをじっくり観察した。部屋に置かれている灰
皿の位置が五センチずれていただけでも気にしてしまう目で観察した。瞳孔は開いたか、血管は
萎縮したか、呼吸は、心拍数は、発汗は、副交感神経はどれだけ刺激されたか。マールボロライ
トは何かを考えているようだった。口には絶対に出さないだろうが悩んでいるに違いない。その
時間は長く感じられた。時計の針の動きが鈍く感じられた。
 不思議なことに副交感神経を大いに刺激されたのはマールボロライトを試そうとした彼だった。
瞳孔は開き、血管は萎縮し、呼吸は荒くなり、心拍数は上がり、手には汗が握られていた。マー
ルボロライトはただひたすらに何かを考えているようだった。しかし、それは恐らく数秒のこと
だっただろう。
 「コール」
 マールボロライトはレートをつり上げず勝負を受けた。
 ショーダウン。彼の役はフルハウス。マールボロライトの役もフルハウスだった。しかし数字
では彼が勝っており。この勝負は彼が征した。


168 :82:2007/02/01(木) 18:22:56.14 ID:RoeVXHGh0
 (8/8)

 彼はゲームを終えると、この素晴らしいと言える勝負のことを考えようとした。しかし、彼に
はヒリヒリした勝負の残滓が残るばかりで頭が全く働かなくなっていた。彼のプレイスタイルか
ら言えば誤った判断であり、マールボロライトは自分のプレイスタイルに忠実だった。結果が彼
の勝利だっというだけであった。人間電算機と言われる彼も間違いを全く犯さないわけではない。
しかし、彼には過ちを犯したという感覚よりも心地よいヒリヒリした感覚だけが残った。
 彼はこの時に自分がどうしてギャンブルをしているかに気付かされた。計算能力を試す機会な
んてどうでも良かった、自分はただこのヒリヒリした感覚が欲しかったんだと気付いた。
 この大勝利以降、彼は計算に頼らず感覚で勝負を行うようになった。役の勝率計算はどんどん
アバウトになっていった。人間電算機の電算機の部分はフリーズしてしまった。彼自身の勝率は
落ち、彼の原資はみるみるうちに減っていった。それでも彼はどんどんギャンブルにのめり込ん
でいった。不確定の要素が渦巻く世界に身をゆだねていった。
 彼が破産するまでにそう時間はかからなかった。ギャンブルで身を持ち崩すようなやつじゃな
かったのにと、彼の同僚は首をかしげた。

169 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:24:06.32 ID:jLI8Pq7c0
>>168
ゴメン。規制解除でテンション上げ過ぎた。
どうせまたすぐ規制されるかもしれないのにね

170 :82:2007/02/01(木) 18:25:31.46 ID:RoeVXHGh0


パチスロをやめるやめると言って全然やめてない簿記検定持っている友達のことを思い出しながら書きました

171 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:26:53.72 ID:jedW530e0
>>158
投票はしてません
基準ってか、投票された奴を読んでみてるだけ


投票義務つくるなら、ちゃんと全部読んでから投票するけど……



172 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:28:29.49 ID:QEZoTi0H0
237 名前:品評会お題 ◆8jK642uc4w :07/02/01 18:27:07 ID:iNvEeoc5
 今年もまた、嫌な季節がやってきた。
 煙草を買いに立ち寄ったコンビニには『パティシエのチョコレート』なんて一角があり、横一列で歩道を
塞ぐ女子高生が『三倍返しが基本だよねぇ』などと下品な笑い声をあげる、そんな季節。
 ――くだらねぇ。
 そもそもクリスマスにしろバレンタインにしろ、女が男に送るプレゼントには必ず見返りが求められる。
馬鹿馬鹿しい話ではないか。そんな下心に溢れたイベントを美化し、一喜一憂する奴らの気が知れない。
 溜息交じりの煙を吐き出し、真っ青な空を仰ぐ。どこまでも深く、暗く、果てしなく遠い宇宙。目には
見えなくとも、そこに確かに存在する陽子と電子の海。
 手を繋いで幸せそうに歩くカップルに不審な目で見られつつ、冷たい北風にかき消されそうな声で呟く。

「ヴァン・アレン帯に幸あれ」



第44回週末品評会  お題:『義理』

規制事項:最大5レス

投稿期間:2006/2/3(土)00:00〜2006/2/4(日) 24:00
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2006/2/5(月)00:00〜2006/2/6(火)24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※


173 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:28:45.98 ID:/To6ysN0O
全感想して投票なしはアリ?

174 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:28:56.57 ID:QEZoTi0H0
238 名前:品評会お題 ◆8jK642uc4w :07/02/01 18:27:31 ID:iNvEeoc5
という訳で、一週間ほど先走ったお題です。

投票数が少ないことに対して議論がありましたが、とりあえず今回は一文追加する程度で。
皆さんも事情があって、現状では投票出来ないのだと思います。
そう言う自分もなかなか全ての作品に目を通す時間が無く、投票出来ない事も。
ですが感想や投票をもらったときの喜びは何にも代えがたいモノです。
自分の投票が間接的には自分への投票に繋がる、そう思って頑張りましょう。

175 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:32:29.69 ID:1SAvUw9wO
>>170
構成が上手いです。
ハードボイルドな三人称視点が、逆に手に汗握る展開に拍車をかけてる。
オチも見事にはまって綺麗。
惜しむらくはカードゲームの説明がしつこく感じたこと。

>>171
そうか。thx。

>>173
いいと思う

品評会お題把握。
義理か……

176 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:41:42.92 ID:klwF6b6I0
>>170
概ね175の言う通りかな。
0.14パーセントだとか九割だとか、カードゲームはポーカーなんてjojoのダービーの時しかまともに見てない俺にはさっぱりだった。
セブンスタッドポーカーの説明の途中で投げ出しそうにもなっちゃったかな。

177 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:45:54.60 ID:AMqOVcuO0
>>171
そういうやり方って本音だと思うけど
「感想がほしいから感想書いてるワタシ」の存在を危うくしてくれるので
あまり公言してほしくないな。

178 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:47:51.24 ID:PdOZgKrw0
とりあえず、タイトルは義理義理チョップで決まりだな

179 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:49:29.36 ID:/To6ysN0O
>>178
wktk

180 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:54:13.12 ID:IIYxyrtz0
>>159
話の内容自体は凄く魅力的だと思うんだけど
イマイチ緊迫感を伝え切れてないように感じる。
自分自身たいした事ないくせに偉そうなこといってスマンが
話の流れが「説明」されてるだけで「描写」できてない

あと、どうでもいい批評かもしれんが
興奮状態のとき優位になるのは交感神経

181 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:54:24.69 ID:jedW530e0
>>177
聞かれたから答えただけなんだぜ


次回こそは全感想しよう!とは毎回思ってたんだけどね
次回っていつよ? じ、次回さ……みたいな状態になってる俺次回って今回さ!

182 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 18:58:47.01 ID:Tv+OZu/R0
>>181
全感想はしなくてもいいんだぜ?
つか、kwsk感想がほしい人はM館行けばいいし。
それよりも投票が少なすぎるのが寂しい。

そんな俺の判断基準は勘。一読者として面白いもの(お題は無論考慮する)に投票。

183 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:00:41.44 ID:IIYxyrtz0
投稿者に投票の義務をって話が出てるみたいだが
個人的にはその考えに賛成なんだけど
今回はその前のワンステップとして
投票を推奨という形にしてはどうでしょうか?
それで事態が変わらなければ義務化の方針で

184 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:02:58.50 ID:AMqOVcuO0
>>181
もちろんそれは把握しているよ。
ごめんね。

全感想はべつに必須でもないでしょ。
相当気合が必要だもんね、
俺は毎週なんてとてもじゃないけど無理。
>>101の言うことも、心情は分かるけどちょっと極端かと思う。
ただ、参加はするけど投票してませんってのは人に聞かれても公言するべきではない、とも思う。

そのことを自分でも気にしているなら、
俺が言ったことは全くの無意味。
忘れてほしい。
ごめん。

185 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:08:22.67 ID:PdOZgKrw0
下手に義務化してもテキトーな投票が増えるだけだと思うのは俺だけ?

186 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:10:05.87 ID:klwF6b6I0
>>185
確かにそれはある。
全部ちゃんと読んでまじめに評価しよう、と思ってる人は存外少ないもんな。

187 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:11:05.39 ID:jedW530e0
ていうか、M館が何処にあるのかわからないんだけど
まとめサイトにあるの?

188 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:12:09.19 ID:Tv+OZu/R0
テキトーかテキトーじゃないかと言われたら、俺の投票わりとテキトー……
でもでも、品評会は修行の場ってより発表会に近い場だと思うんで、
評者じゃなく一読者の立場から「なんかいいな」って感じで投票、でもいいと思うんだ。

189 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:12:30.33 ID:klwF6b6I0
>>187
まとめの掲示板のあたりをうろつくよろし。
なじられてイっちゃう人が一杯居る場所がありまする

190 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:13:11.01 ID:Tv+OZu/R0
>>187
避難所の中の

品評会ゼロ票の奴が反省したり慰めあったり
http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1158677959/

191 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:13:58.11 ID:dkgAJA1hO
作品数>投票数で、だから何?と思ってしまう俺は変?

192 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:15:16.21 ID:Ldt3hCuW0
なんかなー。
真面目にやってる俺がアホみたいに思えてくるよな。

とにかく参加するなら読めよって思う。読む時間もないなら、なんで執筆する時間はあるんだよって思う今日この頃。

193 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:15:46.34 ID:AMqOVcuO0
>>183
>事態が変わらなければ
これキケンなんだよなあ
いまが不味いってことでしょう?

俺は>>177,184みたいなこと言ってるけど現行のルールに問題があるとは思わない
この手のスレとしてはすばらしくうまく運営されていると思います

問題があるとすれば参加者の意識の部分で、
これは具体的なルールを課したところで改善されるとは思えないです。
今回のように一文を割いて喚起してもらうのが、
地味だけど一番効果があるのではないかと。

>>185
そうですよね。

194 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:17:35.39 ID:AMqOVcuO0
>>191
品評会に参加する際にきちんと投票した上でその発言をしているなら、
かーなーりー器が大きい方だと思いますw

195 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:17:45.56 ID:Tv+OZu/R0
なんかここに来てVIPでやる難しさが出た感じだな。
一年間もVIPらしさが抑えられてたってのは驚異的だがww

196 :82:2007/02/01(木) 19:17:59.93 ID:RoeVXHGh0
>>175 >>176 >>180

感想批評ありがとうございます
確かにゲームのルールがしつこいわりにわかり難いですね
そういえば自分はどうやってこのゲーム憶えたんだっけ?とふと考えてしまいました
文才の拙さをどうかお許しください 精進します
なんとかお題を消化しつつ楽しめるような文章を書けるようにこれからもがんばります

197 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:18:36.63 ID:klwF6b6I0
>>188
それでも自分の意思で読んだ上で、投票してるなら立派な一票。
テキトーな投票ってのは「投票しなきゃならんけど読むのめんどくせーんだよな、五の倍数の作品だけ評価してやろうか(プゲラ」
みたいなんだと思うよ。

198 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:18:53.66 ID:dkgAJA1hO
ぶっちゃけた話、適当に作品だけ書いて人のを読まない人間が優勝できるほどこのスレは甘くない気がする。

199 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:19:18.75 ID:jedW530e0
>>190
あー、これだったのか
M館っていうから、てっきりそういう名前のスレがあるのかと思ってた……



200 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:21:06.84 ID:dkgAJA1hO
>>194
都合があう回は全部出てるし、出た会は必ず投票するようにしてるけどその感想。

201 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:22:32.93 ID:AMqOVcuO0
>>200
大変失礼を申しました。
かぶってないのに帽を取りたいような気持ちです。
申し訳ない。

202 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:27:35.47 ID:gVUYx+t20
>>196
カードゲームに明るくないので見た事のない単語をズラズラと並べられると投げ出したくなる。
「人間電算機」というのであればもっと「キれる男」である、という描写が欲しい。
>>180の言うとおりにルール、状況の「説明」に終始している感じなので人間電算機という言葉を生かせてない鴨。

男がギャンブルにはまる要因として
>自分で気付いていなかったがそんな勝負を求めていた
って表現はずるいかなと。会計業務ってルーチンで退屈な仕事だからそれとの対比ができれば
よりギャンブルのヒリヒリした感覚を際立たせる事が出来たのではないかと。


蛇足だけど知識的な突っ込みどころとしては、数学が出来る=簿記が出来るがイコールではないという事(大学の教授談)
>数学に強く上級の簿記検定の合格認定書も所有している。
実は簿記一級の先には税理士や公認会計士というものがあるので、
それを知ってしまっている俺としてはこの一文で少し冷めてしまった。ごめんなさい。

ずれてるところがあったら突っ込んでくださーい。

203 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:29:22.73 ID:dkgAJA1hO
>>201
ん、不快にさせちゃってたらごめん。

でも本当に意識の問題だと思うなぁ。田舎道走ってたらたまにある、野菜の露店みたいな感じ。100円いれなくてもバレないけれど、みんなちゃんと入れて買う。権利がほしけりゃ義務果たせ、なんて乱暴なことはこのスレでは言いたくないしね。
少なくともここに一人品評会の読み手いるんで、みんな安心して書いていい。

204 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:29:57.83 ID:gvqNR+Ki0
正直、投票するときはそれまでの上位の作品読んで、その中から投票するなぁ
あともう結果が見えてくると投票するの面倒になる

205 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:30:43.63 ID:Tv+OZu/R0
>>203
近年まれに見るビッグ器。

206 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:33:33.94 ID:AMqOVcuO0
>>203
不快なんてとんでもない、むしろ嬉しいです。

207 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:34:57.48 ID:RoeVXHGh0
>>203
読んでくれる人が一人いればそれで書くモチベーションになる俺は同意します

>>202
心臓にザクリと刺さるお言葉に感謝します
今朝「簿記」をウィキで調べて「あぁ、会計事務のことね♪」とか安易に考えてしまった俺を御赦しください

208 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:36:15.10 ID:klwF6b6I0
投票して欲しいのに、自分が投票しないってどうよ?
って自分が思えるかどうかってのが大きな問題なんだよなあ

209 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:36:49.13 ID:QEZoTi0H0
>>204
その気持ちは分かる。だからこそ投票するまで票の入り方は見ない

210 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:37:48.24 ID:mrZjOhhf0
お題ください

211 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:39:18.81 ID:FcEb3xnr0
慟哭

212 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:39:24.80 ID:Tv+OZu/R0
激流

213 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:41:20.72 ID:gvqNR+Ki0
ルールが増えると衰退するのは目に見えてる
そもそも破ったところで酉変えればいいだけなんだから、なんの意味も無い
今が一番バランス取れてると思う

214 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:43:59.19 ID:W2Z1Uq8G0
こんな論理的な議論をするビッパーが何だか怖い






でも必死チェッカー使うと・・・・・・

215 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:44:50.97 ID:gVUYx+t20
らめええええええええええええええええええええええええ

216 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:47:27.03 ID:RoeVXHGh0
サン・ヴァレンティーノの祝日にチョコレートと無縁の俺に
義理でもいいのでお題をください

217 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:48:23.76 ID:AMqOVcuO0
>>214
うはwwwwwwwwwwwおkwwwwwwww

仕事に戻ります

218 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:48:51.02 ID:AMqOVcuO0
>>216
失礼。

「救いの手」

219 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:50:28.25 ID:RoeVXHGh0
>>218

ムッシュ、そのお題に俺のグラスハートは救われました

220 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:52:18.46 ID:/To6ysN0O
今BNSKでは殺伐がブーム
あっという間に伸びる伸びる

221 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 19:54:09.10 ID:gVUYx+t20
IDが変わっちゃってるが実は言いだしっぺな俺。
>>220でも今回の殺伐は論理的で建設的だと思うんだぜ?

222 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:01:04.21 ID:IIYxyrtz0
確かにここで議論して現状を再確認できた
だけでも意味があるかもしらんね

223 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:03:18.27 ID:QEZoTi0H0
この議論で投票の大切さを痛感した奴もここにいるしね

224 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:03:19.02 ID:4ztFwplG0
今はまだ義務化に賛成とか反対する以前のレベルだな。
参加者の投票を義務化して、なお投票しない人にはどうする?
次回からの参加禁止? 今回の品評会から除外? 
前者は酉を変えれば解決するし、
後者は除外された作品に投票した人の票まで無効になり、
その結果、投票数はより減る可能性だってある。
しかし、処罰なしでは今までと何も変わらない。

225 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:06:42.42 ID:dIBPEJQR0
流れを読まずに今北産業
どなたかお題をくれないか?

226 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:07:03.91 ID:4ztFwplG0
キツツキ

227 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:09:05.37 ID:dIBPEJQR0
dクス
頑張ってみる

228 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:11:46.17 ID:dkgAJA1hO
>>224
うん、とりあえず義務化が無意味って結論になっただけでもこの議論は意味があった。
みんな、できるかぎり投票しようぜ!って呼び掛けが結論じゃ駄目かなぁ?
呼び掛ければ多少なりとも変化は起きると信じてる。

229 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:18:16.61 ID:Tv+OZu/R0
そ  し  て  
い  つ  も  通  り  の 
過  疎

230 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:19:51.81 ID:5nQ/x+Bz0
ずっと義務ばかり目にしてたせいか
義務で品評会作品を考えるところだったwwww

231 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:21:26.40 ID:dkgAJA1hO
義理の妹が何人沸くことやら……

232 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:23:32.26 ID:/To6ysN0O
もう捻るのめんどいから普通に義理チョコでいくよ

233 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:24:27.23 ID:ymKpSpUx0
>>231

おっと、俺はそんな浅はかなネタは考えてなないぜ

234 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:24:32.26 ID:gVUYx+t20
んー、出来る限り投票しようぜ!って呼びかけても
本気で忙しい人も居るかも分からんから、その辺のフォローはどうすりゃいいんだべ。

235 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:25:03.19 ID:FcEb3xnr0
義理、人情とくれば極道だろう。





考えようとして、いきなり萌え路線に入ろうとした自分の脳は腐ってる

236 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:29:54.33 ID:nUWzKqRs0
>>234
本気で忙しいんなら品評会に参加できない気もする。

まあ、良心に訴えかけるしかないよな。
品評会期間は「投票しないでよく平気だね。ふふ。」って皆メル欄に入れとこうぜ。

237 :お題:背後霊 1/5:2007/02/01(木) 20:31:04.36 ID:fuw+XwLY0
 八畳ほどの乱雑な部屋がある。暗い。カーテンが閉められていた。
 散らかっているのは玩具、本、ゲーム機だ。
 子ども部屋である。
 机は二つ、背中合わせに置いてあり、片方に少年が座っている。
 小柄で、髪が飛び跳ねていた。小学校の低学年くらいに見える。半袖のTシャツを着て、左腕を吊っていた。
 やつれていた。口が軽くあいたままで、半開きの瞳には目の前の壁も映っていない。まるで死体だ。
「雅之ー! ごはんよー!」
 バネ仕掛けのように反応し、
「うんー! 今行くー!」
 暗さも重さも感じさせない声で一階へ伝えた。

 白い空間がある。床はフローリングで、真ん中に長方形のテーブルがある。向かい合って座るのは大人の女性と少年だ。
「ねえ、雅之。お姉ちゃんの荷物整理したこと、怒ってる?」
 焼きうどんを突付きながら女性、少年の母が言う。少しだけ手が荒れていた。
「……よくわかんない」
 雅之は口を尖らせ、眉で山を作る。床に届かない足が揺れていた。
 そっか、早く元気になんなきゃね、とそれきり無音になる。
 麺を啜る音、箸が皿を叩く音だけがふたりぼっちの居間に響く。
 お母さんの動きが止まった。
「塩コショウ取って来るわね」
 席を立つ。背中を少年に向けてキッチンへ歩き出す。歩みは頼りない。
 少年は怪訝な顔のまま考える。本当によく分からない。テーブルの真ん中にある醤油さしへ手を伸ばす。届かない。あと拳二個ほどもある。
 動いた。
「まーくん。コレ?」
 少女の声。
 吸い寄せられるかのごとく、醤油さしは少年の手の内に納まった。
 雅之は首を捻る。本当によくわかんないなぁ。
 お母さんを盗み見ると、ちょうど塩コショウを手に取ったところだった。

238 :お題:背後霊 2/5:2007/02/01(木) 20:32:10.40 ID:fuw+XwLY0
 部屋に戻り、死体と化す。閉じた目蓋に移るのは記憶だ。
 雅之が病院で意識を取り戻したときには、すでに姉の葬式は終わっていたらしい。
 らしいというのはお父さんづてに聞いた話であるからだ。何でかわからないけどほっぺが薄くなって見えたのを覚えている。
 ぼくは一ヶ月間も寝ていたらしい。
 理由は頭部へのダメージ。
 原因は車の衝突。誰がやったのかはわからないと言っていた。
 雅之を庇った姉は即死。雅之自信も一度は危なかったらしい。
 それからだ。
「なんだろうね。これ」
 椅子に座ったまま、床に落ちた百科事典に手を伸ばす。当然届かない。
 持ち上がる。
「多分、これだよね?」
 少女の声だ。
 少年の手の内に柔らかく入る。
「まーくん。ものぐさはダメだよ? 豚さんになっちゃうよ」
 部屋には何もいない。
 なんでかな。ぼくの隣でお姉ちゃんが偉そうにしてる気がする。
 前もそんな感じだったし。よく分からないけれど。

 数日前、雅之が意識を取り戻して、検査も一通り終わった頃だった。
 暇だった。少年に大人しく部屋の外を見てろと言うのも酷な話だ。
 せめてお見舞いのミカンくらい食べたいなぁ、と手を伸ばす。届かないのは知っている。
「あーと、コレ?」
 懐かしい声と一緒にミカンが滑ってきた。弱々しい。手の前、ベッドの上に落っこちる。
 少年は目を見開いた。何回も周囲を見回す。誰もいない。とりあえずミカンを齧る。酸っぱかった。
 日に日に動かせるものは重く、動かすスピードは早く、正確になっていった。
 怖くなかったと言えば嘘になる。けれど左手が折れていたから便利だった。
 面白くなかったと言っても嘘になる。まるで超能力だ。
 寂しいと感じることもなかった。真っ暗で無音の病室でもお姉ちゃんの声が聞こえたし、こうして手も貸してもらっている。


239 :お題:背後霊 2/5:2007/02/01(木) 20:33:34.22 ID:fuw+XwLY0
 だからお母さんに大丈夫と聞かれてもよくわからない。そこにいるのだから。
「お姉ちゃんはなんでいるの?」
 質問してみたことがある。
「ヒミツ」
 得意気に聞こえる。からかうときの口調だ。
 なんだそりゃ。

 退院してから何日か立った。力はますます強まっていった。
 食事の終わった居間で、お母さんが尋ねる。
「雅之。その、大丈夫? 具合悪いんじゃない?」
「え? なんで?」
 少年は更にやつれていた。目だけに命がみなぎっている様は骸骨だ。
「もう寝るね」
 軽快に階段を昇る。お母さんは腕を組んで顎を乗せ、心配そうに見ていた。
 ベッドに入る。夢への扉が開かれるのはすぐだった。
 真っ白い空間。少年は白地に青のスプライトのパジャマ。左腕にギプスをつけて吊っている。
 少年の目の前には少女がいた。背の中ほどまで伸びた髪。柔らかそうな体。
 猫が何匹も走っているパジャマを着ていた。中学生くらいに見える。
「お姉ちゃん?」
 少年の目が大きく開く。事故にあってから初めて見た気がする。
「久しぶりだね、まーくん」
 よっ、と右手をあげる。ああ、この仕草はお姉ちゃんだ。手をあげ返す。
「今日は何で?」
「ん、お別れを言いに」
 え、と少年の喉から漏れた。少女は構わずに続ける。
「そろそろ限界なんだよね、だから」
 まーくんも連れてこうかなって。
 へ? と思うのと同時、少女の上げた手が捻れ伸びる。出来上がるのは捻れた剣だ。
 薙ぎ払う。

240 :お題:背後霊 4/5:2007/02/01(木) 20:34:41.72 ID:fuw+XwLY0
「うわっ!」
 後ろに倒れこむ。首を掠めて通り過ぎた。お姉ちゃんはうふりと嗤う。
「ダメじゃない。まーくん。今まで手伝ってあげたんだから、ダーメ」
 圧し掛かる。少年は馬乗りにされて、右腕を押さえ込まれた。
「放してよ!」
「ダーメ」
 もがく雅之。笑みを浮かべたまま右腕が引き絞られていく。
 放たれた。
 鮮血が散る。
「痛っ……!」
 思わず瞑った目を恐る恐る開く。
 お姉ちゃんの首が掻っ切られていた。猫柄パジャマも無惨に血塗れだ。
 軌道を外した右腕は、少年のギプスをつけた左手の平に刺さっていた。
 剣が解けて元に戻る。
 少女の瞳が斜め下を向く。悔しさが滲んだ表情だ。
「ちっ……まだいたのか」
 低い男性の声だった。
 体がグラついた。雅之の上に倒れこむ。少年がもがいても抜け出せなかった。
 耳元の口が言葉を紡いだ。
「まーくん。大丈夫?」
「……お姉ちゃん?」
 今度こそ、お姉ちゃんだと思った。
 慈しむ声だ。
「お姉ちゃんね。まーくんが、心配で、うろちょろしてたら」
 まーくん、死に掛けてたしね、と言って咳き込む。
 喋らないで欲しいと思った。言葉が出ない。
「知らないおじさんが、話しかけてきてね。ふ、わたしの身体を貸せば何とか、してくれるって」
 だから、物が飛んで、たんだよ? と笑った。
 言葉が止まった。呼吸の音だけが聞こえる。雅之の喉は動かない。


241 :お題:背後霊 5/(5+1):2007/02/01(木) 20:35:54.24 ID:fuw+XwLY0
 なんで、なにか、言わないと。
「でも、嘘、で、……わたし、と、まーくんの、命、をガリガリ食べて、最後は、まーくん、を……!」
 ぬめるように身体が滑り落ちた。
 起き上がった雅之の目に飛び込むのは、既に膝下が消えているお姉ちゃんの姿だ。
「守れて、良かっ、たぁ」
 喉の鍵が外れた。
「……姉ちゃ……!」
 姉の震える手が、顔に伸びる。撫でられて血化粧だ。
 唇が四文字の言葉の形を取る。
「ねぇ!」
 弾ける。
 お姉ちゃんは光の泡になって消え去った。
「あぁう……、うぁぁぁぁ………………」
 涙が出なくなるまで泣いて、夢の中で眠りに落ちた。

242 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:36:42.99 ID:jLI8Pq7c0
>>198
呼んだ?

243 :お題:背後霊 6/6:2007/02/01(木) 20:37:20.83 ID:fuw+XwLY0
「それで……なんで?」
 八畳ほどの部屋がある。カーテンの開いた窓からは太陽の光が差し込んでいた。二人の人影がある。
 一人は椅子に座る少年。足組みをして、左腕にギプスをしていた。半眼になって見下している。
 もう一人は、綺麗に掃除された床に座る少女。中学生程度だ。項垂れた背中は小さい。
 透けて見える。
「あのね……傷つけたときに、本格的に取り憑いちゃったみたいで……」
 言ってますます小さくなる。
 ふうん、と椅子を半回転させる少年。左手の包帯を解くと、貫いた痕のような痣がある。
 まあいいや、と続ける。
「最後……なんて言ったの?」
 少女の目が見開かれる。
「見えてたの!?」
 頷く。少女の目が泳ぐ。
「……ヒミツ」
 なんだそりゃ。
 溜息が出た。

 終わる。

数を間違えてショックだ

244 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:39:02.62 ID:jLI8Pq7c0
完成してるけで投下しないでストックがいくつかある、っていうのは俺だけですか

245 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:40:19.40 ID:xHw9ma0d0
>>236
ほれ

246 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:42:59.47 ID:jLI8Pq7c0
IEで見てたら全く意味無いwww

まあ俺はLive2chだけど

247 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:47:26.13 ID:FcEb3xnr0
>>244
あるある

248 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:51:45.88 ID:dkgAJA1hO
メ欄遊びは楽しいな

249 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:52:57.04 ID:/To6ysN0O
携帯はメ欄見れるんだよね

250 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:53:29.31 ID:jLI8Pq7c0
ネタメモ眺めたけど『義理』で使えそうなのねーわww

一から考えるか

251 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:55:34.22 ID:nUWzKqRs0
ちょwwww本当にやるなよwwwww

>>243
なんとなく読みにくい。説明が多くて一つ一つの文章がぶちぶちと短いからかも。
おじさんはどうなったんだろうとか、もがいても抜け出せないってことは幽霊なのに実体あり?とか。
何だろう。展開がいまいち不明瞭な感じ。
でも守ってくれるお姉さん萌え。

252 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:56:32.93 ID:uuGo+rO80
書いてみたいけど、どんぐらいの執筆機関で書かなきゃあかんの?

253 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 20:59:28.31 ID:nUWzKqRs0
>>252
執筆機関ってなんかかっけーな。
品評会なら日曜の夜11時半まで。お題は義理。
一般ならいつでもおk

254 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:00:47.08 ID:6Hj++akb0
>>251
確かに文章中に書いてない。
頭空っぽにしてみる癖つけないとダメだね。ありがとう

255 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:02:14.67 ID:1ppc/gmy0
>>252
一般作はどれだけ時間をかけても自由

256 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:04:28.02 ID:ymKpSpUx0
>>243
雰囲気はいいと思ったけどムッシュ251の言うように話が伝わりにくいと思いました

>>252
期間はあまり気にしてないけどお題を常に頭から離さないようにして、
何か思いつくまで適当に遊んでます
俺の場合はお題貰ってから書くまで平均半日くらいです
参考までに

257 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:05:04.71 ID:uuGo+rO80
>>253 >>255
サンクス
やってみるか

258 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:05:38.56 ID:jLI8Pq7c0
>>252
機関、ね。五十人〜三百人が目安じゃない? アジトは三箇所くらい。各自、常に無線で連絡できる設備もほしい


じゃなくて。品評会じゃないなら大げさな話、何年かけてもおkなんじゃね?

259 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:08:12.61 ID:gVUYx+t20
三年前のお題が投下されるってのも中々素敵じゃないの

260 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:15:56.21 ID:BL2BFA860
>>237
死んだはずの姉が弟にとりついているという設定。
最後、姉になりすました敵からの攻撃を、本物の姉がかばってまたしても弟を救った。
救ったところで全ての力を使い果たして姉は消えようとしていた。
と見せかけて、結局成仏できなかった。

話の流れはこんな感じでおk?
プロットとしては悪くない、ってかいい。結構しっかりしていると思うし、書き方次第では面白くなる。
だが、せっかくプロットという素材が良くても、それを料理する腕が今回は伴わなかったという印象。
地の文、もっと工夫できると思う。
どう工夫して欲しいのかというと、とにかく必要十分な描写を心がけて貰いたいと言うこと。
言い換えれば、無駄と不足を極力減らせ、ということでもある。
例えば、冒頭の六行で言うと、下に示す二文。
『散らかっているのは玩具、本、ゲーム機だ』、『子ども部屋である』
これらはわざわざ独立した文にしてまで示さなくてはいけない情報なのか。
「広さ八畳ほどの子供部屋に、玩具、本などが乱雑に散らかっている」
ではいけないのか、ということ。

冗長だったり、説明不足だったりで、結構肝心な部分が伝わっていない典型だと思った。

261 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:15:58.29 ID:jLI8Pq7c0
あえてバレンタインネタ















もちろんロッテの

262 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:18:03.09 ID:+Um+73Li0
こうやって、みんなの投票に対する意識が高まるのは良い事だよね。



……おきひらに夢中になってる間に乗り遅れたorz

263 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:23:31.11 ID:IV7rxuGR0
義理の御題の前に醤油という御題で悩んでいる俺がいる。


264 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:23:57.74 ID:6Hj++akb0
>>260
大体そんな感じ
弟に姉&悪霊が取り憑き。
弟のピンチに姉が頑張った。
そうしたら本格的に成仏できなくなったって話。

スピード感と臨場感のある文章を書きたいけれど、うまくいかない。
短く書けば読むスピードが上がる→臨場感出る? と思った。
反省している。

265 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:24:52.82 ID:jLI8Pq7c0
>>263
義理チョコかと思ったら醤油の塊

266 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:25:23.84 ID:gVUYx+t20
ガキのころgirlという単語をローマ字で「ギリ」と読んでいたのは懐かしい思い出

267 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:27:23.97 ID:6tJyWP770
>>263
義理チョコの箱を開けると、液チョコの入った醤油刺し。
コレを間違って家族が使用し擬似殺人事件

268 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:27:58.46 ID:jLI8Pq7c0
>>267
さらに義理の家族で・・・・・・

269 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:33:46.68 ID:FcEb3xnr0
義理とか意味が広くて難しくね?

270 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:34:05.90 ID:3BtIPgQa0
>>266
その心は「愛」が大きい。

271 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:35:37.15 ID:IV7rxuGR0
>>265>>267
 凄 い 合 体 で す ね !


272 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:35:43.54 ID:BL2BFA860
>>264
スピード感を出したい場面だけに限定して、極力無駄な情報をそぎ落として、時系列に沿って流れるように
文章を書けばスピード感は出ると思う。

逆に、静物の描写にその技法を使うことはあまりにナンセンス。
例えば新幹線から見える景色の描写を考えてみる。
「建物、道、河川。景色が高速で流れていく」
次に、在来線特急くらいのイメージ。
「鉄筋の建物や、並走する国道、河川に架かる橋。私の思い出が、ぐんぐん遠ざかっていく」
最後に、鈍行の旅。
「建てられたばかりの市立図書館を通り過ぎ、列車は踏切の音の中を分け入っていく。
 居並ぶ人々の顔が、一人一人間抜けに見える。
 僕らの旅のスタートを、見慣れた景色たちが見送ってくれている。
 いよいよ、列車は隣町へと続く橋へとさしかかった」

何の話だっけ。
つまり、スピード感なんてスピードが出てるときにだけ意識すればいいんじゃね?

273 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:36:05.16 ID:jLI8Pq7c0
>>270
うまいww


274 :◆water.aCBA :2007/02/01(木) 21:36:24.68 ID:ZJ1LfbL30
3題来い

275 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:37:02.30 ID:jLI8Pq7c0
>>272
止まったシーンが無いと動いてるシーンが生きないわけだ

276 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:37:06.88 ID:nUWzKqRs0
義理
1 物事の正しい筋道。また、人として守るべき正しい道。道理。すじ。「―を通す」「―にはずれた行為」
2 社会生活を営む上で、立場上、また道義として、他人に対して務めたり報いたりしなければならないこと。道義。「―が悪い」「君に礼を言われる―はない」「―をわきまえる」
3 つきあい上しかたなしにする行為。「―で参加する」
4 血族でない者が結ぶ血族と同じ関係。血のつながらない親族関係。「―の母」
5 わけ。意味。

読む方もちゃんと知っとかないと「これなんで義理?」になるな、今回は。

277 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:37:29.86 ID:jLI8Pq7c0
>>274
『三倍』

278 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:37:31.16 ID:3BtIPgQa0
>>272
dクス。
精進する。

279 :◆water.aCBA :2007/02/01(木) 21:38:01.41 ID:ZJ1LfbL30
安価がいるのか
じゃあ直近3レス分でよろ

280 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:38:39.52 ID:3BtIPgQa0
>>274
「溢れる」

281 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:38:55.17 ID:jLI8Pq7c0
>>279
『魔法』

282 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:38:57.65 ID:1+1BMZiy0
ドレス

283 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:39:05.48 ID:nUWzKqRs0
>>279
トリ付いてるから投下するのかと思っちゃったじゃんよ。

つ 藁

284 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:39:07.96 ID:XuGeSHQ50
お題ってどんな風に使ってもいいんですか?

285 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:39:45.64 ID:3BtIPgQa0
>>284
書き手の自由に発想していんじゃね?

286 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:40:14.90 ID:jLI8Pq7c0
やはりオーソドックスにバレンタインネタにするべきか。

287 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:40:53.02 ID:ZJ1LfbL30
そうか。撮りは投下のときのみか。

お題
三倍 溢れる 魔法
いただきました。

ドレス

は使えたら使う方向で。

288 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:41:18.77 ID:jLI8Pq7c0
>>287
ごめん。俺二つだした

289 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:41:38.87 ID:1+1BMZiy0
義理で妹物か
出来れば義理妹以外で書きたい。とか考えつつ多分、義理妹ネタになる悪寒

290 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:42:17.16 ID:jLI8Pq7c0
理が埋に見えてきた

291 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:42:51.95 ID:XuGeSHQ50
>>285
ありがとうございます。
本来の意味通りでは無い使い方をしてみたかったんです。

292 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:46:41.82 ID:/ow/m3oP0
>>284
お題にもよるけど

1 幼女と共に脈絡無く突然出てくる
2 小道具とかで違和感無く盛り込まれている
3 捻って使う (例 マンモス → いただきマンモス)
4 話の中心として使われている

1は叩かれる。2と3はお題と使い方次第で微妙なライン、品評会だと怖い。

293 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:47:50.51 ID:jLI8Pq7c0
>>292
4しか残ってねーのなw

294 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:49:29.87 ID:XuGeSHQ50
>>292
詳しい説明をありがとうございます。
3の使い方をしようと思っていたのですが、品評会は危ないですか^^;

295 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:50:42.61 ID:1+1BMZiy0
まさか、ギリジンネタじゃないだろうな!

296 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:51:44.87 ID:jedW530e0
気にせず書けばいいと思うけど
書きやすいように書いて、上達するのが目的だしね
投票してもらえれば嬉しいけど、それが至上目的じゃないからねー

297 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:52:19.41 ID:F3Rt9CJo0
魔王ギリ

298 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:52:41.10 ID:Yo9LXrBT0
お題プリズン

299 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:53:01.45 ID:1+1BMZiy0
ブレイク

300 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 21:58:21.38 ID:Yo9LXrBT0
thx


301 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:03:26.98 ID:FcEb3xnr0
ポロロッカはいつでも後ろにいるって、知ってた?

302 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:04:02.52 ID:F3Rt9CJo0
ポポロサラスパ

303 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:15:28.69 ID:F3Rt9CJo0
ええい! さっきまでの勢いはどうした!!

304 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:17:23.94 ID:1ppc/gmy0
ポロロッカの逆は何?
引き潮?

305 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:18:11.73 ID:haTK4psk0
TSUNAMI

306 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:18:13.62 ID:jLI8Pq7c0
>>304
逆など存在しないよ。いなくなったらそれまでだ

307 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:18:44.66 ID:F3Rt9CJo0
急に集まる、急に引く現象を総称してポロロッカだからポロロッカじゃね?

308 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:19:56.73 ID:jLI8Pq7c0
カッロロポ……

309 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:21:26.41 ID:F3Rt9CJo0
ブラスターポロロッカ
PSYポロロッカ

310 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:21:57.77 ID:jLI8Pq7c0
波動ポロロッカ

311 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:22:18.05 ID:jLI8Pq7c0
ワシのポロロッカは108式まで……

312 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:24:40.67 ID:8dsVmab10
今! 月の力を借りて、必殺の!
ポロロッカアターック

313 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:25:26.03 ID:F3Rt9CJo0
ゴルディオンポロロッカ
光になぁれ

314 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:28:06.14 ID:ZJ1LfbL30
絶望した!

315 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:30:30.54 ID:8dsVmab10
ポロロッカと言えばポロロッカ星人に決まってるであろ

316 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:33:24.53 ID:F3Rt9CJo0
ポロロッカ星人ってホリえもんじゃん

317 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:34:44.82 ID:jLI8Pq7c0
>>315
ヒットアンドアウェイで攻撃してくるインベーダー

318 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:36:34.65 ID:8dsVmab10
>>317
ちがうよ。ホリえもんだよ。

319 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:45:07.49 ID:Kzhf+G8c0
うるせえなタイーホだゴルァ

320 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:46:56.32 ID:+Um+73Li0
何だこの流れはwwwww

321 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:53:47.09 ID:F3Rt9CJo0
ロリコンな上に早漏とはな……


それでこそBNSKerだ!!

322 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:57:21.02 ID:+Um+73Li0
ttp://bnsk.jf.land.to/up/src/up0106.swf

暇潰し編。ちょっとミスってら。

323 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 22:58:35.82 ID:By7oPFqi0
ポロロッカ←なんかこいつゲシュタルト崩壊おこした

324 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:01:05.84 ID:FcEb3xnr0
>>322
あんまり夜中に笑わせんなwwwGJwwww

325 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:01:23.46 ID:Yo9LXrBT0
>>322

開始早々一言で誰の話か分かった俺は
間違いなく病んでる

326 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:06:41.43 ID:/ow/m3oP0
>>352
なんだこれwwwwww

327 :メモリグッバイ 1/2:2007/02/01(木) 23:07:45.00 ID:dKP+3+yL0
 パステルカラーのカーテンやレースの掛け布で彩られるのは、妙齢の女性の部屋だ。水槽のエアポンプの音だけが聞こえている。
 ガラスのテーブルに乗っているお茶は二人分。湯飲みには一撃と書いてある。湯気はなく、片方は空だった。
 ソファに女性が、窓の傍には長身の男性が立っていた。
 女性が桜の唇から言葉を紡ぐ。ソプラノで、ゆっくりと紡ぐ。
「もう、二年になるかしら」
 一拍。
「あなたに、初めて会えたときはすごく嬉しかったわ」
 声が震えていた。
 男性は応えない。カーテンを閉じた向こう側を見ていた。
 本当に、ね。と付けたし、それ以上語れなくなる。もっと伝えたかった。けれど、言葉が胸でつっかえた。独白は続く。
「わたしの欠けてた部分が埋まるみたいで、……もう凍えることはないんだ、って」
 深呼吸。貰うわね、ともう一杯のお茶に手を伸ばし、一口。白の喉がうねる。
 男性は語らない。
 ふ、の長い息を吐く。両手で持った湯飲みの真ん中を見つめる。そこに救いがあるとでも言うように。
 ぱっと顔を上げて、明るい声を出す。
「あは、そういえば料理も得意だったわよねっ。煮込み料理、おいしかったなぁ」
 湯飲みの中にさざ波が出来る。段々大きくなる。あっはっ、と胸の痞えを吐き出しテーブルに湯のみを置く。
 手が滑って、思わぬ大音が出た。
「わたし、初めてだったのよ? 知ってた? ホントよ?」
「お腹の減りが速いのも、その、子どもみたい可愛かったし。嘘じゃないよ?」
「本当に、大切だったわ。これも本当」
「でもね、壊れちゃったじゃない? だから乗り換えることにしたの」
 ん、の音と共に笑みを作るが、うまく出来ない。
「一目惚れ、しちゃったんだぁ」
 嘘だけど、の言葉は飲み込んだ。代わりに出るのは嗚咽だ。重金音を立てて、エアポンプが止まる。
 本当に大切だった。何度救われたことだろうか。暖かかった。骨の髄まで染みた寒さも、柔らかく溶かしてくれた。
 今までの思い出が脳裏を奔る。

「……お別れの言葉はそれでおしまいか?」

328 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:08:06.66 ID:Yo9LXrBT0
>>322
音楽があったらクオリティ5割増だな……
続き期待

あと>>352にも超期待

329 :メモリグッバイ 2/2:2007/02/01(木) 23:08:49.09 ID:dKP+3+yL0
 男性が口を開いた。
「よーし、じゃあ持ってくぞー」
「いやーっ! 待ってまだ思い出がいっぱいあるのー!」
 男性の腰に抱きつく。放せーっ、と暴れるが腕を組んで放さない。胸が変形するほど抱きしめる。
「ちょ、お前コレで三時間目じゃねえか! ちっと待てや!」
「だって、初めてのお給料で買ったんだもの! 思い出積もるものー!」
「メーカー修理も無理だから捨てるって言ったじゃん! 長いよ! 俺の身になれよ!」
「やーだーやーだー! ヤーなーの――!」
 ホコリを巻き上げて暴れる二人。クッションが宙を舞い、ぬいぐるみが空を乱れ飛ぶ。

 入り口にはあるのは旧式の無骨な石油ストーブ。
 二人を無言で見つめている。

 終わる。

お題:暖房器具

そしてお題↓

330 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:10:03.53 ID:FcEb3xnr0
>>329
シンパシー

331 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:11:08.01 ID:1ppc/gmy0
>>329
バルカン砲

>>322
ちょwwww
ジャ○ラックにつかまらないようにね
最近漫画にも手を出すらしいから

332 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:12:58.50 ID:dKP+3+yL0
>>330
>>331
Thx……?
……ムズくね?

333 :◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:20:14.09 ID:ZJ1LfbL30
>>287できたので投下します。

334 :猫 1/6 水 ◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:21:11.86 ID:ZJ1LfbL30
みぃが我が家に来るようになってから季節がひとつ巡ったのでだいたい三ヶ月ぐらいになるだろう。
さらにトリさんはそれよりもっと前からだからだいたい七ヶ月ぐらい。
うちはいつからそんなに猫にとって住みやすい家になったのだろうか。
ここら緑ヶ丘一帯にはヨーロッパ風の家が立ち並び、うちのような純和風平家建は珍しい。
やはり日本の猫は縁側が好きなんだろうか。
「あんたまた来てたの。」
洗濯物を干そうと思って庭に出てみると、庭の中で一番暖かい物置の屋根の上には
一番からだの大きなみぃがどっかとふてぶてしく寝そべっていた。
洗濯籠の中からタオルを一枚取る。
そしてピンと張って洗濯バサミをとり、干す。
日常的な動作を見るともなしに眠そうな薄目でみぃは見る。
それだけでなんでもないことがぷーっと噴出してしまいそうな情景に変わるのだ。
「どっかでまた何か食べてきたんでしょ。ちょっとダイエットしなきゃだめよ。」
洗濯バサミをひとつ地面に落とした。そこに一陣の風が吹きぬけていった。
しゃがんで見上げたみぃの顔は、大学のときに別れた孝之に似ていた。
「そんなことどうでもいいか。」
洗濯バサミについた土ぼこりを指で払って、物干しを続ける。
半分干し終わったところで、玄関からの声にまた中断。
「はーい。」
玄関の前で待っていた少年は、庭からの声に気づいてこちらにやってきた。
その少年が抱えているものを見て私はあぁと小さな息を吐いた。
私は定型どおりすこし断るふりをする。
「でもおばさんもう一匹飼ってるじゃん。」
「アレはね、飼ってるんじゃなくて居ついてるの。」
少年はあと少しというところで諦めるところだったが、"足元”を見られた。
「なんだ、もう一匹飼ってんじゃん。」
足首にもこもことした毛が触れる。
やせた猫が背を擦り付けてくる。
「変な歩き方。」
トリさんは生まれつきか事故にあったのか、とにかく足が悪い。

335 :猫 2/6 水 ◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:21:53.19 ID:ZJ1LfbL30
だから歩くときもどこかひょこひょことしていて鶏のようだ。
それで名前はトリさん。
「じゃ、よろしくね!」
最後には断る隙もなく少年はそれを押し付けて帰っていった。
少年にとっては小さな命を救っていい気分になっているんだろう。
これで我が家の猫にかける餌代は、リーがいなくなってから三倍になった。
「あんた名前何にしようねぇ。」

猫用の餌入れを二つ、その横に平皿を並べる。
与える餌はそれほど高価なわけでもなく、かといって独り者の食事からは余り物が出るわけでもない。
それでも二匹はおいしそうに食べてくれる。
気づけば私は小さな平皿に溢れるばかりのミルクを注いでいた。
新入りの、多分まだ生まれて二週間もたっていないような子猫が、困ったように小首をかしげている。
またやっちゃった。
私はいつでもこうだ。
相手が困るぐらい与えてしまう。
それで私が困らないのだから、たちが悪い。
大学生活ももう終わりかけの4年の秋。
私たちは就職も決まって暇を持余していた。
それがいけなかったと言うわけではない。
ただ私の生まれつきの性格が、押さえつけられていたたががはずされて顔を出しただけの話だ。
大学の西門を出るとその向かいに古い軽食屋がある。
はじめて入るにはすこし勇気の要りそうな、間口の狭い店。
私と孝之はそこの常連だった。
なにがあるというわけでもなくそこに入り浸って、ラジオの放送を聞いたりとりとめもない話をしていた。
大学の近くにある店と言うのは、比較的楽な商売だ。
何もしなくても客は4年ごとにごっそり入れ替わる。
彼らにとってはいつまでもその店は新鮮で、飽きる頃には卒業する。
しかも昼ごろになると空腹を満たすための大学生があふれ出すのだ。
だからよっぽどまずい経営をしているか、まずい料理を出していない限りはつぶれることはない。

336 :猫 3/6 水 ◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:22:20.75 ID:ZJ1LfbL30
その店もそうだと思っていた。
「ま、いつかはこうなると思ってたけどね。」
店のおばちゃんがそう切り出したのも、最初は何の話かまったく検討もつかなかった。
そして私がすっかり話を理解できた頃、話の焦点は一匹の猫に移された。
その店は飲食店には珍しく、というより本当はいけないのだけれども、一匹の猫をマスコットにおいていた。
おいていたというよりも、私が持ち込んだといった方がいいのだろうけれども。
「ばあちゃんちはペット禁止だからさぁ。」
「うちの下宿もだめ。」
孝之はこういう面倒なことになりそうな話のときは決まってコーヒーのカップをこすっている。
知っていた。孝之の下宿先の大家さんがペット大好きで、ペットを許可していることを。
「じゃあリーはどうするのさ。」
「どうするって、他のお客さんも当たってみるけどさ。」
「他ったって今井さんだって百合ちゃんだって、事情は一緒でしょ。」
「そうなんだよねぇ。」
リーは自分の身に降りかかっている事態を理解しているのかどうか、必死にテレビの俳優を目で追っている。
「中井貴一のどこがいいのかねぇ。」
「中井貴一って佐田さんの息子でしょ?」
「佐田って誰。」
しめた。
孝之が口を開いた。
いったん何かいいさえすれば、彼は頼まれると断れない性格で、
結局その日も彼がリーを引き取ることで話は収まってしまった。

私のリーの世話が始まった。
必死に猫の本を読み漁ってどんな餌を与えるのがいいのかを覚えていった。
そして猫の本の横には専攻している民事訴訟本の本ではなく、なぜか料理の本。
しかも私の部屋ではなく、孝之の部屋に。
「今日遅くなるから。」
「また飲み会?」
「仕方ないじゃん。卒業も近いんだしさ。」

337 :猫 4/6 水 ◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:22:46.14 ID:ZJ1LfbL30
「ちゃみちぃねぇ。パパお帰りおちょいんだってー。」
孝之は持っていたコップをことさら力強くテーブルに置いた。
「幼児言葉をやめろ。」
「パパ。」
「それも。」
その頃孝之は何かにつけていらいらしていた。
就職のせいではない。
むしろ第一志望の会社に入れて気分は最高のはずだった。
じゃあ卒業か。いや、単位が危ないなんて事は彼に限ってはありえない。
それなら、考えられる理由は。
私はリーを見る。
リーは私を見る。
そして私は孝之のために夕飯を作る。
洗濯もする。
掃除もする。
洗い物もする。
繕いもする。
あれ、私最後うちに帰ったのいつだっけ。
時計の針がてっぺんを指した頃、テーブルの上には覚めた二人前の酢豚。
その下ではトラ猫のリーが満腹を抱えて眠っている。
「遅いねぇ。孝之。」
遅いといっていたのだから当たり前なのだけど。
そしてリーは寝ているのだけれど。
リーは話しても答えないのだけれど。
ひょっとしたら今日はもう帰ってこないかもしれない。
その予感は当たった。
”今日"、孝之は帰ってこなかった。
日が昇った頃、私はテーブルに突っ伏していた。
眠気は瞼を閉めるのだけれど、孝之が帰ってくるかもしれないと思うと、睡魔は襲ってこない。
そして時計はまたてっぺんを指した。

338 :猫 5/6 水 ◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:23:12.01 ID:ZJ1LfbL30
きっとそのまま大学へ行っているのねと、目線の先の日付は赤い。
電話の音に目を覚まして、気がつくと当たりはすっかり暗くなっていた。
「はい。」
「まだいたのか。」
「うん。」
「帰れよ。」
電話の向こうからは低音のドラムの音が聞こえた。
ボーカルが聞こえなかったので何の曲かまではわからない。
「帰れって。」
「どこに?」
「自分の下宿に決まってるだろ。」
とっくに気がついていた。
その翌日、私は自分の下宿を引き払った。

私の洗濯はまた玄関からの声に中断させられた。
玄関に立っていたのは子猫を置いていった少年だった。
「あの、これ。」
最初私は少年が抱えていたものが何かわからなかった。
こんな住宅地に澄んでいたのではお目にかかれない代物だった。
「これ、どうしたの?」
「うちの畑でとれるんです。よかったらあの猫にと思って。」
私は少年から両手に抱えるほどの藁を受け取った。
丁寧に乾燥させられたもので、素人目にも良質のものだということがわかる。
さっそく果物を入れていたかごに藁を敷き詰めて、その上にタオルを一枚乗せた。
子猫用の即席ベッドだ。
「わ、魔法みたい。」
寝かされた子猫は、あっという間に睡眠に入ってしまった。
「本当。いい藁ね。」
「ねぇ、また見に来ていい?」
「コンキスタドレスは子猫だけじゃなかったのね。」

339 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:23:37.58 ID:y0hNgjbC0
なんぞひとつ、御題をもらえるかな?


340 :猫 6/6 水 ◆water.aCBA :2007/02/01(木) 23:23:40.07 ID:ZJ1LfbL30
「コンキ・・・・・・?」
私の生活の征服者。
SOHOで静かに暮らす私の生活に忍び込んでくるかわいいものたち。
そして私はググる。
『麦藁帽子の作り方』
私は与えても拒まないものがほしい。


終わり。

341 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:26:33.23 ID:dKP+3+yL0
>>339
白衣

342 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:29:43.75 ID:y0hNgjbC0
>341
了解した。

つうか、個人的に甘い思い出も苦い思い出もいろいろある御題だな……。

343 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:32:26.38 ID:1ppc/gmy0
>>329
おっ
これは俺の出したお題か
なるほど叙述トリックかな?
なかなか見事に決まったと思う
文章も綺麗だったし、最初と最後の落差がイイ!と思った


344 : ◆nzzYI8KT2w :2007/02/01(木) 23:35:47.05 ID:IV7rxuGR0
醤油の御題で書いたので、投下しま〜す。

345 :三ヶ月前1/4 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/01(木) 23:37:24.91 ID:IV7rxuGR0
 今から三ヶ月前。
コタツの上に醤油がある。彼氏が買って来た物だ。
切れているのなら醤油を買ってきても構わない。だが、台所にはたっぷりとボトルに入
っている醤油がある。彼氏は笑いながらコタツに入っている。
「なんで醤油を買ってきたの?」
「甘いね。これはただの醤油じゃないんだな〜」
 そう言って彼氏は醤油のラベルが見えるように置き直す。そこには、『卵ご飯専用醤油』と書かれている。
「……それで?」
「凄いんだよ!卵ご飯にしかかけちゃいけないんだよ!」
 自慢するように語る彼氏に近くに落ちていた物体X(ゴミ)を投げ付ける。
「ガフンッ!」
 顔面ヒットだ。ナイス私のコントロール。メジャーにだって通用するだろう。
「なんで、ゴミ投げるんだよ〜」
 目に涙を貯めて反論してきやがった。


346 :三ヶ月前2/4 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/01(木) 23:38:20.24 ID:IV7rxuGR0
「あんたね、私達は決して裕福じゃないの! っていうか私達はお金貯めなくちゃいけな
いの! それなのに、こんなつまらない物にお金出してどうすんのよ!」
「大丈夫!」
「何が大丈夫なのよ!」
「卵も買って来た!」
「全然大丈夫じゃない!」
 再び、物体Xを顔面に投げてやった。
「ダフッ」
 痛みに顔を抑えている。まったくコイツは私達が何でお金を貯めなくちゃ行けないのか、
まったく理解してない。ちゃんと言わなければならない。
 うん、ちゃんと言おう。
「あ、あのね」
 やばい、前を向いて喋れない。下を向いてでしか喋れない。
「わ、私達がお金貯めてるのは、そ、そのね、け、結婚資金を貯めるためじゃない。だから、こういうのは買うのはやめ」


347 :三ヶ月前3/4 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/01(木) 23:39:28.89 ID:IV7rxuGR0
 言い終わる前に顔を上げると彼氏はそこに居なかった。
 唖然としていると、台所の方で彼氏がいた。
 卵ご飯作ってた。
「……よし。」
 小さく呟くと、私は彼氏の前にイスを置いた。
 彼氏は困惑顔をしている。
 私は距離を作るとイスを踏み台にして、その困惑顔にシャイニング・ウィザードを放った。人生初シャイニング・ウィザード。
「そんなに卵ご飯が好きなら卵ご飯と同棲してろ!」
 そのまま私は部屋を出た。
 
そして、三ヵ月後の今に戻る。


348 :三ヶ月前4/4 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/01(木) 23:39:58.71 ID:IV7rxuGR0
あの後、すぐに仲直り、というか、許してやった。私の心は七つの海より広い。
そしてただ今買い物中。晩御飯の買出し中だ。
「ねぇねぇ。」
 彼氏はさっきからニヤニヤしながら私を呼んでいる。
 私はそれを断固として無視している。
「お金貯めなくちゃいけないから、これ買っちゃ駄目なんでしょ?」
 これとは買い物カゴの中に入っている『卵ご飯専用醤油』。入れたのは、その、私だ。
 あれ以来、私はこの醤油のファンになった。今では彼氏より私の方が卵ご飯を食べている。
「うん、やっぱり僕は君の事をよく理解してる!」
 ガッツポーズしながら言う彼氏。私は顔を赤くする事しかできない。
結局、この醤油は我家の台所につねに存在する事になるのであった、チャンチャン。

 


349 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:49:59.65 ID:IV7rxuGR0
>>333
読み終わった後に寂しくなってしまう話ですね。
彼氏もちゃんと言えばよかったのに、と思ってしまいます。
ただ、急に大学生活の話をされたのが、少し困りました。
せめて一行空けるとかして欲しかったです。
あと、説明文が多いかと。
しかし、全体的に読みやすく、いい作品だと思います
ってようじょが言ってた。


350 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:52:30.66 ID:5XmAGw230
あ、品評会のお題出てる。義理把握。
ヴァン・アレン帯って、あ〜るかよw ネタが古すぎるw

351 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:53:27.04 ID:TKf3T2Cy0
義理の母……いいなぁ

352 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:53:32.41 ID:7+XNRuZo0
>>340
「」の終わりに。、は要らず。
最初女性の年齢が分からなかった。おばさん?
地の文は分かりやすくていいと思う。

>>348
会話のテンポがいいと思う。
個人的に擬音が苦手なんだけど、この悲鳴はアリ、か……?


353 :愛のVIP戦士:2007/02/01(木) 23:59:27.75 ID:IV7rxuGR0
>>352
感想ありがとうございます。
擬音が問題でしたか。
萌える彼氏という設定を勝手に作って書いたのですが、
こんな擬音になってしまいました。
申し訳ないです。

354 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 00:19:13.47 ID:ILQ4czSK0
この時間の過疎は・・・・・・安全ッ!

355 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 00:21:02.99 ID:SjNd1VZH0
じゃねえよッ!

356 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 00:35:29.89 ID:2Ut0vOTF0
キレのいいツッコミだが……

人は呼べないようだな……!!

357 :216:2007/02/02(金) 01:07:29.87 ID:bn1UkIjx0
 「救いの手」(1/3)

 救いの手を差し出すタイミングは誤るべきでは無いと思う。救うこと自体に意味があるのだと
反駁する人もいるだろうが、私はそうは思わない。一般的な例をもって私の考えを見てもらうこ
とにしよう。

 「わたしが生きていたってしょうがないのよ!」
 あなたは彼女の自殺を引き止めた。励ましの言葉が必要になるのだが、彼女は興奮しており、
恐らくあなたの言葉に耳を貸さない。いくら励まそうが逆効果だ。タイミングを誤るというのは
実に恐ろしいことである。
 「わたしなんか……、わたしなんか……」
 彼女は今猛烈な自己嫌悪にかられている状態であり、あなたの言葉に耳を貸さないどころか、
恐らくあなたがいくら大きな声を出そうが聞こえてすらいないだろう。
 「…………」
 今だ。チャンスだ。彼女は黙った。あなたに救いの手を求めている。ここで下手でもいいから
優しい言葉の一つでもかけてやればあなたの救いの手は最大限の効果を発揮する。あなたが望む
ならベッドを共にすることもできるだろう。
 一般的な例? などと疑問を感じたならば他にも例を出し私の考えの正しさを証明しよう。

358 :216:2007/02/02(金) 01:08:05.16 ID:bn1UkIjx0
 (2/3)

 「こいつの命がどうなってもいいのか?」
 犯人が金髪美女を人質に銃を片手に立て篭もっている。あなたが金髪美女に興味があればの話
ではあるが、これは是非とも救いの手を差し出す必要がある。しかし、ここでもタイミングを誤
ってはいけない。
 ここで犯人の眉間を一発狙撃してしまえば、ロサンゼルスで起きた人質事件として終わってし
まう。金髪美女は救われることに違いは無いがベストとは言い難い。
 「銃を捨てろ! こいつが死んでもいいのか!」
 よしきた。あなたはここで銃を捨てて金髪美女のためならば犯人の前で丸腰になることも厭わ
ないとアピールすることができる。
 「だめ! わたしのことはいいから」
 これは社交辞令である。とはいえあなたはここで金髪美女のハートを鷲掴みにした。あとは最
高のタイミングで犯人をいたぶればいい。この場合殺してしまっても構わない。
 「この野郎、ぶっ殺してやる!」
 今だ。これがベストのタイミングである。犯人があなたに向けて発砲し、金髪美女が金きり声
をあげる。あなたはこのタイミングで金髪美女に救いの手を差し伸べるのだ。
 ここで犯人とアクションをしばらく楽しんで金髪美女をじらすのも効果的である。銃弾は一発
くらいなら受けても構わない。ただし、あまりに撃たれすぎるとこの後金髪美女とベッドを楽し
むのに支障をきたすのでほどほどにしておかなければならない。
 あまり一般的ではない? ならば最後にもう一つ例をあげてみよう。これで私の正しさが証明
されるはずである。

359 :216:2007/02/02(金) 01:08:48.73 ID:bn1UkIjx0
 (3/3)

 「私はもうお終いだ」
 あなたは革命によって放逐された独裁者の長々しい独白に付き合っている。さて、それでは今
回に限ってはあなたに救いの手を差し出すタイミングを考えてもらおう。
 「精一杯やった。国のために私は自分を捧げたのだ」
 これは上司と居酒屋に行って愚痴を聞くのと同じ感覚で聞き流すといい。
 「なのに大衆は私の崇高な理念を理解しなかった。そして私を裏切ったのだ!」
 独裁者はだんだんと興奮してきた。興奮した人間が手のつけられないものであるのはご存知の
通りである。
 「この国は終わった。私もここで死ぬ。私の死を是非見届けてほしい」
 自害するからあなたに見届けて欲しいと言ってきた。あまりグロテスクなものは見たくないと
思うだろうが、こういうのは大抵拳銃自殺なので、我慢しなければならない。
 手で目を覆うか、アイマスクなどをつけたいと思うだろうが、見て欲しいと言ってるのだから
我慢して見る必要がある。
 独裁者は自殺しあなたは革命勢力によって捕らえられ処刑されてしまった。
 さて、どこで救いの手を差し出すべきだろうか。
 答えは、あなたは有無を言わさずこの独裁者を射殺し、その首をひっさげてさっさと革命勢力
に合流すべきである。
 これであなたは救われる。
 救いの手を差し出すのにタイミングが重要なのは何も他人だけのことではなく、あなた自身の
命にも同様のことが言えるのである。
 ちなみに、もしあなたがこの独裁者とベッドを共にしたいと考えたならば、わざわざ救いの手
を差し出す必要は無い。差し出すのはあなたのお尻だけで十分である。

360 :216:2007/02/02(金) 01:10:09.84 ID:bn1UkIjx0
お題「救いの手」で書きました
男の子が女の子に救いの手を差し出すラブストーリーを考えていたら、
どこで間違ったかこんなふうになってしまいました

361 :339:2007/02/02(金) 01:30:38.70 ID:l9d/2/ia0
>341
百行超えたところで今日は打ち止め。
明日ハリコします。
んでは。

362 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 02:18:01.20 ID:SjNd1VZH0
お題くれたら……お兄ちゃんに、は、はじめて、あげるね……

363 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 02:19:34.26 ID:2LuJfIrJ0
つ『お題:つり』

364 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 02:20:10.66 ID:SjNd1VZH0
な ぜ ば れ た



つり把握

365 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 03:44:35.16 ID:7A/5RloW0
ホシュ・メンドーサ

366 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 04:43:17.31 ID:VKJAfZNv0
たかが保守

367 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 05:31:32.14 ID:MMnlhqmj0
アニメ祭り保守

368 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 06:37:29.90 ID:MMnlhqmj0
ホセ・アゲルン

369 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 06:59:35.61 ID:xGiQKLKKO
>>359
最後なんなんだよwwwwwww
二人称小説は久しぶりに見たなあ。小説というよりは……という感じだけど。
オチが今一つ弱い感じがする。捻るならもう一歩という感じ。
あまり関係ないけど、俺だったら答えは明示しないかな。

370 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 07:04:25.29 ID:LG0Ochy7O
ホシュラン星人

371 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 07:24:06.64 ID:R2H8mQPT0
プリズンブレイク見てから寝たせいで非常に低血圧な朝です

>>369
こうしたらもっと面白くなるみたいな素敵な意見ありがとうございます
勢いだけで書いていたのでオチもその場で考えました
即興の練習台みたいな見苦しいものお見せして申し訳ないです

マイケルとTバックが好きな俺にお題ください

372 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 08:43:25.31 ID:xEq+dxsPO
紅茶

373 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 10:11:02.41 ID:xEq+dxsPO
いや過疎すぎだろ
保守人もいねぇのか

374 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 10:33:21.98 ID:6jKnUuLn0
保守人って

375 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 10:50:12.59 ID:LG0Ochy7O
保守人の俺が来ましたよ

最近忙しすぎて、作品書けずに保守ばっかだw

376 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 11:35:45.91 ID:IhJr9YODO
今年に入ってから規制されてない期間が合計一週間しかない保守

377 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 12:03:09.56 ID:xEq+dxsPO
乾燥警報ってどんなレベルだと思う?

378 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 12:04:02.20 ID:fxWXm/o50
粉吹き芋になる

379 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 12:43:00.34 ID:8871wEDI0
幼女の顔がAKIRAみたいな事になる

380 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:01:01.12 ID:nPULHxCX0
規制で品評会参加できないかと思ったら解除されて安堵&保守

381 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:07:36.52 ID:vnxuIKL/0
数ヶ月付き合った彼女に振られてきた……

382 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:15:02.24 ID:rNJi2RBi0
>>381
逆に考えるんだ
これで小説のネタが一つ増えたと思うんだ

383 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:18:37.03 ID:vnxuIKL/0
>>382
……そうだな!
よし!これからまたナンパしに行ってくる!
芸の肥やし、芸の肥やし

384 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:27:16.82 ID:EqtN+efl0
バレンタインとはな。終戦後の二月十四日に米軍のバレンタイン少佐がチョコレートを大量に子供に配ったのが始まりだと言うのじゃ。
小学館の本で読んだのだ。
すなわちニ月十四日にぎぶみーちょこれーと! ととなえるとどこからともなくちょこれーとが!

>>350
ヴァン・アレン帯をあ〜るでしか知らんとはお前ここ三十年一体何して生きてきたんだ

385 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:29:24.01 ID:brqhz5Lr0
ヴァン・アレン帯って結構常識なのか?
二十数年の人生の中で、このネタが通じたのは一人しかいないんだが…

386 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:32:03.10 ID:pxfmpIkH0
ヴァン・アレン帯とバレンタインの因果関係をkwsk

387 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:32:11.09 ID:EqtN+efl0
まじかよ。
地球を覆う陽子電子の帯があることぐらい皆知ってると思ってたのに。
もしかしてカッシニの隙間とかもわかんないのかな?

388 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:33:04.65 ID:vnxuIKL/0
>>387
カッシーニの間隙なら知ってるがそっちの言い回しは初めて聞いたな

389 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:33:34.44 ID:5RuL4Ja+O
馬鹿大学生な俺でも知ってる
常識とまで言わなくても聞いたことはあるはず



雑談は良い保守である

390 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:33:56.74 ID:fxWXm/o50
中性子はないの?

391 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:34:54.97 ID:brqhz5Lr0
>>386
ヴァン・アレン帯
ヴァ(ンア)レンタイ
ヴァレンタイン

392 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:35:57.34 ID:pxfmpIkH0
>>391
なんというくだらないさ

393 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:37:07.61 ID:vnxuIKL/0
>>390
中性の子供、つまりはおっぱいとチンポがついてる子供だな?

394 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:37:28.20 ID:brqhz5Lr0
文系一筋の三流大学生だが、少なくとも授業とかでは聞いたことないな。
初めて知ったのが某エロゲという

395 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:37:36.65 ID:EqtN+efl0
>>386
昔々、身分の差によって結婚が許されないカップルを、片っ端から強引に結婚させていったのがイギリスの方に住んでいたバレンタイン神父。
んでもって、偉い人達はそれが気に食わないから、二月十四日に処刑しちゃった。
以来、カップルが結ばれる事を祈る日になって、バレンタインデーと呼ぶようになったのだ。
中国ではバレンタインに、男が花束を女に送る風習があるのも、これで納得。

ヴァン・アレン帯はアメリカのジェームズ・ヴァン・アレンが見つけた、地球を取り囲むドーナツ状の電子と陽子の帯。

関係性は全くありません

396 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:37:42.51 ID:fxWXm/o50
>>393
マンコ忘れとるがな。

397 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 13:40:13.03 ID:EqtN+efl0
>>388
間隙と呼ぶ場合もあれば、隙間と呼ぶ場合もあるし、空隙と呼ぶ場合もあるのだ。
サターン・デッドヒートの解説なんかでも、「もっとも私はカッシーニの間隙と覚えていたのだが」なーんて書いてある。本文中ではカッシーニの空隙なんだけどね。

398 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:03:07.54 ID:brqhz5Lr0
そしてポロロッカ

399 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:12:49.55 ID:F7s94+cJO
ラグランジュポイント並にどうでもいい知識

400 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:16:33.66 ID:EqtN+efl0
>>399
それを雑学と言うのだろうが
その雑学が欲しい人だって居るだろうに

401 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:55:43.03 ID:brqhz5Lr0
雑学ってどうやって身に付けるんだろう。
自分は古本屋で気になった本(主に神話や哲学系)を適当に買って読んでるが…

402 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:56:57.34 ID:pxfmpIkH0
ウィキペディアでリンク辿りながら時間潰す

403 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:58:04.53 ID:MMnlhqmj0
なんか知らんが増えてくもんだよな。

404 : ◆nrrLyGpql2 :2007/02/02(金) 14:58:28.98 ID:v1MayDNH0
ここで流れを読まずにだいぶ前にもらった「携帯電話」投下準備よろしー

405 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 14:59:13.02 ID:EqtN+efl0
>>404
了解、爆撃地点の観測かいしー

406 :サムソンケータイ(1/3) ◆nrrLyGpql2 :2007/02/02(金) 14:59:48.17 ID:v1MayDNH0
 朝起きたら、ケータイがかわいい女の子になっていた。
 ――なんて話は最近じゃ良く聞くし、実際街中で見る機会も増えた。増えた
どころではない。いまやケータイの八割くらいは、ヒトの格好をしてるんじゃ
ないだろうか、というくらいに、多い。
 ある人がケータイかどうかを見極めるのは簡単だ。アホ毛、いや、アンテナ
の存在と、髪の色。ケータイは例外なくアンテナを立てており、大抵の場合ア
ニメや漫画のようなハデな髪の色をしている。それでも自信が持てなければ、
しばらく目で追ってみればいい。突然目から生気が失われ、その姿に似つかわ
しくない声でしゃべり始めることがあれば、間違いなくケータイである。
 どうしてこんなことになったのか、誰もわかっていない。数ヶ月前のある日、
突然何万台という数のケータイが人の姿に変身した。常識的に、とか科学的に、
と否定する人たちは多かったが、やがて自分のケータイが姿を変え、その存在
を自分で確かめてしまっては、何も言えなくなっていた。
 何も言えない、というのは正確ではない。当初は否定派だった学者や識者や
そういった偉い人たちが、人型ケータイを褒め称えているのである。
 人型ケータイは、所有者のよき師であり、パートナーなのだ。

407 :サムソンケータイ(2/3) ◆nrrLyGpql2 :2007/02/02(金) 15:00:30.21 ID:v1MayDNH0
 たとえば僕のクラスのある女子の場合だ。彼女には友達がいなかった。別に
いじめられてたとか自分から人を遠ざけてたというわけではなく、単純に友達
がいなかっただけらしいが。そんな彼女のケータイが人型になってから、状況
は一変した。ケータイが彼女の最初の友達となり、やがてそのケータイをネタ
に周りの人間も彼女を取り囲んで話すようになった。
 他にも、いかにもオタクといった風貌の奴が突然身なりに気を遣い始めたり、
授業中にいびきを立てていた奴が真面目にノートを取るようになったり、例を
挙げればきりがない。夜道で襲われたときにボディーガードになってくれた、
なんて話も聞く。
 見た目も中身も完璧。ともすればケータイにのめりこむ人種も出てきそうな
ものだが、そういったこともないらしい。ケータイはあくまでも人間同士のコ
ミュニケーションを円滑にする道具であり続けたのだ。
 僕はといえば、そんなケータイを持っている人をちょっと羨ましく思いつつ
も、旧態依然としたストレート型端末を愛用していた。道具として考えればど
う考えたってこっちのほうが便利だし、そもそもヒト型のケータイは願ったと
ころで手に入るものではないのだ。
 なんて思っていたのも、昨日の夜までの話で――

408 :サムソンケータイ(3/3) ◆nrrLyGpql2 :2007/02/02(金) 15:00:53.09 ID:v1MayDNH0
 朝起きたら、ケータイがマッチョな男になっていた。
 誰が何をどう間違えたか知らないが、マッチョな男だった。美少女とかきれ
いなおねーさんとかイケメンとかダンディなおじさまとかは聞いたことがある
が、これはない。
 てかてかの日焼けした肌。盛り上がる筋肉。真っ白な歯。輝くスキンヘッド。
身に着けているのは、黒にピンクの模様が入ったビキニパンツとサングラス。
 悪夢だと思って二度寝したが、再び目覚めてもマッチョな男はそこにいた。
「おはよう」
 太く、それでいて甘い声。いい声だ。いや、僕にそんな趣味はないぞ。
 とりあえずベッドを抜け出して、改めて男を見てみる。こうなってしまった
以上は、腹をくくって使うしかないだろう。
「ちょっとこっち来て」
 呼んでみると、おう、と応えて立ち上がった。一瞬恍惚の表情が見えたのは
気のせいだろうか。充電台から出ている端子がやたら太くて長いのは目の錯覚
だと思いたい。
 近くで見ると、普通のケータイと同じようにアイコンや数字が描かれていた。
十二個に割れた腹筋がダイヤルキーらしい。押してみるとサングラスに数字が
表示された。そこがディスプレイか。右乳首が発信ボタン。左乳首が電源と終
話ボタン。頭が痛くなってきた。
「カーソルキーは?」
「ああ、カーソルキーというか、ジョイスティックなんだが……」
 男はそういうと、おもむろにビキニパンツに手をかけた。

 今日は学校をサボって、機種変に行こうと思う。

<缶>

409 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:02:31.03 ID:MMnlhqmj0
ジョイスティックwwwww
俺と呼び方一緒だwwwww

410 : ◆nrrLyGpql2 :2007/02/02(金) 15:02:58.96 ID:v1MayDNH0
……今は反省している。感想くれるとうれしいです。植林でもいいです。

411 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:05:10.26 ID:EqtN+efl0
残念だが俺のジョイスティックは皮付きなんだ。

412 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:09:55.51 ID:xEq+dxsPO
俺にはジョイスティックがついてないんだ……

413 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:11:23.48 ID:EqtN+efl0
>>412
惚れました。結婚してください

414 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:11:38.74 ID:5RuL4Ja+O
>>412
俺っ娘ktkr?

415 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:18:30.44 ID:lF6l4R860
>>414
騙されるな!きっとジョイスティックと呼べないレヴェルなだけだ!

416 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:19:14.61 ID:EqtN+efl0
おいおい、俺は止めてくれないのかい?

417 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:19:44.64 ID:fPp0Q+AU0
>>416
結婚おめ

418 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:19:49.02 ID:lF6l4R860
穴が開いてればちくわでもいいんだろ。

419 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:20:49.02 ID:EqtN+efl0
あっー!

420 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:39:52.44 ID:xEq+dxsPO
SF雑学でいえばSO3は良ゲー

421 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 15:40:46.41 ID:EqtN+efl0
オチはものすんごいがな。

まさかシリーズものの最後があれとは

422 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:09:13.78 ID:5RuL4Ja+O
ポロロッカはらめぇ!

423 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:10:10.63 ID:EqtN+efl0
みんな品評会に躍起になってるんだなあ

424 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:11:00.24 ID:8Zj9xl8tO
浜崎信者が犯罪予告http://www.megabbs.com/antigei/i/

425 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:13:02.23 ID:EqtN+efl0
浜崎というと達也な俺。

ええい! くじアンの脚本はどうなっているんだ!

426 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:28:33.30 ID:xTNiNijh0
俺もさっさとレポート終わらせて品評会かきてー
二回連続で品評会参加してるから今回出なかったら
投票したくないみたいじゃねーかwww

427 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:38:05.36 ID:tOuCIoOz0
今月中旬まで試験やレポートがぎっしりな俺\(^o^)/オワタ

428 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 16:59:09.94 ID:xEq+dxsPO
雑学

手作りチョコは嫌がられる

429 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:06:08.32 ID:VKJAfZNv0
>>428
昔貰ったけどうれしかったですよ?
そりゃ味は市販に劣るけどさ。

430 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:19:00.20 ID:xEq+dxsPO
>>429
白状したなユダめ!
お前はT(ターミネイト)指定だ!

431 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:28:59.65 ID:v1MayDNH0
この時期になるとケーキ材料とかが目に付くので
自分で焼いて食べたりする
23♂

432 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:30:17.25 ID:EqtN+efl0
ホットケーキしか焼けない
19♂

433 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:37:06.53 ID:xEq+dxsPO
ゲーセンでチョコ乱獲する

434 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:46:48.20 ID:brqhz5Lr0
チョコ系のお菓子を買うだけで店員の目が気になる
22♂

435 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 17:50:50.93 ID:EqtN+efl0
今もサンクスのチョコまんってあるのか?

436 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:01:19.27 ID:xTNiNijh0
誰かBNSKのなかに♀はおりませんか?
俺にチョコを下さい

21♂ チョコまんよりまんチョが食べたい

437 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:06:10.82 ID:Fuk6NmG30
正直チョコなんてどうでもいい
24♂

438 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:19:31.07 ID:tOuCIoOz0
昔あったきのこの山を自作するやつをまた食べたい
18♂

439 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:21:04.85 ID:EqtN+efl0
ねるねるねーるねでがまんするよ

440 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:32:27.86 ID:EqtN+efl0
品評会用をもう書き終わった人っている?

441 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:35:09.05 ID:msjJKdgr0


442 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:39:00.52 ID:xEq+dxsPO
チョコはいらんから文才おくれ

443 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:39:49.96 ID:CDYFDMEP0
ノ だけど迷ってる 他の話がおもいつかなかったらこれにしよう

444 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:48:02.54 ID:brqhz5Lr0
1♀の妖精さんが皆にチョコを配ってくれるさ

445 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 18:55:35.96 ID:EqtN+efl0
二人か。俺入れて三人。

さっさと推敲せにゃあな

446 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 19:26:06.19 ID:xTNiNijh0
半日かけても2レス書けない俺はまだレポート書いてるぜ、ファック

447 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 19:58:18.87 ID:hKLSE8650
落下阻止

448 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:06:04.04 ID:zm9YbAgPO
>>444
わかった、2月14日までに何かフラッシュを作ってみよう。





なんでフラッシュ作るよりも小説書きたいのに気が乗らないのはどうしてなんだぜ?

449 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:19:48.70 ID:LvZQn1y/0
試験もレポートも終わったのにペンが進まない

450 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:47:26.58 ID:iYHmr92u0
同じくペンが進まないので適当なことを書きながら保守

 私はサンヴァレンティーノの祝日に一人身である寂しさを紛らわせるために
あることを考えた。BNSKer諸氏の考案した石油ストーブ擬人化、携帯電
話擬人化にヒントを得、自分のパソコンの擬人化を試みた。
 薔薇色の妄想の後、余計に寂しくなったのは言うまでも無い。

451 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:48:50.59 ID:LvZQn1y/0
>>450
(´・ω・)つ[モノごころ、モノむすめ]

452 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:54:14.26 ID:04E+RQG60
>>449
明日試験なのに
文才無いけど小説書くホルモンが分泌されまくっている
ということで、お題「義理」を書いてくる

453 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 20:57:41.01 ID:coHAtzbn0
物凄くふざけた作品が出来た
これが俺の持ち味かなーと少し誇らしく思ってる俺文才ない

454 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 21:19:34.12 ID:5RuL4Ja+O
スレ落ちること知る多少

455 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 21:33:23.10 ID:LvZQn1y/0
出勤簿切らしたのに今更気付く保守(´・ω・`)

456 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 21:55:37.31 ID:LvZQn1y/0
タダ働きはいあだよぉ保守

457 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:13:55.22 ID:LvZQn1y/0
心配でペンが進まない保守

458 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:32:33.44 ID:vgqJoBBC0
なんなの、今日のこの過疎りようは

459 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:40:13.17 ID:LvZQn1y/0
品評会分書いてるにしても過疎すぎなんだぜ

460 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:40:29.51 ID:1zeaPrReO
品評会のお題なに?

461 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:43:29.90 ID:LvZQn1y/0
>>460
>>172

462 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:46:43.58 ID:AcJVy3z3O
前スレ668でもらったお題「悪魔の数字」投下します。
恐らく「獣の数字」と同義だと思うのでそのつもりで書きました。

463 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:47:48.58 ID:2/aP2QiM0
さて、ネタ被り各語で品評会用書く


464 :ケモノ・レポート(1/2) ◆hemq0QmgO2 :2007/02/02(金) 22:50:28.07 ID:AcJVy3z3O
 俺が通う大学で「キリスト教概論」などといった最低の授業、しかも必修、を展開する
カトリックの豚教授に捧げるレポートの題名、そして概要が決まった。さっそく取りかかってみようと思う。

「獣の数字についての考察」

 たとえば俺の家、いや、部屋か。部屋だな、が六畳一間でも八畳一間でもたいして変わらないのと同じように、
七百七十七が六百六十六でも別段問題はない。いや、ある。あるシチュエーションもある。
たとえば東大の入試。ボーダーラインが七百点だったら? パチンコの大当たり、時給。うん違う、かなり違う。
つまり六畳か八畳かなんてことより、六百六十六か七百七十七かの問題ははるかに切実でリアルなのだ。
まさに数字のマジック、イリュージョン、ノーザンライトボム、エメラルドフロウジョン、グーパンチ。
 これがあれか、イエスが産んだ無限大の下痢便どもが六百六十六を獣の数、悪魔の数などと
非難、陵辱、グーパンチする根本的な原因か。たしかに、これだけネガティブな要素を兼ね備えていたら
グーパンチもやむを得ない。事実、パチンコ屋にて隣の婆が六百六十六の大当たりを出した台にグーパンチを
見舞っている光景を何度も見たことがある。卑卑しい婆だ。ごくまれに、婆の示威行為に恐れ入ったか
六百六十六が七百七十七に変化する時がある。婆の顔はぐちゃぐちゃの憤怒からつやつやした恍惚へ変化し、
俺は吐き気を催す。店内に鳴り響く最低のミクスチャー・トランス・ミュージック。
ヨハネの不細工な笑みが右脳を横切る。そうか、そういうことだったのか。か、カタルシス……。

 ふう、とりあえずここまで書き終えた。途中、一見無意味な、というか字数稼ぎにしか見えない
プロレス技の羅列があるが、あれは西洋的合理主義に対する強烈なアイロニーであって、
過剰な西洋コンプレックスを持つあの低脳教授のレーゾンデートルを真っ向から否定しているのだが
(ここまで石原慎太郎風味)、恐らく奴は理解し得ないだろう。ふふ、だって低脳だもの。
しかし、豚の過剰な、ヘタクソな劇団員的なリアクションを想像すると気分が悪くなった。
あの豚は豚の中でも飛び抜けて、突き抜けてクソだ。なんというかスペースシャトル級のうんこ野郎だ。
まあいい。これを提出すれば奴ともおさらばだ。もうあの「ああ、息子よ」を拝まずにすむ。

465 :ケモノ・レポート(2/2) ◆hemq0QmgO2 :2007/02/02(金) 22:51:25.92 ID:AcJVy3z3O
 ひとりよがりな充足を味わっていると、絶望的な情報がパソコンから眼球に、眼球から速達で脳に、
飛び込んで来た。郵便局員を呪うよ、ほんと。絶望的な情報、その内容は以下の通りである。

「バーミンガム大の新約聖書研究家デヴィッド・パーカーの新説『獣の数字は六百十六である』有力に」

 クソ野郎! 俺はリクライニング・チェアから立ち上がり、また座り、その一文を凝視して頭を抱えた。
ああ面倒くせえ。略してアーメン。ジーザス、俺にとっての悪魔の数字は間違いなく六百十六だ。
どうしよう、どうすればいい? 今更全体量のおよそ半分を占める書き終えた部分を消すのか?
嫌だ。面倒くさい。もういい、あのまま出そう。奴の気持ち悪いクレームは仕方がない。
ああもう死ねよデヴィッド。貴様のおかげで俺のいろいろが損なわれた。もう駄目だ。何も書けない。
 そうだ。もうアーメンだからこれ、今の俺のこの気分、文字におこして提出しちゃおう。
だってテーマは「身近なキリスト教」。そうだよ、「低脳カトリック教授のクソ野郎のクソさ」だって
俺にとっては身近なキリスト教じゃん。まったく問題ない、問題ないね。イエイ。

 ってことでこれを書いてるわけさ。これ、ね。これだよ、これ。わかった? あ、しつこい?
ところで教授、どうよ「これ」は。完璧な千五百字のレポートだろう? (了)

466 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 22:57:23.60 ID:AcJVy3z3O
>>464-465
投下完了しました。
過疎ぎみですが感想、批評、酷評、人格否定等ございましたらよろしくお願いします。
あと気分を害されたクリスチャンの方等ございましたら、まことに申し訳ございません。

467 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:01:29.16 ID:coHAtzbn0
横文字の多さとあまりの読みにくさに読む気も失せるというもの
しょっぱなから意味がわからず断念ー

468 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:05:04.02 ID:sVSz4Ev10
色々なものを背中に背負い、それでもオレは童が唄を歌うように生きるんだよ

469 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:12:45.30 ID:zRciUfA+0
>>464-465
とりあえず全部読んだ。
読んでわかった。
俺、まったくキリスト教のことわからんw
細かくネタを盛り込んでいるんだろうな。
面白そうだな。
とは思ったけど、わからんかった。すまん。

で、わかったとこはパチンコのとこなので、そこだけ。
グーパンしてるのが婆とあるけど、
ここは婆よりもガテン系のにいちゃんとかの方が自然かと思う。
婆どもがするのはグーパンではなく、チャンスボタン連打。
ガテン系のにいちゃんを使えば
グーパン→やれやれと冷ややかな目で見る主人公→
それに気付くガテン系にいちゃん→睨まれて怯む主人公
って流れで主人公のキャラを形成できたんじゃないかと思った。
ここでこんなエピソードをもってくるのは野暮ったい気もするけど。

こんなことくらいしか言えなくてすまん。

470 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:13:06.55 ID:LvZQn1y/0
ダミアンはー?

471 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:13:57.51 ID:X6pz8DOh0
>>465
専門知識を要するような内容を、どう素人に伝えるか。
そういう手法を無視してしまった結果、とても普通の読み手には手に負えない内容に仕上がってしまっている。
ストーリー性にも乏しいような印象。随想的独白っぽい雰囲気。
印象的なレトリックが随所に見られるだけに惜しい。

472 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:20:08.56 ID:7RVLC2U90
ひさしぶりに小説書いてみようと思います。
お題を下さい。

473 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:23:08.41 ID:LvZQn1y/0
>>472
つ「かいこ」
変換は任せる

474 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:23:10.26 ID:n4T8FrvH0


475 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:23:20.58 ID:5RuL4Ja+O
>>472
へべれけ

476 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:23:33.10 ID:n4T8FrvH0
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa規制解けたああああああああああああああああいやっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉうううううう

477 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:24:25.92 ID:7RVLC2U90
>>473
把握

478 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:25:06.16 ID:5RuL4Ja+O
その後、>>476の姿を見た者は誰もいなかった……

479 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:26:06.72 ID:wVkNH2170
>>465-466
雑多な文が並んでいるから粗筋だけ掴みながら読む。
「ああなんかレポート書いてるんだな」
なんか考察やら雑学っぽいのも書いてあるけど、煩雑な日常の例えのせいもあり頭に入ってこない。

そして2レス目の数字の変更。
「変更して困る事とか書いてあったっけ?」
なんとなく疑問に思って読み返してみるが、パチンコくらいしかない。

そして最後、実は全部レポートに書いてある事だったというオチ。
ミスリード狙ったのなら、どこがレポートの部分でどこがそうでないと思わせたかったのか。
『ふう、とりあえずここまで書き終えた。』の一文くらいじゃ弱い。別に珍しいオチでもなし。

お題がお題だけに調理法が難しかったとは思うけど。

480 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:28:58.22 ID:zRciUfA+0
>>93
に面白そうなお題が……
横dして、ちょっと考えてみる。

481 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:34:19.15 ID:NpPQBnIQ0
>>464-465は別に蘊蓄を語ろうとはしてないし考察もしていないだろう?
読み飛ばすぐらいでちょうどいいんじゃないのか。

482 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:41:37.86 ID:wVkNH2170
>>481
あー、薀蓄云々はいい言葉が見当たらなかったんだ。なんだろう、地の文? 表現?
婉曲的に伝えようとするのが駄目なんだろうな俺。

483 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:43:10.53 ID:9ul90Ecl0
>>464-465
横文字だらけで軟弱な俺の脳みそが麻痺しかけた。
SFは好きなのにどうしてだろうか。

んなことはともかく。
これ読んでキノコ臭いなあ、と思ったのは俺だけかね?

484 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:44:47.13 ID:/Opi2jux0
>>464
よまさせて頂きました。
まず、思ったのが、獣の数字と悪魔の数字は別物の方が可能性は高いと思うのですが、
気のせいでしょうか?
あと、キリスト教、プロレス、パチンコというのを、同時に理解できる人はいないと思います。
それならば、1つの事に集中した方がいいかと。
また、これは論文でもありませんし、小説と言われるのも少し違う気がします。
どちらかというと、「コラム」では無いでしょうか?
と、アスモデウスを信仰して、パチンコして勝った金でプロレスを見る者からの評価でした。

485 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:47:32.24 ID:VW8gLPfF0
>>464-465
>俺にとっての悪魔の数字は間違いなく六百十六だ。
ここ、六百六十六じゃないの?
勢いの小説でこういうミスがあるともうガタ落ちだよ。

486 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:49:42.03 ID:/Opi2jux0
>>485
え、そこはミスなのか?
「普通の人にとっては六百六十六が悪魔の数字だけど、俺にとっては六百十六が悪魔の数字だ」
って意味じゃないのか?

487 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:55:48.39 ID:VKJAfZNv0
六百六十六についてレポート書いてた→獣の数字は六百十六でした→主人公ブチ切れ
ってのが大まかな流れじゃないかと

488 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:56:51.74 ID:9ul90Ecl0
ぶっかけ脳がとろけそうになった

489 :愛のVIP戦士:2007/02/02(金) 23:58:19.05 ID:zRciUfA+0
616が正しいみたいだね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8D%A3%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%AD%97
俺も読み間違えしてた。すまん。

490 : ◆BNSK/DqMrY :2007/02/03(土) 00:02:02.35 ID:XQsJ63lH0
はいはい、そんなこんなで土曜日ですよ。
今回のお題は『義理』だっけ?
例によって締切は日曜日の23:30で。
あと、参加者は出来るだけ投票してね(はぁと

491 : ◆hemq0QmgO2 :2007/02/03(土) 00:04:05.70 ID:uVdUL1KzO
感想、批評等くれた方ありがとうございます。
>>467
そうですよね、読みにくいですよね……。
言葉遊び的なことをしたいのですが書き手に力がないのでなんとも。精進します。
>>469
解りづらくてすみません。パチンコのくだりは俺の中ではババアのイメージが強くて……。
ガラの悪い兄ちゃんはパチスロ、みたいな。
>>471
たぶん内容は難しいことじゃないんですが、指摘の通り俺が解りづらい文章を書いてるせいで
意味も味も興も殺がれてしまっているんだと思います。
>>479
そうですね。ミスリードは別に狙ってないんですがオチが弱いのは指摘の通りです。
考察や雑学はみんな馬鹿みたいなジョークなんで、別にどうでもいいんですが。
クソみたいな話をアホくさく書きたかったんですが人物等の書き方が適当すぎて伝わってませんね。
>>481
確かにそうなんですが、書き手が貧弱すぎて全く伝わってません。精進します。
>>483
キノコ?w横文字の連続はホントくだらないジョークなんで気になさらず。
>>484
俺がもらったレス番が666だったんでたぶん獣の数字のことかな、と思ってそのまま書いちゃいましたw
プロレスもパチンコもキリスト教も凄く適当にミックスしてるので解りづらかったと思いますwすみません。
>>485
えっと、デヴィッドの研究「六百十六が獣の数字」、なので「書き直すの面倒くせえ、六百十六うぜえ」
ってことです。主人公が自分が書いた「六百六十六」の話に執着してるってのと紛らわしくてすみません。
俺の伝達力不足です。ホントすみません。

ええと、俺ごときの一般作品に沢山の批評、感想ありがとうございます。過疎ってたから油断してましたw
解りづらい、読みにくい、つまらないの三重苦ですみません。もっとシンプルに面白く書けるように精進します。

492 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:06:44.05 ID:n69H0XYp0
これほど愛されてる書き手も珍しい。

493 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:07:55.17 ID:ASzL7CtSO
この時間に勢いがないのも珍しい

494 : ◆BNSK/DqMrY :2007/02/03(土) 00:08:31.63 ID:XQsJ63lH0
俺が馬鹿のようだ.

495 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:09:43.32 ID:nr+YeHKu0
ロリコンだからしょうがないよ

496 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:11:18.64 ID:TBj5iqZ40
>>486
666でレポート書いてた奴があとから616説を知って激怒してんのに、
俺にとって悪魔の数字は616だ! じゃおかしくないか?

497 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:13:35.96 ID:XQsJ63lH0
>>495
つまりお前はロリコン=馬鹿だと言いたいわけだな?
お前はこのスレの9割を敵に回した。

498 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:14:43.10 ID:1qsvN4DD0
>>490
乙乙。4行目はまとめスレの方にも書いておいてくれるとウレシ

499 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:14:52.05 ID:wsF4yTlD0
義理の妹
義理の姉
義理の母

まだ空いてるネタはどれですかね?

500 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:15:46.72 ID:TBj5iqZ40
>>499
義理の妹(細木数子)

が空いてるよ

501 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:23:55.06 ID:/dOcqVGD0
義理の父が空席です
頃合見て「紅茶」を投下しますね

502 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:30:52.15 ID:uVdUL1KzO
>>492
いや、通常作品は今までゼロか一つか良くて二つだったんですが>>感想。
異常に多くてビビりましたw
たくさんの感想、批評マジでありがとうございます。
今回の奴は「ペダンティックに、でもクソみたいに馬鹿らしく」が狙いだったんですが
俺があまりに未熟でほとんど伝わりませんでした。結果的に書き手の自慰、みたいな。
読んで下さった方々、ありがとうございます。品評会頑張ってください。

>>496
厳密に言えばその時(後半)の「俺」とって「獣の数字は666」、「悪魔の数字は616」です。
俺にとっての「悪魔の数字」は単に「マイナスイメージを抱く数字」ってニュアンスで書いたんですが。
書いてる時自分でも紛らわしいなあ、でも「悪魔」だから大丈夫かあ、と思っていたんですが……。
紛らわしくてホントすみません。前半部分で「獣」と並列、ほぼ同義で書いたのもまずかったですね。
わざとらしく悪魔に「」付きで書けば良かっかもですね。

503 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:34:29.24 ID:qIj4qEo00
>>497
残り一割はペドで出来ています。

504 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:35:51.07 ID:nr+YeHKu0
やさしさは何処へ……

505 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:37:10.46 ID:1qsvN4DD0
この世界がやさしいロリコンで埋め尽くされますように……

506 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:40:12.45 ID:XQsJ63lH0
このスレの9割がロリコンって事に誰も異論を唱えない現実……これがbnskクオリティ!

507 :371:2007/02/03(土) 00:42:59.86 ID:TN5WuC4b0
 ティーパーティー(1/2)

 スコーン、ケーキ、クッキーの三人はこの中でだれが一番紅茶にふさわしいかもめていた。彼
らはそれぞれ自分に自信がありゆずり合おうとはしなかったので、紅茶に決めてもらうことにし
た。

 スコーン「ミス紅茶。私たち三人のうちだれがあなたにふさわしい男かを決めてもらいたい」
  ケーキ「えぇ、マドモワゼル。私たちで話し合ってはらちがあかないのですよ」
 クッキー「紅茶さん。紅茶さん。この中でだれがあなたのそばにいるのにふさわしいですか?」
   紅茶「わたしは皆にそばにいて欲しいわ」
  ケーキ「いえマドモワゼル。あなたは一人を選ぶべきなのです。なぜならあなたは一人しか
いないのですから」
 スコーン「英国紅茶文化の伝統であるこのスコーンめこそがふさわしいと思うのです」
  ケーキ「ジャムをつけなければ味のしない味気ない男が何を言いますか。私こそがあなたに
ふさわしい男です。とろけるほど甘い思いさせて差し上げます」
   紳士「スコーンこそがふさわしいと思うのだよ」
   淑女「いえ、ケーキですわ。あぁ、とろけそうなほど甘いのよ」
 クッキー「僕には紅茶さんが必要なのです。紅茶さんの愛なしでは僕はのどにむせて、苦しく
て苦しくて胸がつまる思いなのです」
 スコーン「水でも飲みたまえ、ミスタークッキー」
   紅茶「あぁ、本当にみんなみんな愛しいのです。一人だけを選ぶなんてできませんわ」
 クッキー「僕は見ましたよ。ムッシュケーキがコーヒーさんと仲良さそうにしているのを」
  ケーキ「な!?」

508 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:43:36.78 ID:n69H0XYp0
>>506
たとえばお前、どうして自分は男なのかということに疑問を抱いたことがあるか?

それと同じだ。

509 :371:2007/02/03(土) 00:43:51.95 ID:TN5WuC4b0
 (2/2)

 スコーン「ほう、ムッシュケーキ。あなたの一途な思いとやらは、その歯ごたえ同様にずいぶ
んとやわらかいではないか」
  ケーキ「誤解です。えぇ、断じて誤解ですとも。私が愛するのは紅茶だけです」
   紳士「ケーキとコーヒーも悪くないな」
   淑女「そうね。その組み合わせもいいわね」
   紳士「だが、主役は紅茶だ。コーヒーのことは後で考えるべきだろう」
   紅茶「ケーキは誰にでも優しいですものね。女の子はみんなあなたに首ったけよ。私もね」
  ケーキ「えぇ、えぇ、そうでしょうとも、やはりマドモワゼルのそばにふさわしいのは私で
すな」
   紅茶「でもスコーンもクッキーも好きなのです。みんな愛しているのです」
 クッキー「あぁ、紅茶さん、その言葉があるだけで僕はいつでも焼きたてのように暖かくなれ
るのです」
 スコーン「ミス紅茶、博愛もけっこうですが、私たち三人があなたのそばにいるわけにはいか
ないのです」
   紳士「そうだな。三つ一緒ではいくら紅茶があっても辛いものがあるな」
   淑女「そうね。選べと言われると悩むけど、だからと言ってみんな置くわけにはいかない
わよね」
   紅茶「大丈夫よ。わたしはみんなを愛せるわ。だってみんな、こんなにも私を愛してくだ
さるのですもの」
   紳士「客を多く呼べば三つ出しても大丈夫ではないだろうか」
   淑女「そうね。お客さんを沢山沢山呼べば、みんなで紅茶を飲めば、きっと三つ出しても
平気だし、とっても楽しくなると思うわ」
   紅茶「あぁ、沢山の人たちに愛されるなんて、とても幸せですわ」

 結論は出なかった。スコーン、ケーキ、クッキーの三人は煙にまかれた気がしたが、紅茶のそ
ばにいることができるようなので、とりあえずは満足した。

510 :371:2007/02/03(土) 00:45:19.09 ID:TN5WuC4b0
お題「紅茶」で書きました
ネタに詰まったらとりあえず童話とか決して思ってないですよ

511 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:45:29.86 ID:TBj5iqZ40
諸君、私は痴女系のお姉さまが好きだ

512 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:47:59.28 ID:uzQcnJB80
ところで
品評会用投下しちゃっていいかい?
すんごいのが出ちゃう前に投下してしまいたい

513 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:48:02.62 ID:o8osNhK20
誰か品評会投下した?

514 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:48:49.01 ID:XQsJ63lH0
クッキーかわいいよかわいいよクッキーwww

小説かと言われると難しいところではあるけれども、俺は嫌いじゃないな。
あとは台詞の前に名前がなくても誰の発言かがわかるように地の文を強化すればいいんじゃないかな?

515 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:49:31.35 ID:uzQcnJB80
む、この流れだと投下より感想を書いたほうが良いのか?

516 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:50:39.67 ID:XQsJ63lH0
通常投稿作品には感想を。それが俺たちのジャスティス!
まぁ、投稿してくれてもまったく問題はないがwwwww

517 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:52:34.02 ID:uzQcnJB80
>>507
じゃあほんとにかるーく。
ストレス無くスラっと読めた。
会話の流れも不自然じゃなかったと思う。

が、これって小説じゃなくない? かぎカッコの前になまえつけるのは脚本だと思うんだ。

518 :371:2007/02/03(土) 00:52:59.15 ID:TN5WuC4b0
投下してくれちゃって全然OKですことよ
だってわたしはこんなにも愛されているのですもの

戯曲みたいな感じでセリフ回しとか考えて、
「」の前に名前入れればより戯曲っぽくなるかななんて考えたのが蛇足だったかもしれないです

519 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 00:58:08.04 ID:uzQcnJB80
戯曲っぽくか……
戯曲ってよくわからんのよな、俺。
判断つかなくなってきたよ。

ともあれ、準備は出来たんで投下させてもらおうとおもいま。
四レスほどこの場を借りますぜ

520 :品評会用 お義理の縁  1/4 ◆sjPepK8Mso :2007/02/03(土) 00:59:44.00 ID:uzQcnJB80
 居住区には、崩れた建物の数に相当するだけの瓦礫が残されていなかった。
 多分、流出阻止装置が働く前に宇宙に吸い出されてしまったんだろう。どうやら、この宇宙居住区――コロニーで起った事件は、余程酷いものだったらしい。余程の事でもなければ、隔壁閉鎖は間に合う筈だった。
 一体何が起ったかについては、興味を持つ気なんてさらさら無かったが。
 救助隊の備品であるHN‐T2は、一軒の密閉型住居の前から一歩も動く様子は無い。
『早くどこか別の所に行った方が良いと思う。僕以外に生きてる人が居るかもしれない。僕に手間取っていて良い事なんて無いよ。』
 住居のインターホンから声が漏れる。HN−T2は音声の拡大処理を行ったが、インターホンの向こう側からは、空気の流れ以外のノイズは聞こえて来なかった。
 時折混じる呼吸の音。唾を飲む音は、どれも少年のものだった。多分、ハイスクールにも行けない年齢だ。
 HN−T2は、居住区に入ってから、その少年の生体反応しか発見していなかった。
 隔壁に穴の開いた居住区の探索を始めてから、もう一時間が経過している。どのような惨事があったかはわからなかったが、少なくとも人が生活している町の姿はそこには無い。
 既に粗方の捜索は終えられている。生存者はここにいる少年だけである事はまず間違いないだろう。
「そういうわけには参りません。私に与えられた任務は生存者の救出であり、これは絶対です。
 救助隊の服務規程第二条第四項にも定められている事で、これを破れば私が重罪人です」
『生存者ってのは僕だけに言えた事じゃないだろ? 僕だけが生きてる人間だって言う訳じゃないなら、優先順位をしっかりと考えるべきだ。君はロボットだろ。僕の言葉を無視したら規定違反になるんじゃないのか?』
「一時間もここを捜索したのですが、残念ながら、貴方以外の生命反応を確認する事は出来ませんでした。他者が存在しないのであれば、優先順位など決められる筈もありません」
 玄関の扉の上についている小さなカメラが目を細める。
 インターホンの向こうでは少年が、かろうじて人型であるHN−T2の姿が見ているだろう。あちこちに救命用具と酸素タンクを引っ掛けたHN−T2は、二足歩行ではあっても、人型とは言いづらい形をしている。
 少年が口を噤んだ様で、インターホンから声は暫く漏れない。
 インターホンの電源が切られたわけではない。その証拠に、電源ランプは光ったままだ。
 故障というのはあり得る話だが。
 四時間前まで生きてる人間のいた、出来立てほやほやの廃墟では、もう起るだけの変化が起った後だった。
 HN−T2が居住区に来たのが一時間前で、この居住区を内包するコロニーそのものから通報があったのは三時間前だった。
 つまりは、何らかの変化が起ってから、四時間も時間が経っているのだ。既に嵐は去った後で、後には抜かれ損ねた少々の草がそよ風に吹かれるだけだ。
 今更、草が千切れ飛ぶ程の風は吹かない。
 決してHN−T2がサボって、救助に来るのに三時間も掛かったわけではない。
 そもそもの事を言えば、人手が圧倒的に足りないのが原因だった。滅茶苦茶な速さで宇宙にコロニーが出来上がっていくのに対して、救助隊の発足がわずか二年前だと言うのが、問題だった。
 基地の数も少なく人員も足りず、結局HN−T2は三時間もの間歯痒い思いをしたのだ。助けられる筈の命の大部分は、三時間のうちに失われていた。
 その上にこのコロニーには、二級救助員のジミーとHN−T2だけだった。
 救助隊が間に合わない事なんて、偉いヤツラは皆わかっていた証拠だ。名目上は救助隊でも、実質的には調査隊としか言えない。
 その調査の最中で、生存者を見つけられたのは天の褒美だと思う事だって出来た。
 連れて帰らないワケには行かない。

521 :品評会用 お義理の縁  2/4 ◆sjPepK8Mso :2007/02/03(土) 01:00:32.17 ID:uzQcnJB80
「私は、貴方を安全な場所に案内する義務があるのです。そこに残った酸素はそろそろ底を尽きる筈です。苦しくなってきているのでは?」
『父さんはもっと苦しかったんだ。これぐらい、耐えられないわけが無い』
「そういう問題ではないでしょう。苦しいことなんて、誰だって嫌な筈だ。少なくとも、私はそう覚えてきた」
 息を吐くだけの乾いた笑い声がインターホンの向こうから聞こえてくる。
 肯定の意思はあったのだろうか、と思う。HN−T2はその事が少し気掛かりだ。二年前に製造されてから、これまでの学習内容に関わってくる事だった。
 嫌になるぐらいに空気は乾燥しているのに、少年の笑い声はもっと乾いている。何故乾いていると思うのか、HN−T2には上手く説明する事が出来ない。
 二年程度では人間の心は学習出来ないと言う事だ。この乾燥を説明する事の出来るだけの性能が、自分には必要なのだとHN−T2には思える。
 どうであろうと、今HN−T2には少年の心を理解する事は出来ない。機械知性体として作られたクセに、何と情けない事だろうか。
「私に貴方の言う事は分かりませんが、私は貴方の命を保障する事が出来ます。その苦しい空間を出る手助けが出来ます。生命維持装置だってあるのです」
 乾いた笑い声は止まらなかった。
 居住区に着くまでの間に、ずっとHN−T2の神経を焼いていた歯痒さがまた顔を出し始める。折角見つけた生存者すら助けられないのか。
 どんな声を発しようが、インターホンは様子を変えない。インターホンを通じて、声だけでなく相手の感情の一部でも見透かす事が出来るならば、どんなに良かった事かと思う。
 無音の廃墟に笑い声が木霊するが、そう遠くまでは届かなかった。
 そんなに声量を感じる事が出来ない。体力はかなり衰えている筈だった。
 笑い声も、次第に細くなって、三十秒しないうちにただ息を吐き出す音になった。空気が喉を通過するだけの音が物悲しい。
『……そうか、それじゃあちょっと話を聞いてくれるかな』
「?」
『あのさ、』
 返事も聞かない内に少年が喋りだす。糸口を見つけられるかもしれないと思い、HN−T2は、集音マイクの状態をクリアにする。
『僕の両親は二歳の頃に交通事故で死んだらしいんだ。当然、二歳ごろなら物心付くか付かないかって頃で、僕も全く覚えてない事。
 それでもね、三歳の頃の僕には父さんも母さんも、兄さんも居たんだ。何でかわかる?』
 養子縁組という方法を知らないHN−T2ではない。文章にされた法律程度ならば、データベースに全部格納してある。
 養子縁組だと言う事は、つまり少年が母親だと思っていた女性は、少年の為に腹を痛めたわけではないと言うことだ。
「養子なのでしょう? お義理で、子供だと言う事にする。そういうのって、上手くいくものなんですか?」
『上手く行かない場合もあるんだと思うよ。けど、僕に関して言えばこれ異常ない程に上手く行っていた。
 母親がさ、自分の腹以外から生まれた子供を育てるのって凄く難しいと思う。父親だって、そんな事簡単に出来る事じゃないし、兄だってそうだ。
 でも、義母さんと義父さんと、義兄さんは僕に笑いかけてくれたんだ。これって、凄い事だろ?』
「……はっきりとはわかりません」
 正直者だった。人間ですら、分かりづらい事を、HN−T2に簡単に理解できるなんて馬鹿げた事で、わざわざ嘘を吐くことなんて無い。
 それでも、「はっきりとは」だとする。絶対に理解できない事じゃないと思う。

522 :品評会用 お義理の縁  3/4 ◆sjPepK8Mso :2007/02/03(土) 01:01:04.44 ID:uzQcnJB80
『君は正直者だね。
 それでも、言葉の意味からでも難しさは少しはわかるかもしれない。お義理なんてもので、感情を押さえ込めるものじゃないと思うから。
 でも、養母さんも養父さんも、義兄さんも、お義理と感情の方向が反対にならなかったんだ。変な言い方だけど』
「機械まで嘘をついてたら、こんな世の中は駄目になってしまいます」
『ハハ、違いない。
 三歳の頃の事は僕だって覚えてる。目の前に居るのが僕を生んだ人間じゃないのなんてさ、よくわからなかった。
 そういう眼で見て、疑いなく両親なんだって思えたんだから、皆の態度は絶対に、嘘なんかじゃなかったと思う。
 僕が四歳の誕生日にさ、養父さんが大きなケーキを買って来たんだ。今思えば、僕が養子になってから初めての誕生日だったからなんだと思うけど。
 それが特注品のバカみたいに大きいやつで、蝋燭を刺すだけなら百本は刺せたと思う。
 で、僕は四歳だったから、蝋燭はたった四本しか立てられなかった。不恰好だったよ、空白が多すぎて。
 部屋の電気を消して、蝋燭に火を点けて。ホント、物凄く綺麗だった。
 歌を歌った後に、蝋燭に息を吹きかけて消そうとするんだけど、蝋燭と蝋燭の距離が開き過ぎてて、四歳の僕の息じゃ中々消せなかった。躍起になって僕は息を吹きかけたよ。どうしても最後の一本が消えないんだ。
 皆、笑ってた……』
 HN−T2には、一体どんな言葉を返していいか全く判断が付かない。
 声の最後の方は涙声になっていて、相当悲しい感情が渦巻いているのだろうと予想できたが、それだけだった。
 結局、何も出来ない。
 自分は機械で、声を中継するインターホンも機械だ。
 だからインターホンが恨めしい。自分と同じ電子回路の集合体のクセして、感情を持たないでただ仕事を消化するだけで。
 少年を哀れむ事すら出来ないのが羨ましくて、恨めしい
『義父さんも義母さんも、義兄さんも、今日は皆出かけてて、僕一人がここで留守番してるんだ。
 僕以外誰も生きていないって言うんだったら、僕だけ残して家族が逝ってしまったって言うなら、僕だって義理を通すべきだと思う。皆、僕に対して義理を通したんだから。
 僕は、父さんと母さんの息子で、兄さんの弟だ』
 声の中に堅い意思を感じる。相手が中からロックを外してくれない以上、HN−T2に家に入る手段も権限も無かった。
 やはり、何も出来ないのだ。

523 :品評会用 お義理の縁  4/4 ◆sjPepK8Mso :2007/02/03(土) 01:03:06.30 ID:uzQcnJB80
 少年自身の宣言の後、インターホンの電源ランプが都合よく死んだ。ぷつりと、寿命が切れるように、役割は終わったとでも言いたげに命を絶った。今更動かなくなるなんて不自然だった。
 内部と連絡を取る手段も無くなった、HN−T2の通信野に、一本の電波が飛んでくる。
 HN−T2にはもうお馴染みになった、同僚のジミーからの電波だった。
『そろそろ時間切れだ、早く帰らないと隊長にどやされちまう。HN−T2、帰るぞ』
 ジミーは生存者がいたかどうかも聞こうとしない。彼だって、自分が調査隊として送り出された事ぐらいわかっているらしい。
 自分から少年の事を言う気にもなれないHN−T2は、ただ無力感に打ちのめされる。結局、義理を通す機会は与えられなかった。
 その者が信じる、正義の道理ですらも、義理と呼ばれるものである。HN−T2が通せなかったのは、この義理だ。

 安物の宇宙船は、たった一つきりで寂しそうに宙を漂う空き缶を、後にする。
 農業ブロックすら死んでしまった今、空き缶の中には酸素が供給される事は無い。

524 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:03:38.23 ID:uzQcnJB80
いじょ。投下終了。
おやすみ。

525 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:03:56.46 ID:miI3tFmB0
今北
>>524乙。

526 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:09:44.11 ID:uVdUL1KzO
遅いけど偉そうに感想。
>>507
せっかくなら特色である戯曲的な言い回しをもう少し徹底してみても良かったかも。
ストーリーの流れからオチが少し甘い気がしないでもない。
まあ紅茶があの調子じゃあ結論は出ないだろうけどw
なんとなくお話に「飛躍」の無さを感じた。作者の狙いは違うと思うけど少しくらい飛べば良かったかも。
イギリス的ほのぼの童話、ってイメージ。作品としては良く纏まっていると思う。
ただやっぱり小説とは少し違う。狙いはなんとなくわかるんだけど……。
すみません以上です。

527 :371:2007/02/03(土) 01:18:23.15 ID:TN5WuC4b0
>>524

品評会用の投下ご苦労さまでした
感想は投票のときにまとめて書きますね

>>526

小説執筆スレなのに違うもの投下してしまった気がしてきました
感想を詳細に書いていただきありがとうございます
お礼にクッキー君おいておきますので好きに召し上がって下さいませ

528 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:20:23.44 ID:o8osNhK20
ホームズのやつに全編会話で進むやつで 名前「 」 っていうのあった気がするけど
まあ日本語訳してるやつだしな

というわけでネタ被る前に品評会投下しようかと

529 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:26:23.03 ID:XQsJ63lH0
おk

530 : ◆/AzzDbBRV. :2007/02/03(土) 01:27:05.28 ID:o8osNhK20
酉テスト

531 :【品評会】煮干の日 (1/5)  ◆/AzzDbBRV. :2007/02/03(土) 01:27:39.63 ID:o8osNhK20
 二月の朝は、まだまだ暖かいとは言い難い。
 俺の通学路に日陰が多いせいもあって、余計寒い。

「第一問、今日は何の日でしょう?」
 そんな声が後ろから聞こえたので俺は振り返らずに答えた。
「煮干の日だろ」
「おい、悟! 振り向くぐらいしろよ! ていうか、煮干の日ってなんだよ?」
 声の主は周りの目も気にせず。大声をあげる。もう慣れたけど。
「いや、今日は煮干の日しかありえないから。聖ヴァレンティヌスとか知らない」
「知ってんじゃんか!」
 そう言いながら、未菜は俺を追いぬき前に飛び出してきた。
「幼馴染から二月十四日に何か貰う、ってのはギャルゲ好きのお前にとっては夢のような
シチュエーションだろ?」
 目を細めてニヤニヤ俺を見ながら未菜は言う。
「煮干をくれる幼馴染属性のヒロインなんていないけどな。そもそも俺ギャルゲ好きじゃ
ないし」
「じゃあエロゲの方が好きなのか? 変態。お前はヒロインの何を貰いたいんだ」
 未菜は健全な女子高校生が朝っぱらから口走る内容ではない事をさらっと言い放った。
「お前が変態だ。ていうか俺はエロゲより、ギャルゲのプラトニックさが好きだ」
「やっぱギャルゲ好きかよ」

 そんなアホな会話を続けているうちに学校に到着。
 昇降口の靴用ロッカーの中を自然体を装って確認しようとしている男が数人いる。おい、
もうすこし上手く探さないか?
 未菜と俺は違うクラスで教室は逆方向にあるため、一緒に教室に向かう事はない。
 まあ、クラスメイトに変に勘繰られたくはないので同じクラスでも一緒に行かないけど。

 教室に到着してみれば、普段は鞄から机に教科書を移すなんてしない奴らがそれをする
姿がちらほら見られるが、やっぱ不自然だぞ?
 俺がそんな微笑ましい姿を眺めていると、またも後ろから声がした。

532 :【品評会】煮干の日 (2/5)  ◆/AzzDbBRV. :2007/02/03(土) 01:27:59.01 ID:o8osNhK20
「やあ、中島君。佐藤さんからは、アレは貰ったのかな? さっき盛りあがっていたようだけど」
 声の主は柳沢洋平。未菜と話していたのを見られたらしい。変な勘違いは勘弁だ。
「アレってなんだ? 煮干か?」
 俺の渾身のボケに柳沢は怪訝な顔をした。
「煮干? なんの話だい? 僕が言いたいのは茶色いアレ、だ」
「茶色い煮干じゃないよな?」
 短気な柳沢のメガネの向こうに怒りがうっすら見えた。
「ち、ちがうよな。チョコだろ? もらってねーよ」
 俺がそう言うと怒りの色は消える。
「それは良かった。いや、君の為にもだよ。佐藤さんからチョコなんて貰ったら夜道を歩けない」
 暗殺される、という意味だろうか。
「あ、信じてないね。佐藤未菜がどれだけ人気者か知らないのかい?」
 未菜にファンクラブという物が存在する、なんて事を柳沢はいつも言うが、俺はそんな組織の
存在は、世界支配を目論む悪の組織の存在並に信じてはいない。
 学生個人にファンクラブなんて出来んだろう? 普通。なんてギャルゲだ。

 その後、授業は滞りなく進み、昼休み。
 教室の後ろの引戸のところに違うクラスの女子が立っていて、イケメン佐々木の方ばかり見ている。
 佐々木は知ってか知らずか、パンを食べながら周りの野郎と雑談中。
 前の引戸を見ると、そこにも違うクラスの女子が立っていて、やはり佐々木を見ている。
「さて、どっちが先に話しかけるだろうね」
 黒い弁当箱を持った柳沢が俺の前の席に移動してきた。
「どっちでもいい。どうせ煮干を渡すんだろ?」
 俺がそう言うと、柳沢は思い出したように言った。
「ああ、煮干の件だけど。やっと思い出したよ。今日は煮干の日だったね」
「朝、未菜と話してたのもその事だ」
 柳沢はメモ帳とペンを出して何かを書いている。
「何書いてるんだ?」
「例のファンクラブに報告するのさ。実は僕もその一員だから」
 全く、面白くない冗談だ。

533 :【品評会】煮干の日 (3/5)  ◆/AzzDbBRV. :2007/02/03(土) 01:28:42.81 ID:o8osNhK20

 さらに時間は過ぎて放課後。いつもはさっさと帰る帰宅部の連中もなぜか教室に残っている。
 かくいう俺も帰宅部だけど、残っている。
 正直に言おう。ギブミーチョコレート。
「おや、まだ残っていたのかい」
 また柳沢だった。まあいいか、雑談してたほうが気分が楽だ。
「そういうお前こそ」
「僕は、茶道部だからね」
 メガネを光らせ、ニヤニヤしながら言う。
「いや、茶道部は水曜日は休みにはずだ」
「うっ……」
 うなだれる柳沢。
「柳沢、そろそろ帰る、か」

 帰り道、俺は柳沢とゲーセンに行った。
 今日生まれたのか二人組なのか? プリクラコーナーは大盛況。
 その様子を横目に見つつ、俺達はガンシューティングに千五百円投資して解散した。

 家に帰る途中、携帯を取り出して時間を確認した。十七時四十八分。不在着信が二十件。
 ゲーセンの大音量っぷりに、気付かなかったようだ。
 全て未菜からの着信。折り返し電話しようか、どうしようか迷っていると、携帯が鳴った。
『もしもし』
『あ! やっと出たな! 今どこ?』
『道路だけど』
『六時までに家に着きそうか?』
『あー、ちょうどそのぐらいに着く』
『じゃ、待ってるからな!』
 そう行って未菜は電話を切った。


534 :【品評会】煮干の日 (4/5)  ◆/AzzDbBRV. :2007/02/03(土) 01:29:02.08 ID:o8osNhK20
 一五分後、自宅前に到着。そこには未菜が立っていた。
「五分遅い!」
 やはり周囲は気にせず大声で怒鳴る。
「いや、俺の時計だと三分しか遅れてない」
「それ、結局遅れてるだろ。えいっ」
 受け流し失敗。脛を蹴られた。
「いてっ。で、なんの用だ? まさか脛を蹴りに来た?」
「ち、ちげーよ! ここじゃ、結構人通り多いから……カラオケでも行くか」
 未菜は顔を若干赤くしてそう言った。なんとなくこの後、何が待っているのか察する。
 人目も気にせず怒りはするくせに。こういうときは恥らうのな。
「ごめん。金が無い」
 事実、さっきゲーセンで全財産使ってしまった。
「じゃ、じゃあ悟の家、で、でもいい」
 いつもの未菜の声の音量よりかなり小さい声で言った。
「ここじゃ、ダメなのか?」
 さすがに親も姉もいるところ、しかも煮干の日に幼馴染とはいえ、女子を家に連れ込
むのは気がひけた。
「じゃ、じゃあ。う、うちに来る?」
「ひぇ?!」
 予想外の申し出に、久しぶりに声がうわずった。
「だめ?」
「い、いや。悪い事はありませんよ?」
 自分の家よりはいいかな、なんて思ってしまった。

 三軒隣が未菜の家なので、まもなく到着。
「今、家に誰もいないから……」
 未菜は玄関ドアの方を向いたままそう言った。どう言う意味だ。
 なんてエロゲ? ダメだ。エロい事しか思い浮かばない。
 案内されるままに未菜の部屋に入る。まあ案内されなくても間取りは知ってたけどさ。
「なんか、話してると恥ずかしいだろ? これ」

535 :【品評会】煮干の日 (4/5)  ◆/AzzDbBRV. :2007/02/03(土) 01:29:29.11 ID:o8osNhK20
 未菜はピンクの包装紙に包まれた四角い箱をまっすぐ俺に突き出した。
「ま、まさか、だよな?」
「に、煮干じゃねーからな!」
 顔を手に持った包装紙以上に赤くして俯いたまま未菜は言った。
「そ、それは分かってるけど……義理、だよな?」
 俺がそう言うと、未菜は顔を上げて俺の目を見てこう言った。
「ギリギリ、義理チョコじゃねーよ!」

 結局、良い雰囲気とは言い難かったが、俺は了承したわけだ。
 その後すぐ未菜の母さんが帰って来て、今日は解散となった。
 まあ解散しなくても何かあったわけじゃないけど。 

 外はすでに暗くなっていた。なかなか星も見えて良い感じの空だ。
 未菜を呼ぶため、メールを送った。我ながらロマンチックだ、と思っていると後ろから声がした。
「やあ、中島君」
 振り向くと、柳沢が立っていた。
「って、柳沢かよ。何してるんだ?」
「何って……」
 その言葉と同時に、俺の胸に鋭い痛みが走った。
「チョコレートを貰った君が、夜道を歩いているところを刺しに来たのさ」
 意識が無くなる直前に、映ったのは俺のメールで外に出てきた未菜の姿だった。

≪終≫

536 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:29:46.97 ID:o8osNhK20
オウシット。最後番号ミスったorz

537 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:30:27.34 ID:nSA7queM0
神経症

538 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:33:10.58 ID:XQsJ63lH0
>>536
それくらいなら許容範囲内だw


一応書いておこうか。
品評会作品は名前欄に

【品評会作品】 タイトル (現在のレス数/総レス数) 酉

って入れてくれるとまとめの人に優しいってうちのばっちゃが言ってた。
あと、できるだけカオスは避けて早めの投稿をお願いしたい。

539 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:38:34.73 ID:bfCscScVO
その際、
酉 【品評会作品】 タイトル レス数
にすっとえらいことに

540 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:41:23.74 ID:XQsJ63lH0
>>539
それだと多分同じ酉になるがなwww

ありがちなミスとしては

【品評会作品】 タイトル 酉 (現在のレス数/総レス数)

これで毎回酉が変わる人が品評会三回に一人くらいは居るw

541 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 01:42:39.71 ID:n69H0XYp0
いるのかw

542 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:01:59.29 ID:LFLoU/QO0
保守ついでに通常作品投下させて頂きます。
2レス予定です。

543 :あなたは大丈夫ですか?(お題:謄本) (1/2):2007/02/03(土) 02:02:31.73 ID:LFLoU/QO0
 随分と大きな土地ですね。ここに大きなお家を、これから建てるってことですね。
 いやいや、そんなご謙遜を。こんなに大きな土地が買えるのに、小さなお家なわけがないですよ。
 え? なんですか? よくとはわかりませんが、もちろん秘密にしますよ。
 ほう。それはまた随分とお得な買い物をなされたんですね。
 え? わかってますって。誰にも言いませんよ。
 それにしても、何でこんなに安かったんでしょうね。
 いやケチを付けるつもりはないんですがね、ちょっとした噂を耳にしたもので。お気になさらないで下さい。
 あーそれはすみません。こんなこと言われたら、そりゃ気になりますよね。
 んーでもこんな事言っていいのものかどうか。
 わかりました。わかりましたよ。ここまで言ったんですから、ちゃんと言いますよ。
 あくまでも噂ですよ。いいですか?
 地面師って言うのをご存知ですか? わからないですか。そうですよね。
 簡単に言うと、土地を利用して詐欺を行う人達のことです。
 まあまあ、落ち着いて下さい。その手口を今から説明しますから。
 例えば土地Aと言うのがあるとしますよね。
 その土地Aの所有者は、Bさんとします。
 ですが詐欺師Cが、この土地Aを自分のものとしてしまうのです。
 そして詐欺師Cは、まったく関係のない一般人Dに、その土地Aを売ってしまうのです。
 え? そんなことができるのかですって?
 んー私も詳しくないですけど、可能らしいですよ。
 さっきの話で言うと、土地Aの本当の所有者を確認するのに、あなたならどうしますか?
 そうですよね。登記簿謄本を調べますよね。
 要は、この登記簿謄本の所有者の欄を、詐欺師Cの名義に替えてしまえば、
一般人Dは、詐欺師Cが所有者だと思いますよね?
 詐欺師Cに名義を替える方法ですか?
 いくつか方法は、あるみたいですけど、法務局に行くと、登記簿謄本を綴じたバインダーがありますよね?
そこから、土地Aの登記簿謄本を、こっそり抜いてきて、書き換えてしまうんですよ。
それで、その書き換えた登記簿謄本を、またバインダーに戻せばいいだけです。
 法務局の管理なんてずさんなものだし、意外と簡単だと思いませんか?

544 :あなたは大丈夫ですか?(お題:謄本) (2/2):2007/02/03(土) 02:03:04.42 ID:LFLoU/QO0
 まあ、ちょっと長い話になりましたが、こういう地面師が最近ここらで悪さしてるって言う噂ですよ。
 本当に被害があるのかなんてわかりません。
 え? 自分の土地が心配になってきたですって?
 ごめんなさい。余計な心配をさせてしまったようですね。
 んー地面師を見分ける方法ですか。
 あ、ひとつ思い出しました。
 さきほどの方法ですと、肝心なものがないんですよ。
 それは権利証。
 なので、実際に取引する時は、権利証の代わりになる保証書って言うのを地面師達は使うらしいですよ。
 保証書に関しては詳しく知りませんが、これも簡単に作れるらしいですよ。
 取引の時に、権利証はありましたか?
 え? 無かったんですか? 保証書と言う言葉も聞いた気がすると。
 んーこれはどうなんでしょうかね? ちょっと気になりますね。
 詐欺なんだから、対抗する手段はあるんじゃないかって?
 元の所有者と言うか、本当の所有者は、その取引に関与していないので
残念ながら対抗する手段はありませんよ。
 その詐欺師がドロンしてしまえば、どうにもなりません。
 ちょ、ちょっと! そんな慌ててどこへ行くんですか?

 ふう、やれやれ。行ってしまいましたか。
 今時、そんな古臭い手を使う地面師なんて居ないんだけどな。
 登記簿謄本も今では、ほとんどコンピュータ管理されているし。
 もっとも、他の遣り方も色々とあるが。
 本当にあなたが地獄を見るのは、これからですよ。

545 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:03:58.25 ID:XQsJ63lH0
>>542
出来れば品評会作品投下時には酉を付けてね。
今から付けてもいいから。

546 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:04:40.70 ID:LFLoU/QO0
以上です。
また完入れるの忘れたw
勢いで書いたけれども、これ小説なのかな?
と言う疑問が、あったりなかったり。

547 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:05:16.06 ID:LFLoU/QO0
>>545
ごめん。通常作品なんだ。

548 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:06:12.51 ID:deAAVrGZ0
>>545
まぁ、悪いことは言わん。
よく読め

549 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:07:48.24 ID:XQsJ63lH0
あぁ、ごめん。今から寝るところだったんだけど、酉なしで作品投下されてたから、ついw

550 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:09:24.45 ID:6vgpR4ai0
>>545がモニタの前で顔を真っ赤にしてるかと思うと、可哀想で可哀想で

  笑 い が 止 ま ら な い



551 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:14:14.90 ID:XQsJ63lH0
>>550
俺が勘違いでレスをつけるなんて、良くある事wwwww
さるさんが導入される前、うっかり作品に挟まったりだとかなw
まぁ、こんな時間に人も居ないこのスレだが、笑ってもらえて何よりだよwwwww
ついでに小説でも書いていかないか?wwwwwwwwww

552 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:15:27.13 ID:AVl1cLKA0
>>551
いいからもう寝ろ

553 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:16:01.33 ID:miI3tFmB0
お題ください↓

554 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:17:49.29 ID:YDtmf7ZC0
>>553
取り違い

555 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:18:21.20 ID:miI3tFmB0
>>554
取り違い把握

556 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 02:31:01.24 ID:5GMz9KMP0
一般作品投下したいと思います。

557 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 02:35:50.77 ID:5GMz9KMP0
 すいません、ちょっとおかしいところあったので
またあとで

558 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:47:08.33 ID:AVl1cLKA0
課題の作文が書けねぇw
自分のこと書くのはどうも苦手だ

559 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:57:29.55 ID:1qsvN4DD0
>>543-544
テンポよく読める。でもオチがよくわからなかった俺。

これ客は権利証か登記簿謄本かなんかを確認しに行った筈だよね。
そこから如何に騙すか、もしくは臭いを具体的に描かないと完結しないんじゃないかな。
まあ騙されそうだなって雰囲気はあるんだけどw

560 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:59:57.76 ID:XEHcSfXO0
 うちのブロイラーがウコッケイの卵を産んだ。
明日も歩いて学校へいかなくてはならない憂鬱感は
このマスミンが産んでくれた卵かけオムライスだけが忘れさせてくれる
「遅刻するからはやく行きなさい!」
175cmと小柄なだけに体重だけは70kgもあるオレにだから言ってんのか?
恨むんなら時間内に起こしてくれなかったベッドを怒れよ。
ママにはとにかく痩せろ痩せろといわれてるのだが、お前だって60kgもあるじゃねーかよ!
お楽しみは明日の朝に取っておくとして、しぶしぶ家を出ることにした。
まずは65階のエレベーターの混雑ぶりだ。ジョニーの誤作動が目立つようになってから
痴漢の冤罪がココ最近目立つようになり、先月も2人が警察のお世話になっている。
今日は大丈夫だろうか?という無駄な心配が、とうとう朝を台無しにする不安も憂鬱感を煽る。
「ツキマシタ イッテラッシャイマ・・・・シャイマセ」
混雑から開放されたあと、外に出る直前にこいつの頭を小突くことで多少和らぐが、今日はうまくいったな。
他生徒のバイク通勤が羨ましい。


ここまで書いたところで、「酉」が品評会のテーマじゃないことに気づきました orz

561 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 02:59:58.66 ID:NvVP9RVD0
>>543の作品のオチの意味がいまいちわからない俺に教えて詐欺について詳しいエロイ人

562 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:04:19.69 ID:uVdUL1KzO
亀ですが偉そうに感想
>>543-544
何よりお題がキツいw主人公が一人で延々と語る形自体は悪くないけどどうしても説明的になってしまう。
人物や風景の描写が無さ過ぎて具体的な状況が読み手に伝わらない。
主人公の言葉は説得力とスリルがあって良いと思った。ただ、文章に少し引っ掛かる部分があった気もする。
あと、前半に比べてオチの言葉が少しふわっとしてるかなあ。
意図的に調子を変えたんだろうけど最後の一文はやや陳腐。
やっぱり短い量で「小説」っぽく仕立てるのは難しい。お題もキツかったと思います。
全体量を増やして情景描写を盛り込んだ奴を読んでみたい、と思いました。以上です。
拙作とかそっちのけで可能な限り率直な(偉そうな)意見を書いているのでムカついたらすみませんw

563 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:04:21.90 ID:1qsvN4DD0
いくつか想像は出来るけど、俺の飛躍してる感があるから俺も教えて欲しいぜエロい人

>>560
スポーツ選手ならともかく、175cmって小柄なんだろうか

564 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:06:38.32 ID:5GMz9KMP0
今度こそ投下します

565 :(題:蚕、邂逅)1/5 ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:07:21.82 ID:5GMz9KMP0
……………………………………踏み越えて、このまま死ねてしまえれば、どれだけ楽だろう。
 そんな、思ってもいないことを嘯いた。どうせおれは、自分の首を絞めることもできない弱虫じゃないか。仕事もせず、それを嘆いてくれる家族も居ない。もとより、それはすべておれ自身のせいなのだが。
 こんな男を愛してくれる女がどこかにいるというのか?いや、ひとり、いた。だけれど、こんなおれを本当に愛してくれるわけなどないと、そんな思いにだけ囚われていた。愛される資格が、ないと思えた。
……………………………………………………………………………………………
 少年は、太平洋戦争末期に生まれ、気付けば町の片隅にうずくまっていた。敗戦の後、闇市の店先から品物を盗み暮らす日び、少年は自分がひどく薄汚れていくのを感じ、それを嫌った。
 美しく生き、美しく死にたい。それだけを考えていた。
―――しかし、今の自分の姿はどうだ。生きていくために食い物を盗み、生きるためだけに生きている。
 こんな自分は自分でないと思えた。思いたかった。
 自分は生まれる時代を、あるいは時空を、星を間違えた。少年はそんな考えにとりつかれていた。

566 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:07:24.53 ID:XEHcSfXO0
>>563
書き出し部分で話の流れを判断されても...というわけで無駄足&お粗末様でした orz

567 :(題:蚕、邂逅)2/5 ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:08:50.76 ID:5GMz9KMP0
―――いつか、それはきっと満月の晩。コンクリートとガラスでできた無機質な街たちはこおる。
コンクリートは乳白色の温かみのある石へと姿を変え、ガラスは冴え冴えとかがやく月をうつしとる、鏡になる。
ビルたちは、この世界のおれへの記念碑だ。墓標だ。おれは鏡を通り抜けて、おれの故郷へと帰るのだ。
 あるいは、
―――それは冬の寒い日だ。おれは橋の下でこごえ、こおる。皮膚は固まり、血は川の流れよりも冷たい。そしておれはこおりついた皮を脱ぎ、赤い血を捨てて、あたらしいおれになる。
羽を広げて、飛び回る。きっとそこには、春が待っている。…………
 とりとめもない空想を、少年は続けた。それでも、腹は減る。いつまでもこんな生活には耐えられない。あたたかさが、欲しかった。
……………………………………………………………………………………………
 金網を越えて、ビルのへりに立っていた。風が頬を冷たくなでる。空は紫色にたなびき、街の明るさに星たちは怯える。
 雲に隠れることもなく、蒼い月だけが浮かんでいた。
……………………………………………………………………………………………

568 :(題:蚕、邂逅)3/5 ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:09:28.95 ID:5GMz9KMP0
 小さな部屋に、暖房もない中で、毛布に包まっている。外には雪も降っていた。それでも、寒くはなかった。少年は、生まれてはじめてあたたかさを知った。毛布には、少年ひとりではなかった。
 二人が街角で出会ったとき、少年は十八、少女は十七だった。敗戦から五年、高度経済成長といわれる時代が始まるころ。
 夜でも空は明るく灰色で、今にも雪が降り出しそうな寒さだった。
 少女は、娼婦だった。短いスカートから伸びる足は雪よりも白く、陶器のように滑らかであった。
「なに、みてるの」
 はじめは、自分に言っているとは思わなかった。少女は、座り込んでいる少年の隣に腰を下ろした。
「別に、何も」
「そう」
会話はそこで途切れた。
 少年はそこで何をしていたのだろう。廃ビルの軒に座り込み、灰色に煙る空を見ていたのか。未だ知らぬ、少女の足の先の扉を見つめていたのか。
 違った。少年は、まさにこおろうとしていたのだ。段々と指先が動かなくなってくる。心臓の鼓動は静かに刻む。少年は、いまこそ垢の染み付いた皮を脱ぎ捨て、変身しようとしていた。
 ちら、と雪が降ってきた。雪は少年の頬にふわりと乗った。雪は溶けない。
 少女がつぶやく。
「雪が降ってきたわ。今日はもうだめかな」
少年は応えない。
「あなたも、帰ったほうがいいわ。こんなとこにいちゃ、死んじゃうもの」
少年は、こおりかけた唇をひらいた。
「帰るところ、ないんだ」

569 :(題:蚕、邂逅)4/5 ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:09:53.91 ID:5GMz9KMP0
……………………………………………………………………………………………
 ビルの先には、なにもない。だが、もしかしたら月へと続く見えぬ回廊がその先には、あるのではないか。おれは、月を見上げた。
……………………………………………………………………………………………
 少女は、あたたかさ、そのものだった。
 眠る少女は、美しかった。肌は透き通るように白く、静脈の脈打つのが手に取るようにわかる。黒く、腰ほどまである髪は、絹のように柔らかで艶やかだ。浮き出た肋骨も、小さく膨らむ乳房も、月光の下で眺めるといっそう美しく思えた。
―――彼女は、きっと月から来たんだ。
 唐突に思った。
―――こんな美しい女は、きっと違う世界の住人で、おれを迎えに来たんだ。そして、おれを愛してくれる。
 思いは、確信に変わった。
……………………………………………………………………………………………
 さあ!ふみだせ!さあ、さあ!おれはこんなにも腰抜けだったのか!?
……………………………………………………………………………………………
 血が、少女の爪にひっかかれた傷から滴った。少女の咽にたれ、鎖骨に流れ、下腹へと落ちていく。
 美しい少女の肉体に、血が。月の住人をおれは、汚してしまった。
―――汚い。おれは、汚い。そんなことも忘れていた。なんて愚かなんだ!いくら少女が美しくても、おれの薄汚さを消してはくれないっていうのに!
 少年は少女を突き放し、部屋を出た。
―――やっぱり、おれはあそこでこおってしまうべきだった。この世界におれの居場所はないんだ。
 ひと月ほど、少年は街をさまよっていた。
―――生きるべきか、死ぬべきか、あるいは。

570 :(題:蚕、邂逅)5/5 ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:10:59.54 ID:5GMz9KMP0
……………………………………………………………………………………………
 ふ、と体が軽くなった。月への階段は、そこに―――
……………………………………………………………………………………………
 気付くと、少年は少女に出会ったビルの下に居た。ここで、おれは生まれ変わるべきだったのか。だけど、と思った。
どうせ生まれ変わっても、おれみたいなやつは蚕みたいになまっちろい、羽のない醜い蛾にしかなれやしないんだ。
 羽がないおれみたいのは、自分の足で歩くしかないんだろう。月に上っていく階段を。
 少年は、廃ビルの横にある赤く錆びた階段を上がった。屋上は、月に照らされて蒼く光っていた。
 誰か、いる。屋上を囲む金網の向こうだ。
 そして、
……………………………………………………………………………………………
 おれは
……………………………………………………………………………………………
 落ちた。ビルの下で騒ぎが起こる。
 こいつも、月に行き損ねたのかな。
 おれは、違う。故郷に帰らなくちゃならない。そこでこそ、おれは美しく生きられる。だけど、金網を………………………
……………………………………………………………………………………………………………………………………
…………………………………               
                             了

571 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:14:49.10 ID:uVdUL1KzO
>>561>>563
主人公の詐欺師が土地を持っている奴を揺さぶって、これからいろんな手段で土地を剥ぎ取ってやるよ、
みたいな感じかと。素直に読めば。で、あの語り(本文)はその布石、みたいな。
具体的なことは俺もわからないw役立たずですまん。

572 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 03:33:54.57 ID:5GMz9KMP0
幻想小説的なものを書こうと思ったのですが、難しかったです。
保守ついでに、おやすみなさい。

573 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:41:27.90 ID:uVdUL1KzO
>>565-570>>572
文章、ストーリー共に巧い。良くできた作品だなあ、と思いました。
少年が越境したか否かは語られてないが、読者に委ねるってことだろう。
点の打ち方が少しくどい、ってのは俺の好みか。ただ強調したい部分が解りづらいきらいはある。
文章は巧いけどやや紋切り型の描写が目立つかな。もう少し奇をてらっても良かったかもしれない。
全体に流れる冷気はとてもいい。「世界」をちゃんと作っていると思う。
いちゃもん付けたけど結局褒めますwとてもいい作品でした。おやすみなさい。

574 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:55:20.76 ID:dNFqwxip0
お題クレヨン

575 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:58:30.18 ID:deAAVrGZ0


576 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 03:59:34.09 ID:dNFqwxip0
把握

577 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 05:14:09.86 ID:uVdUL1KzO
Somebody missing from the fridaynight
But buildinglights keep on shining bright
If I can fry and lookdown from the sky
Can see the 保守 like a brinking lights?

578 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 05:35:04.20 ID:e26miJFy0
>>577
何を言ってるんだね、チミは?
日本でOK!

What do you say?
speak in Japanese!

579 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 05:43:13.85 ID:uVdUL1KzO
>>577
やべえうろ覚えの上に眠い上に英語力ないからめちゃくちゃだ。
somebody→somebody's
missing→missin
But→but
Can→can
like a→like the
brinking→blinking

>>578
いやなんか過疎のシチュエーションがこの歌詞に似てるなあ……と
むしろ正しい英語でおkだったw

580 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 05:46:07.84 ID:dNFqwxip0
お題:雪

投下します

581 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 05:50:12.72 ID:dNFqwxip0
彼女との初めての旅行だというのに、予想外の雪に見舞われ山道の真ん中で立ち往生してしまった。
夕方のうちに家を出て夕食の時間までにはペンションに着くはずだったのだが、陽が傾くにつれて山の天気は機嫌を悪くし、僕たちはやむなく路肩に車を止めて吹雪が止むのを待つことにした。
辺りはすでに闇に包まれ、吹き荒れる大雪にほんの少し先さえも見えないほどだった。
僕たちはラジオを付け、地図とにらめっこしながらどうにかたどり着けないものかと案を練った。だがその方法は見つからなかった。
今いる場所からペンションまではあと10キロもある。この視界での悪さで山道を運転しようなんて自殺行為だ。
僕と彼女は同時にため息をつき、スピーカーから聞こえてくる天気予報は止む見込みのない大雪を嘆いていた。
「もしかしたらたどり着くことができないかもしれない。どちらにしても予約の時間に遅れることは確実だから、ペンションのほうに連絡をしなきゃいけないな」
僕がそう言うと、彼女が携帯電話を取り出してペンションへ電話をかけた。オーナーは僕たちのことをひどく心配しているようで、彼女は申し訳なさそうに何度も謝っていた。
「一応毛布が積んであるから、凍え死ぬなんてことはないだろう。その気になればスキー板でふもとまで滑り降りてしまえばいい」
「そうね、どうすることもできないんじゃ仕方がない」と僕の冗談を無視して彼女は言った。
恋人と言ってもほとんど二人きりになったことはなかった。彼女と出会ったきっかけは親友からの紹介だった。彼は天才的に人としゃべるのが上手く、僕と彼女はいつも彼を間に挟んで話していた。
二人ともあまり社交的なタイプではなかったが、彼が僕らから面白い話を引き出してくれるおかげで打ち解け、次第に惹かれあうようになった。
告白に成功してからもデートは彼と一緒だった。彼女がそのほうがいいと言っていたし、それは僕も同じ意見だった。彼がいるとあらゆることがスムーズに運び、僕たちは心から楽しむことができた。
そういったわけで、この旅行が初めて二人きりで長時間過ごす機会となった。それがこんなことになるなんて、本当についてない。

582 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 05:50:45.96 ID:dNFqwxip0
どうしよう、朝までこんな状況だったら耐えられない。なんとかすることはできないの?」
「大丈夫さ、心配しないで。もしかしたら急に天気が良くなるかもしれないし、除雪車でも通りかかって助けてくれるかもしれない。とにかく待っていればいつかはここから動けるだろう」
「ねぇ、私はどうすればいいかしら」
「座席の後ろに毛布がある。2枚しかないけど、一人1枚ずつじゃ寒いから2枚重ねにして二人で寝よう。着替えのコートも上から羽織って、できるだけ暖かくして過ごそう」
彼女は言われたとおりに毛布を取り出し、僕の体にかけた。彼女もすぐに隣に入ってきて、二人で寄り添って横になった。夜が深まればこれでも震えるほど寒いのだろうが、まったくなにもしないよりはいいだろう。
胸の辺りから彼女の体温が伝わってきて、心が落ち着いた。呼吸のリズムに合わせて上下する肩をそっと抱き寄せて、彼女の名前を呼んでみた。
「ありがとう、君にそういわれると落ち着く。初めて名前で呼ばれたね」
彼女は小さく微笑んで、僕の胸に顔をうずめる。そういえばお互いに名前で呼び合ったことなんてなかったな……。
夜が深まるにつれて吹雪はますます激しさを増していった。車内の空気にも冷気が混じり、彼女が吐く息が僕の顔を白く染めた。途中、野うさぎが山から降りてきて僕たちの方を不思議そうに眺めてから、またどこかへ去っていった。
あとどれくらいすれば僕たちはここから出られるのだろう。カーラジオは今夜中大雪が降り続けるとしゃべっていた。
「もっと近づいて、僕から離れちゃダメだ。不安になることなんてない、僕がここにいる」
彼女のセーター越しに鼓動が聞こえてきた。そのリズムに誘われて、僕はゆっくり眠りに落ちていった。
その夜、彼女は初めて僕の名を呼んだ。



583 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 06:18:18.49 ID:e26miJFy0
>>581
お疲れ!せっかくなんで感想をば

書き出しから結末までストレスなく読めた、
読者に配慮した独りよがりでない構成は評価できる
読後感も良い
ただ一点、引っかかったのが、

>>彼は天才的に人としゃべるのが上手く
の箇所、親友が彼女を紹介することは良くあることだし、親友を「天才的」
と表現するのは少々あざといかなぁ、と思た

これからもがんがれ!

584 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 06:33:54.29 ID:WrXw4Dnx0
>>581

作品投下ごくろうさまでした
過酷なシチュエーションのラブストーリーですね
骨と皮だけの痩せた少年みたいにシンプルで美しい作品だと思いました
ストーリーにケチつけるようで恐縮ですが
派手に口論するくらいの人間的な弱さを描くシーンがあれば一層熱い作品になりそうです

585 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 07:22:54.53 ID:JB45colQ0
保守ついでに落書き

 冬の秋田県で側溝に人が落ちて、そのまま凍死した。彼は春の雪解けまで発
見されることはなかった。

586 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 07:58:05.14 ID:wgiwynJN0
発見されたとき、彼はギロリと目を剥いて
「ああ、やっと帰れる」と云ったのだという。

信じようと、信じまいと―

587 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 08:57:08.75 ID:fFtruAVCO
どうせ過疎ってるだろうから保守

588 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 11:14:45.10 ID:Go3GPIINO
過疎すぎ

589 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 11:30:02.69 ID:Go3GPIINO
この季節になると、人生初スキーで崖から飛んだことを思い出す

590 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:13:10.43 ID:ToyexKgh0
品評会書きつつ保守

591 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:27:01.62 ID:ASzL7CtSO
気を抜くと12時間寝てしまうから困る


おはよう。諸君

592 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 12:29:36.39 ID:5GMz9KMP0
おはようございます
さっそくですがお題ください

593 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:33:05.51 ID:l/KfQAHe0
反抗期

かあちゃん、おいらチャットなんかしてないんだよ
ショウセツ書いてるんだよ……

594 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:36:21.45 ID:oobnRKHP0
歯が痛くて品評会どころではない俺はそれでも品評会作品を考える

595 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 12:39:35.13 ID:5GMz9KMP0
>>593
反抗期がお題と理解
書いてきます
>>573
ほめていただきありがとうございます
これからも精進します

596 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:40:03.93 ID:optohcNg0
ID違いますが、>>543-544『あなたは大丈夫ですか?』の作者です。
投下してすぐに寝てしまったので、すぐレスできずにすみませんでした。

>>559
わかり難い内容だと思ったので、テンポだけは気にして書いていたので、
それだけでもできていたのなら良かったです。
客が行った先は、詐欺師Cと思われる人物のところです。
権利証・登記簿謄本を見ただけでは、確認することは不可能ですので。
オチに関してと、何故本当に騙す過程を書かなかったのかは、後程まとめて。

>>561
読んでくれてありがとうございます。
オチ等に関しては、後程まとめて。

>>562
感想ありがとうございます。
まったく偉そうって感じではないですし、俺にとっては、ムカつく要素は皆無ですw
お題に関しては、横dして書いてるので、簡単では無かったですけど、もちろん不満もありません。
説明的で描写が無いのは、もともと内容が難しいのに、余計な描写を入れると、もっとごちゃごちゃして
まったくもって理解不能になってしまうかなと思ったからです。そういう描写を書くのが苦手っていうのもあるんですがw
それで具体的な状況を伝えられなかったら意味ないですね。
次回こういうのを書く機会がありましたら、そういうのも盛り込んでみようかなと思います。
やはり最後陳腐でしたか。色々と悩んだんですけど。精進します。

597 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:40:36.12 ID:optohcNg0
で、問題のオチですが、>>571の説明でほどおkです。
特に捻ったつもりはまったく無かったんですが、わかりにくくて申し訳ない。
単に、モヤモヤっとした感じを最後に感じて欲しかっただけだったりします。
このモヤモヤっとした感じが騙される人の不安感に似てるかなと。

それと何故実際に騙す過程を書かなかったかと言うと、
相手を不安にさせて、確認に走らせたところで、この詐欺の計画は8割方終わってるからです。
誰しも不慣れな不動産購入をすれば、夢はあるけど多少なりとも不安もあると思います。
その不安感を煽ってピークまでもっていく。それでそれは単なる思い過ごしだったと確認させる。
ピークまで達した不安感が取り除かれれば、人間誰しも隙ができる。
スパイ行為をする時に、明らかにスパイっぽい奴と全然スパイっぽくない奴を同時に行動させれば
スパイされる側は、スパイっぽい奴の行動を確認することで、状況を把握してるのは自分達だと安心をし
他のスパイに気付きにくいって言うスパイの基本と似てるかなと。

ちゃんと自分の土地だと確認して安心。
例え先ほど教えられた詐欺行為をされたとしても、本当の所有者なので安心。<2レス目14-16行目の話
詐欺師から見れば、こんな古臭い手を信じてしまうほど相手は無知。<騙す相手の知識の確認

これだけ条件が揃えば、あとは流れ作業で騙すだけ。
方法としては、住民票触ってするのが一番有効かなとは思うが。

と、ここまでダラダラ説明して思った。
やっぱ実際の詐欺行為も書けば良かったかもw
長文駄文失礼しました。

598 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 12:59:04.09 ID:K2DJmqD00
>>597
わかったけどそういうのは作品内でわかるようにしような。

599 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:01:37.00 ID:l/KfQAHe0
>>598
読んでないし、読む気もない
オチの説明なんてナンセンスもいいところ

ってばっちゃが言ってた

600 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:04:55.57 ID:K2DJmqD00
>>599
俺に言うな、俺に

601 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:08:24.95 ID:ASzL7CtSO
一度ハズしたネタをもう一度わかりやすく説明しているーーー!!(はぶーーッ)

602 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:12:26.17 ID:optohcNg0
>>598
うん。それは力量不足だった。すまんかった。

>>599
オチの説明がナンセンスなのは、わかってるつもり。
だが、読んでくれた人が、教えてくれと言ったので
答えるのが誠意かなと思ったんだ。
目障りですまんよ。

603 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:15:09.50 ID:nr+YeHKu0
前回の品評会は多かったから、今回は作品数少なめかな。
全感想難しいネ。

604 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:15:57.04 ID:K2DJmqD00
>>602
もっとまとめなさい。
幾らわかんなくてもこんな長文まともに読んでもらえないぞ。
俺も途中であきらめたわ。

605 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:19:55.01 ID:l/KfQAHe0
>>600
あ、サーセンwww

606 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:30:53.73 ID:optohcNg0
>>604
おk。次回は頑張って短く書く。
と言うか、作品内だけで解るように努力するから、許しておくれ。

607 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 13:32:58.28 ID:K2DJmqD00
>>606
がんばれ。
みんなツンデレだからな。
頑張ろうって人のことぐらい、何気に応援してくれてるよ

608 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 14:37:15.57 ID:Go3GPIINO
叩かれるのは成長を祈るからさ。

本当に駄目な作品は、スルーされる…orz

609 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 14:39:29.66 ID:epQsFBqS0
叩く……って言葉はあまり好きじゃないけど、
色々言うのは、もっと面白いのを読みたいから。
書いて欲しいから。

610 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 14:39:38.53 ID:fFtruAVCO
3分レス無かったら妖精氏は俺の嫁

611 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 14:40:22.29 ID:l/KfQAHe0
ん、読んだ?

612 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 14:44:49.29 ID:epQsFBqS0
43秒で反応wwwwはやすwww

613 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 14:48:43.62 ID:5GMz9KMP0
一応書けたので投下したいと思います
お題は反抗期

614 :坂の上で巨人のように(1/3) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 14:49:40.30 ID:5GMz9KMP0
 わたしは、無力だ―――。

 学校からの帰り道、わたしは思う。
 この坂を越えれば、もうそこがわたしの家だ。夕日に照らされて、坂は橙色に染まる。影が
坂の上まで伸び、それはまるでのっぽの巨人のようだ。わたしが手を振れば巨人も手を振った。
 陽は地平線に落ちようとしている。わたしはおわんを伏せたような夕日を背に、坂を上る。
坂の真ん中で、巨人の首が落ちた。その向こうに、赤い屋根が顔を出していた。

「ただいま」
 靴を乱暴に脱ぎ捨て、わたしは二階への階段をのぼった。声がする。
「ちょっと、もうご飯よ」
 返事もせずに、部屋のドアを開け、かばんを放り投げる。ベッドにどさっと横たわる。
 階段を上がる音。ドア越しの、声。
「ご飯だっていってるでしょ」
枕に顔をうずめて、わたしは言う。
「いらない」
「いらないって、なんでよ」
「いらないったら、いらない!」
ドアの向こうで、もう…というつぶやきが聞こえた。

 いらないったら、いらない。宇宙人のつくったものなんて。

615 :坂の上で巨人のように(2/3) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 14:50:10.03 ID:5GMz9KMP0


 ほんのつい最近まで、わたしが母と呼んでいた人。父と呼んでいた人。ずっと、本当の親だ
と思っていた。だけどそれは違ったんだ。全部、うそだった。
 わたし、見ちゃったんだ。ドアの隙間から。お母さんも、お父さんも、醜い。
 あんな汚いことするなんて人間じゃないだけどわたしは人間よそれならきっとあのひとたち
はわたしの本当のお母さんじゃないお父さんじゃないじゃあなんだっていうの?

 宇宙人。
 宇宙人なんだ。そう思った。じゃあどうするの?逃げる?どこへ。

 わたしは、無力だ―――。

 おなかが減った。仕方なく、階段を下りる。あたりはもう濃い藍色に染められている。声が
する。
「あの子ったら、ご飯いらないだなんて…」
「もう十三だろう。反抗期なんだよ」

616 :坂の上で巨人のように(3/3) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 14:50:31.16 ID:5GMz9KMP0


 反抗期。反抗できたら、どれだけいいだろう。光線銃片手に、美しい少年と一緒に、宇宙人
たちに立ち向かう。
 それができたら、どれだけ。……………………………
 わたしは結局なにもできない。逃げることも、なにも。
 まわりはみんな宇宙人かもしれない。学校の先生も、裏のおばあちゃんも、みんな醜い怪物
かもしれない。
 みんなでわたしをだまして、わたしを大きくしようとしてるんだ。そしていつか、わたしも
醜くされてしまうんだ。わたしは、美しいままでいたい。
 ドアの向こうは明るい。わたしは泣いていた。食器を片付けようと立ち上がった、かつての
母がわたしに気付いた。ドアを薄く開け、言う。
「はやくしなさい。さめるわよ」
カレーの香りがする。わたしはその香りに逆らえない。
 わたしは、無力だ―――。
 反抗期なんて、わたしにはやってこない。
 わたしは、無力だ―――。
 わたしは、どうすればいい?

                                         了

617 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 15:03:23.23 ID:epQsFBqS0
>>614-616

さらりと読めました。
中学生くらいの、独特の思考ってありますね。こう、妙に潔癖で、
狭い世界での論理性を重んじるような。そんな事を思い出しながら
読みました。
最近の中学生っつーと、まあ、父母が何をしてたかなんてのは、
知ってそうな気もするけれど、たまたま何かの拍子に何も知らない子、
ってのもいるから、こういう反応もありだそうなあ、とは思います。

お話としては、これはこれで一つのシーンとして楽しめました。
3レスでよくまとまってるなー、なんて風にも思います。

ただ……最近これは悪い癖なのかも知れない、と思うところもあるのだけれど、
もう一つ盛り上がる所があっても良いかもしれない。という気はしました。
たとえば。うーん。「宇宙人に対して絶対的な反抗を誓う」んだけど、
「カレーの匂い」にあっさり負けてバクバク食べて自己嫌悪、とか。

あと、細かい所言えば、3レス目の3行目、は、
『どれだけ。………』じゃなくて『どれだけ…………。』
か、『どれだけ―――。』の方がいいんじゃないかなー?なんて。

618 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 15:04:51.64 ID:Lu5GisM40
お題頂戴

619 :坂の上で巨人のように(3/3) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 15:11:24.17 ID:5GMz9KMP0
>>617
ありがとうございます。
一応、美しくありたいと思う少女がどうすれば美しいままでいられるか。
ということを書きたかったわけです。
なんの力もない少女に残された反抗の手段、といいますか。

『どれだけ。………』という所は、どれだけ。で一度とめたかったので、
こういう形になりました。
これからも頑張るので、よろしくお願いします。

620 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 15:19:10.30 ID:WeHxV7O10
|´(・)`)ノィョゥ 将棋の駒を擬人化して遊ばねぇ? ただいま製作中だお
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1170322086/

文豪きてほしいお

621 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 16:26:25.36 ID:bFeMLA81O
今なら保守し放題だと思うんだけど、キミはどう思う?

622 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 16:54:20.51 ID:qKbsLt400
保守 ついでにイタズラ書き

 父さんは僕に大人になることの意味を教えてくれた。僕は父さんの隠してい
るエロ本の場所を暴いたとき、とても複雑な気持ちになったんだ。

623 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 16:56:15.64 ID:ASzL7CtSO
保守なんてしていられるか!
俺は部屋に戻るぜ!

624 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:05:22.87 ID:uVdUL1KzO
偉そうに感想
>>614-616
13歳の脳みそなんてこんなモンかなあ。少し幼い気もする。
個人的には10〜11くらいかな、と思う。13でこれじゃ頭悪過ぎて痛い。まあそれも狙いなんだろうけど。
あと処女イコール美しいって幻想が前時代的で苛つく。それが狙いなんだろうけどw
つまり、読み手にこそばゆい思いをさせてるってことで企みは成功してるのかな。
もう少しリアリティを追求しても良かったかもしれない。少女の鋭敏な、特異な感覚の描写とか。
作品としては面白く読めました。全体的に良くできてると思います。
寝起きなんで日本語めちゃくちゃ許してください。

625 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:05:25.47 ID:l/KfQAHe0
ま、待って下さい>>623さん!
一人で保守っては危険です!
わたしたちと一緒にしてください!

626 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:24:00.31 ID:epQsFBqS0
さて、と。

晩ご飯どうする?っていう保守。

627 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:30:56.80 ID:bFeMLA81O
今夜はカレー保守

628 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:32:36.84 ID:oobnRKHP0
恵方巻だな

629 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:36:31.68 ID:epQsFBqS0
あー。恵方巻。節分だっけね。
魚屋さん行ってこようかな。

630 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:37:10.87 ID:nr+YeHKu0
土曜はカレーの日

631 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:39:26.64 ID:vXyjUiS50
たらこスパも飽きたしたまには明太子スパでも作るか

632 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 17:46:35.05 ID:5GMz9KMP0
>>624
ありがとうございます。
次はもうちょっとリアリティを持った作品にしたいと思います。
というわけで、お題下さい↓

633 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 17:58:01.17 ID:optohcNg0
>>632
「指輪」
なってどう?

みんなthx
では気を取り直して、俺にもお題おくれ↓

634 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:06:36.65 ID:dt7vvAQQ0
気合

635 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:11:30.96 ID:optohcNg0
>>634
気合の入った詐欺師把握

636 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 18:46:42.45 ID:uVdUL1KzO
限りなく透明に近い保守

637 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:15:32.18 ID:DSLq35vl0
そういや>>577の歌詞って何?

638 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:36:12.52 ID:bc6Cy+2l0
スレタイワロタww

639 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:54:10.40 ID:IBCVZYOTO
節分だもん。

保守くらいしとかないと、ね。

640 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:55:19.99 ID:qKbsLt400
お兄ちゃん、恵方巻き太くて(口に)入らないよ

保守

641 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:57:12.89 ID:DSLq35vl0
>>640
どれどれ、俺の恵方巻なら細くて入りやすいと思うぞ

642 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 19:59:22.48 ID:AllIJ/pf0
>>577
エスコンXか?

643 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:06:30.28 ID:ASzL7CtSO
えふぉふまひっへひっひにふわなひほひはんのはほは

んがっぐっぐ

644 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:11:53.50 ID:/eGoOYrP0
誰かお題くれよん

645 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:13:29.97 ID:ZiliDEah0
CD-R

646 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:16:50.15 ID:/eGoOYrP0
>>645
おーけー

647 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:25:25.16 ID:SxRkBMjm0
暖房が小さなハロゲンしかなくて凍えてしまいそうです

648 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:38:21.40 ID:YDtmf7ZC0
よーし 品評会書き終わったどー
少し寝かせてから推敲しよう

649 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:41:31.89 ID:bfCscScVO
お腰に付けたお題を一つくださいな

650 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 20:42:19.73 ID:SxRkBMjm0
要塞

651 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:18:20.37 ID:2sruXfhN0
>>577
the band apartってバンドの「led」
って曲のサビだな

652 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:27:21.14 ID:nr+YeHKu0
ちょっとシリアスなの書きたくなったのでお題↓

653 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:28:05.04 ID:SxRkBMjm0
終電

654 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:28:46.05 ID:l/KfQAHe0
別れ

655 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:30:05.83 ID:nr+YeHKu0
>>653-654
把握した

656 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:33:30.83 ID:S5jgXs5C0
これは捻らないとありきたりになる香り

657 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:46:05.67 ID:5LNLGuRB0
ちょwwやべwwww
品評会書いてたがうほっになってきたwwwww
BL実況なんか見てるせいか亜qwせdrftgyふじこlp;@

658 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:49:29.82 ID:g7pzsPhJ0
それも作風だ!
狙え新機軸!

659 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 21:54:00.16 ID:5LNLGuRB0
あるあ・・・ねーよwww
ちょっと頭冷やしてから書き直すか・・・

660 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:02:47.60 ID:DSLq35vl0
このスレで何度もオススメに上がってた『今夜、すべてのバーで』読んだぜ。
途中までは何だこれつまんねーって思ってたけど、ラストでごごごごごごごごごごっとキタ。凄い。何が凄いのかわからないけど凄い。この読後感は初体験。

661 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:20:28.52 ID:g7pzsPhJ0
小説書くとき、いっつも出だしが思い浮かばなくて数十分間悩む俺。
まだまだ未熟なんだな

662 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:21:36.68 ID:wsF4yTlD0
大事なところなんだからもっと悩めよ

663 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:30:55.68 ID:Zmu3XB1P0
一人で寂しいからなんか書く。お題くれ。

664 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:31:22.39 ID:SxRkBMjm0
戦死

665 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:31:50.45 ID:l/KfQAHe0
夕焼けと友人たち

666 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:54:43.02 ID:Zmu3XB1P0
>>664
>>665

把握

667 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:55:11.86 ID:AllIJ/pf0
そして一般作品投下。一網打尽+ロスタイム

668 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 22:56:06.14 ID:AllIJ/pf0
 遠い、遠い未来のお話です。
 かつて使われていた西暦に直して約4000年。
文明の進化は止まることを知らず、その力は地球そのものの滅亡さえ防ぐほどになっていました。
 もっとも、比喩でもなんでもない宇宙船に改造された地球を、星と呼ぶのには疑問が生じますが、
なんであれ、人類は数を減らしつつも生き残っていました。
 どうして数が減っているのかというと、理由は二つあります。
 ひとつは、多くの人が資料に残るかつての地球のような星を求め、どこか遠い宇宙に旅立ったこと。
戻ってきた人も、住みやすい星を見つけたという報告もありません。
 そしてもうひとつは……
 
 遠くから、カウントダウンの開始を告げるアナウンスが聞こえる。
 現在の時刻は午後11時50分。電波時計では無いため、正確な時間は分からない。
 なんにせよ、彼にはもうすぐ終わるという安堵感があった。
 彼の名は山田一(はじめ)。ジャパン区のトウキョウに住む学生だ。
 現代のトウキョウは西暦1900年代のノスタルジーな空気を漂わせる地区で、
ある意味当たり前のようだが、日本人の血を引くものが好んでこそこに住む。
 とはいえ、発見された旧暦の資料を基に復元しているだけなので、どこかズレた部分がある。
 例を挙げるとすれば、メイドロボの存在か。
 これも資料を基に製作されたのだが、資料が作られた当時にロボットは完成していなかった。
当時の資料に空想科学入るのはが珍しいわけではないが、その資料は違う方向に偏っていた。
現在ではほんの一握りの人間の理想だった、と認識されている。
 奉仕することに喜びを感じ、主人に文字通り身も心も捧げた人造人間たち。
 そのスタンスは人間の支配欲を満たすにはぴったりな存在だったのだろうか、
資料が発見されてからほどなくして、彼らあるいは彼女らは完成した。
 それが今は全て敵だ。

669 :一網打尽+ロスタイム 2/6:2007/02/03(土) 22:57:22.51 ID:AllIJ/pf0
 中央統制区が定めたルールにより、サーモグラフィや赤外線等を使った暗視は使えないが、
奴らの視力と聴力は人間のそれを遥かに上回る。
 下手に物音を立てようものならすぐさま発見、連行される。
 どこに連行されるかは知らないが、戻ってきた者がいないのは確かだ。
 ―― 畜生、狂ってやがる。
 口には出さず、ハジメはそこでジッとしていた。早く帰りたい、などと思いながら。
 アナウンスが告げる。
「リアルかくれんぼ、残り9分30秒」

 リアルかくれんぼ。
 旧暦の資料から発見された、旧21世紀初頭に若者を中心にヒットしたらしい文献が基となったゲーム。
 鬼ごっこだとロボットたちに人間が敵うはずがないので、かくれんぼになったという。
 年に一度、その時点でもっとも人数の多い苗字を持つ人を隔離施設に移送し、
ロボットを相手にかくれんぼをさせる。
 この際、ロボットからは基本的な視覚と聴覚以外の全てのセンサー類を停止し、人間と同じ条件を課す。
 制限時間は午後9時から0時までの3時間。その間、じっと隠れてなくてはならない。
 見つかった人は中央統制区という、現在の地球を取り仕切る人たちが集まるところに連行され、
筆舌しがたい処理を受けるそうだ。
 「宇宙に島流しにされる」、「上層部の生存のために臓器を切り取られる」など、黒い噂が絶えませんが、
実際のところは不明。捕まってみなければ分からない。
 また基の文献の通り、勝者には願いをなんでもひとつだけ叶えてもらえる権限が与えられるそうだが、
いまのところ勝者はいません。連行された人々は、誰一人として帰っていない。
 人々の中では、「統制区の人間が自分たちを玩んでいる」というのが有力な説だが、
統制区によって全てが管理されているこの地球において、そんな発言をすればあっという間に地獄行き。
 そして、第100回目の今日。
 この日は記念大会として、人数に関係なく、文献の著者と同じ苗字の人間がターゲットに選ばれたのだった。

670 :一網打尽+ロスタイム 3/6?:2007/02/03(土) 22:58:32.84 ID:AllIJ/pf0
「残り7分」
 ラッキーセブンだ。思わず頬が緩む。
 かくれんぼは鬼ごっこと違い、体力よりも忍耐力が必要となる。
 24時間の猶予時間中に見つけた素晴らしい隠れ家でも、物音の一つ立てればお終い。
 各種センサー無しでも、奴らは十分な性能を持っているのだ。
 しかし、だ。
 このリアルかくれんぼでは発見された人の居場所と、残り人数が放送される。
「D地区にて山田様19番を発見致しました。残りの山田様、101人」
 ……と、このように。
 残り7分で101人。少しばかり多過ぎやしないだろうか。
 ゲーム開始時にいた参加者は470人。1時間で約120人見つかったという寸法だ。
単純に計算すれば残り時間で見つけられるのは20人。残りは81人だ。

 安心したところを一網打尽にするのだろうか。それにしてもフィールドと敵の人数が吊り合わない。
 隔離施設の広さは1辺約3キロメートルの四角形。その中にトウキョウによく似た建物や施設が建っている。
 それに対する敵の数はおよそ50。分割したとしても、一人頭60メートル四方を探索しなくてはならない。
60平方メートル内の、建造物の中や地下水道を含む、あらゆる場所を。
 敵はあらかじめ設定された予定に沿って探索しているようだが、制限時間内に全てを探るのは難しい。
 よって、ポイントひとつひとつの探索の精度が落ちる。
フィールドの広さも相まって、一度敵を凌ぐ事が出来れば勝てる、簡単なゲームはずなのだ。
 だのに、生還者なし。なんらかの策を用意していることが十分予想できる。
 だからこそ、敵がほんの数十センチの距離を素通りしていった今でも、ハジメは息を潜めて身を隠す。
「残り5分」
 ――もしかしたらこのアナウンスがブラフなのかもしれない。
 そう思ったハジメはポケットに手を突っ込むが、携帯も腕時計も外してきたことを思い出し、思わず舌打ち。
 携帯電話はある意味発信機。腕時計も電波時計であるなら同じ。むしろ操作される恐れがある。
デジタルと共通するのは、何らかの誤りでアラームがなった日には最悪だ、ということだ。

671 :一網打尽+ロスタイム 4/6?:2007/02/03(土) 22:59:56.89 ID:AllIJ/pf0
 「特殊装備を外してある」という話を、ハジメは信用することが出来なかったのだ。
 ハジメが隠れているのはとある家屋の床下。時計を確認するには一度そこから出なければならない。
 ……どう考えても危険。公表された敵の数もブラフかもしれない。何も信用できない。
「残り2分」
 発見者の報告がない。このまま101人が勝者となるのだろうか。
「1分前。58、57……」
 カウントダウンが秒刻みになった。
「山田様66番、Y地区にて発見」
「Z地区にて発見。109番様」
「発見」
「確保」
 予想されたとおり、次々と発見されていく同士山田。それも、自分のいる区画の近くで。
 今更震えが来る。これから起こることへの恐怖?
 ――違う、もっと別なもの。
「30秒前」
「99番様捕縛」
「71番様確保」
 見る見る間に捕まっていく。区画さえ放送されない。
「10」
 いつの間にか奥歯がガチガチと音を鳴らしていた。
「8」
 いままでの冷静さが全てふっ飛んでいく。
 そもそも薄暗い床下に3時間もじっと篭っていれば気もおかしくなるもの。
かえって冷静になれた、とハジメは思っていたが、ここで揺り返しが来る。
 怖い。
「5、4」
 足音が近付いてきた気がする。
 それも、複数。
「2、1」
 生唾が音を立てて喉を過ぎる。

672 :一網打尽+ロスタイム 5/6:2007/02/03(土) 23:00:43.77 ID:AllIJ/pf0
「ゼロ」
 カウント・ゼロ。
 同時に、空襲警報を思わせる大音量のブザーが鳴り響く。
「終わった」
 ブザーが鳴り終わるのを待ってから床下を這い、点検口を目指す。
「終わったのか?」
 こんなにあっさり。
 薄暗い空間の先に、うっすらと光が差し込む隙間が見える。
 それは果たして希望への抜け穴か、地獄への入り口か。
 確認のため、まずは蓋を浮かせ、まずは周囲の様子見だ。用心に越したことは無い。
 もしかして戻ってこない人ってのは、半信半疑になって出られないうちに亡くなったんじゃないのか?
 ありうる。2分前の自分だったらそうしてる。
 だが今は違う。
 ただただ安心したいがために、ほんの一握りの希望のために、外へと這い出ようとする。
 まるで、死ぬ間際のゴキブリのように。
 点検口にたどり着く。
「蓋を少し開けるだけ」
 簡単なこと。何を恐れる。
 何故か心拍数が上がっているのがわかる。
「……」
 蓋に手を添えて、力をかける。
 わずかに広がった隙間から光が差し込む。
 大丈夫と思ったのと、隙間に外から指が差し込まれたのはほぼ同時。
「ひっ」
 蓋が力任せにこじ開けられた。急に明るくなった視界に目がくらむ。
 こじ開けたのは、メイド服に身を包んだ少女。
 違う。

673 :一網打尽+ロスタイム 6/6:2007/02/03(土) 23:02:19.81 ID:AllIJ/pf0
「358番の山田様、ですね」
 にこりと笑う彼女。その動きはどこかぎこちない。
 敵だ。
「そんな」
 制限時間は過ぎたはずだ。それなのに、なぜ。
「大変申し訳ないのですが」
 蓋を放り投げ、敵は自分の銃を抜く。
「ロスタイムです」
 ハジメが反論する前に、敵の麻酔銃がハジメの意識を奪った。

「90人か。元の人数が少ないわりにはなかなかだな」
 隔離施設から人々が運び出されていく。
 その光景を、モニター越しに眺める白衣が数名。
「えぇ。今回は特に優秀な部品が入手できるでしょう」
「勝者の部品で新たなロボを作る。だんだんとロボも優秀になるというのに、いまだ勝者がいるのも興味深い」
「まだまだ研究する余地はありそうですな」
「あぁ、まだ地球に人間は残っている」
「生身の人間がいなくなる前に、研究を完成させたいものだね」
「まったくだ。はっはっはっは」

 こうして、興味本位で研究を重ねて言った結果、生粋の人類はその数を減らしていったのでした。

<<終>>


* この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・作品とは一切関係ありません。

674 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:04:06.41 ID:AllIJ/pf0
久々に書いて、絶望した。しかし反省するが後悔はしない。

675 : ◆4OMOOSXhCo :2007/02/03(土) 23:04:41.28 ID:YrASdugo0
品評会用の作品を二分後に投下予定。恐らく1,2レスに収まるかな。

676 :【品評会用】家族になろうよ 1/2 ◆4OMOOSXhCo :2007/02/03(土) 23:07:14.25 ID:YrASdugo0

 ここは都内の小さなアパートの一室。今現在、僕と彼女は二人きりでここに住んでいる。
 二月十四日。彼女と出会って、今日でもうちょうど――否、まだたったの、半年。
 だから僕は彼女がチョコをくれるなんて予想していなかった。更に言えば今日がバレンタインデーである事すら忘れていたのだった。

 夜八時。
「――はい、これ。チョコチョコだよん」
「ああ? ……そっか、今日はバレンタインか。ありがとう」
 僕はそう言うと、彼女の差し出すそれを受け取った。あまり綺麗でない包み方を見ると、どうやらそれは彼女の手作りらしい。
「形は悪いけどねー、味は超最高だよ。さあさ、今すぐ食べてみて」
「今すぐって……遠慮ないね。なんか……家族みたいな」
 家族みたい。その言葉に、彼女はぴくりと反応する。
「……やだなあ。もう家族だと思っていいんだって。私、貴方の為なら家事だってやるからさ。だからさあ、私を家族にしてよ」
 家族にしてよ、か。僕はその言葉に溜息を吐く。家族に……か。
 まだ家族にはなりたくない。そんな風に否定したい気持ちはやまやまだったがしかし、僕らは傍目には殆ど家族のようなものだ。
「私は、貴方の家族になりたい。どうしても、なりたいよ。ねえ、駄目かな?」
 彼女は、女性特有の上目遣いで僕に向けて言ってくる。
「家族。駄目かな? 駄目かな?」
 嫌な視線。突き刺さるような――嫌味な視線。
「別に……んー、駄目じゃ……なくなくなくも……」
 と、声が出なくなる。それと共に、気まずい雰囲気が、部屋全体を支配し始める。
 しかし僕は、返事をする事が出来なかった。
 彼女とは……まだ家族には、なれないんだ。
「……ごめん、ちょっとコンビニ行ってくるよ」
 僕はそう言うと、靴を履いて玄関から飛び出した。


677 :【品評会用】家族になろうよ 2/2 ◆4OMOOSXhCo :2007/02/03(土) 23:07:48.94 ID:YrASdugo0

 アパートの下に駆け下りて、僕は息を吐いた。あの部屋は息苦しい。
「……バレンタイン、か」
 僕は、貰ったチョコを撫でる。正直な話、チョコを貰ったのは人生で初めてだった。
 それはいい。チョコを貰うという事は悪くない。家族になろうと女性に迫られるのも。
 ――そう。問題は、彼女が四十二歳で僕の義理の母であるという事だ。

 父が死んでからもうすぐ一ヶ月。高校生である僕とあの女は彼が残していた遺産を相続した。
 しかし、どうやらそれをあの女は狙っているらしかった。そう、あの女は恐らく、遺産の為に行動している。
 家族になってしまえば――きっと僕はあの女に、殺されるのだろう。父が残した遺産の為に。
 そしてきっとこのチョコにも、何か仕掛けがされているのだろう。恐らくは。
 はあ、と僕は溜息を吐いて、そしてポケットから一枚の写真を取り出した。
「……父さん」
 貴方は随分とおぞましい物を残していってくれましたね。そんな風に写真に語り掛け、僕は溜息を吐いた。
 このままだとその内僕は、あの女を家族として受け入れなければならないのだろう。……ならば。
 そうだな、ホワイトデーに返すべきは、お手伝い券。僕が彼女に、料理でも作ってあげよう。
 最も、それまで僕が生きていられる可能性は五割を切っているような気もするけれど。

 よし、とりあえず明日は高校で、理科室の薬品庫にでも忍び込んでみるか。

 <Fin>

678 :麺騎士アリア ◆7/BEDMwin2 :2007/02/03(土) 23:09:36.60 ID:lBsTPv+x0
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1170475870/

679 :【品評会用】家族になろうよ Fin ◆4OMOOSXhCo :2007/02/03(土) 23:09:37.57 ID:YrASdugo0
カーチャンにしかチョコが貰えないだろう自分が思いつくネタなんて所詮はこんなもんです。
以上、投稿完了。

680 :【品評会用】 ラマーズ新法 1/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:11:47.76 ID:YDtmf7ZC0
「とりあえず、変に遺伝子をいじったりしない限りは、戸籍に関する取り決めをぐっと緩めますわ。でも兄と妹が
結婚するのは駄目ね」
 新しい法律の名前は、発案者の名前を取ってラマーズ新法と名付けられた。
 代理出産、精子バンク、同性結婚、夫婦別姓など、時代の変遷と共に噴出した諸問題に一定の解決を与え
ようと、国連で大々的に討議されたのが始まりだった。イスラム圏諸国やカトリックの影響が強い一部地域の根
強い反発があったものの、最終的にはラマーズ国連事務総長が強制採択の手続きを行い、大半の先進諸国
がこれに批准する形となった。これには、アメリカ産婦人科学会等からのリベートや、ロシアの秘密科学研究
所所員による闇の活動が絡んでいるとも言われたが、真相は闇から闇へと葬り去られた。
 日本にも、代理出産を専門とする『職業的代理母』が出現した。また、著名人の精子が高値で取引されるよ
うな状況も発生した。「この子、私と亀梨君の子供なの」と電車内で会話していた不細工を数人のサラリーマン
が暴行するなど、この法律が原因となって新たに事件が起こることもしばしばではあったが。
 だが、実際に我が家にこの法律の影響が及ぶなんてこと、僕は思いもしなかった。

 僕の家は、元々父さんと母さんと僕の三人暮らしだった。極々円満な家庭を、僕が中学校を卒業するまでは
続けていた。だが、どうやら随分と長いこと、危ういバランスによって支えられていた日々であったらしい。高校
へ入学する前のこと、両親から離婚の話を切り出された。
「父さん、このぶっさいくと別れることにした」
「あら、あんたこそデブでオタクのくせに」
 僕は、父さんについていくことにした。オタクやデブを理解できない奴などとは、一生分かり合えまいと思った
からだ。
「せいせいしたもんだぜ、なあ武史」
 と晴れやかな涙を流す父さんを見て、僕も激しく同意した。

681 :【品評会用】 ラマーズ新法 2/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:12:07.84 ID:YDtmf7ZC0
 ラマーズ新法が導入されたのはかなり昔で、具体的には二十年くらい前だって聞いている。その頃は、いわ
ゆる不妊医療とか女性の地位とか、そいういう方面の問題を解決する手段だったらしい。だが近年になって、
だんだんおかしな風潮が流行り始めたのだ。
 最近のトレンドは、犬や猫との結婚だ。ある芸能人が飼い犬との結婚を告白したのが端緒で、一気に日本列
島を揺るがすほどの大ブレークとなっている。ラマーズ新法が保証する戸籍上の自由裁量権は、思わぬ混迷
の様相を呈していた。
「父さん、再婚するよ」
 ある日、父さんは電動ダッチワイフを抱えて、そう言った。最新のバイオサイエンスと機械工学の生み出した
技術の結晶が、新しい僕の母さんになる。犬や猫と結婚できるんだから、外見上は限りなく人間に近いダッチ
ワイフと結婚できないわけがない。添付説明書には、バツイチ、娘付きと書いてある。ああ、妹までついてくる
んだ。僕のうれし涙はその日、枯れることはなかった。

「お兄ちゃーん」
 階下から妹の呼ぶ声がする。午前七時半。毎朝、この素晴らしい妹は朝食を僕らに振る舞ってくれた。
 最初は料理なんて下手くそで、包丁で指先を切っては「イテッ、またやっちゃった♪」なんて愛嬌のある笑いを
振りまきながら、完成品はひどく焦げついていて中々箸も進まなかった。しかし、努力すれば人間にもダッチワ
イフにも大抵のことは出来るようになるらしい。数ヶ月後の我が家の食卓は、見違えるようだった。
「はい、お兄ちゃん、あーんして」
 妹が、僕の口元に食事を運んできてくれる。これは、おそらく生身に妹にすら付いていないであろう新機能だ。
僕は、愛しの妹の頭をなでながら、食事を楽しむ。これぞ夢に描いていた幸せ、そのものだ。
 父さんも同様に、母さんダッチワイフが差し出す箸に、まるで餌をやった魚のように食いついている。ああ、団
らんって本当にいいものだなあ、としみじみ思った。
「じゃあ、萌花(妹ダッチワイフの名前。父さんと徹夜で考えた)、行ってきます」
「いってらっしゃい、お兄ちゃん」
 僕に新しい家族が出来てからというもの、今までとは到底比べものにならないほどのパワーが湧いているの
が分かった。体が軽い。実際には重いはずなのに。
 こんな幸せが永遠に続くようにと願っていた。作り物の家族でもいいじゃないか。本当にその人が幸せになれ
るのであれば、科学の力に頼ってもいいじゃないか。ラマーズ新法、万歳。妹、万歳。

682 :【品評会用】 ラマーズ新法 3/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:12:53.38 ID:YDtmf7ZC0
 それは、ある晴れた冬の日のことだった。午後の授業が休講だったのを忘れていた僕は、風の中の昴〜、
と心の中で口ずさみながら、軽快に帰り道をひた走っていた。この頃には、自宅に帰って妹の萌花と戯れるの
が一番の楽しみになっていた。一緒にゲームをピコピコやって、わざと負けたりして「こいつぅ〜」とか言いなが
ら萌花のほっぺたをつんつん指の先でつつくのが生き甲斐だった。
「ただいま!」
 勢い込んで玄関に駆け込むと、和室の方からゴソゴソという物音がした。
「ちょ、ちょっと待て、武史」
 父さんの声がする。何だろう。僕は和室の戸に手をかけた。
「ちょっと待てと言っておろうに」
 僕が開けるよりも早く、父さんが和室から飛び出してきて、僕の腕をつかんで居間の方へ引っ張ろうとする。
何か、和室に見られてはいけないものがあるに違いない。そう直感した僕は父さんの脇をくすぐり、「はふん」と
父さんを脱力させて手をふりほどいた。その勢いで和室に突入した僕の目の前に現れたのは、目を覆いたくな
るばかりの光景だった。
 萌花の着衣が乱れていた。散乱した衣服、下着。萌花本人は布団を頼りなくかぶって丸まっているようだ。
強引に布団を引っぺがそうとも思ったが、そこまではしなかった。
「萌花、お兄ちゃんはがっかりだ」
「違うの、お兄ちゃん……」
 消え入りそうな萌花の声。思わず釣られて、僕まで泣きそうになる。
「僕は信じてたぞ、萌花。お前が、そんな娘じゃないって」
「お兄ちゃん……、仕方ないの。だって、私、ダッチワイフだもん」
「馬鹿野郎!」
 僕の中で、何かが弾けた。こんなことが許されてたまるか。萌花、お前は、ダッチワイフである以前に僕の妹
じゃなかったのか。
 気まずい沈黙が続く。廊下では、慌てて履いたパンツ一枚で父さんが寒さに震えていた。
「もう出て行け。元々お前なんて、僕の妹じゃない」
 言ってしまった。この言葉を。

683 :【品評会用】 ラマーズ新法 4/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:13:10.88 ID:YDtmf7ZC0
「こんな義理の妹なんて、いらないよね……。今までありがとう、お兄ちゃん。でも、最後にこれだけは言いたい
の。萌花って名前をお兄ちゃんに付けてもらったとき、すごく嬉しかったんだよ」
 萌花が布団の中で泣きながら、部屋に散乱した着衣を集めている。布団の中で身につけたら、出て行くつも
りなのだろう。これで良かったのだろうか。僕は、心の中で迷っていた。
「そんなことを言うものではないぞ」
 父さんの声。背後から僕の方にぽんと手を乗せると、そのまま僕の正面に回り込んできた。パンツ一丁で。
「武史、こいつを見てどう思う?」
 そう言うと、父さんはパンツをずいと下げて、僕の前でそれを露わにした。
「すごく……大きいです……」
「そうじゃない、ここだ」
 父さんは、ちょうど気の生え際のあたりを指さした。よくよく見ると、何やら皮膚を縫った跡が見える。
「お前と俺は、血は繋がっていない。武史、お前は俺の義理の息子だってことだ」
 え、と言葉に詰まる。更に父さんは続けた。
「俺はな、昔、無精子症という病気だったんだ。どんなにがんばっても精子を作り出すことが出来ないんだ。だ
から、やむなく他の人のチンコを玉ごとここに移植した。決して包茎だったからではない」
 知らなかった。僕は父さんの義理の息子で、父さんのソレは義理のムスコだったというわけだ。
「血が繋がってなかったら家族じゃないだなんて、おかしいだろ。それが、ラマーズ新法の理念でもあったはず
だ」
 僕は、涙が止まらなかった。萌花も泣いていた。本当の家族の絆が、確かにここにはあった。

684 :【品評会用】 ラマーズ新法 5/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:13:31.88 ID:YDtmf7ZC0
 その後、僕と父さんは義理の兄弟になった。汚い話で恐縮なんだけど、萌花を通じていわゆる穴兄弟になっ
たのだ。さすが本職のダッチワイフなだけあって、それは見事なテクニックだった。
「ちなみに父さん、最近母さんを見ないんだけど」
「ああ、すまん。ちょっと飽きちゃったから電源を切って押し入れにしまってある。もし使いたかったら使ってもい
いぞ」

<了>

685 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:22:29.83 ID:g7pzsPhJ0
最近は<缶>は使われなくなったのかw

686 : ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 23:34:42.07 ID:5GMz9KMP0
一般作品投下したいと思います
お題は指輪

687 :大地割れ、なおも星は輝く(1/4) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 23:35:20.99 ID:5GMz9KMP0
―――風が吹き風鈴を涼しげにならす、過ごしやすい夜だった。大正十三年、七月末のこと。


 縁側には蚊取り線香の煙が棚引き、庭の草むらからは鈴虫の羽音がきこえてきます。私は莨
に火をつけ、口にはさんだまま、煙の行方を見ていました。かすかに青みをおびた煙は線香の
煙と混じりあい、一本の細い紐に変わります。そしてふいに、濃紺の闇にとけてしまうのでし
た。
 庭に足を下ろし縁側にすわる私の隣には、美しい人形めいた少女がいます。
 赤い銘仙に身を包み、髪は真っ直ぐ肩まで伸びています。六つになったばかりの、姪の美依
子です。艶やかな黒髪と白い肌のコントラストが美しく思われます。四つに割られた西瓜を、
しゃくしゃくと小気味良い音を立てながら食べています。二口三口食べますと、口をもごもご
させます。口から黒いつぶをぷっぷと庭に吐きだします。短い足は庭にはつかず、しきりにぶ
らぶらさせています。
 段々と私は眠くなってきてしまいました。うつらうつらしていると、私の着物が引っ張られ
ていることに気付きました。
 莨が、もう根本まで燃えようとしていました。私は小さな忠告者の頭をなでました。少女は
にこりと笑います。口元には、見慣れぬほくろがありました。

―――美依子は静かに狂っていました。言葉も話せず、文字もかけない。だけど彼女の笑顔は
どこまでも明るく、可愛らしかったのです。ときには、その笑顔に娼婦のような色気さえ感じ
ました。美依子はたったの六歳だというのに―――

688 :大地割れ、なおも星は輝く(2/4) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 23:36:08.29 ID:5GMz9KMP0
 莨を庭に落とし踏み消しますと、私はふと目を空に向けました。
 空は濃く煮詰めたような青です。あたりはしんかんとし、きこえてくるのは鈴虫の音と西瓜
をかじる音ばかりです。いつもは庭を蒼白く染め私にしばしの幻想を見せる月も、今夜は痩せ
ほそっていました。月の支配から逃れた星たちは、ここぞとばかりに輝きます。
 私ははたと思い当たりました。やにわに立ち上がると飛び石づたいに、つっかけた下駄をカ
ラコロいわせて庭の向こうへと駆けていきます。
 庭の隅には小さな物置があります。幼いころは悪さをするたびに閉じ込められ泣き濡らした
ものでしたが、いま思えば私は物置の空気が好きだったのでしょう。
 埃と黴の匂い、それは本の匂いです。書物に埋もれたなかに、ふるびた箱がありました。も
う随分忘れていたのですが、今夜の空は幼い日の記憶を呼びさましました。物置のとびらを開
けます。一歩足を踏み入れますと、埃が舞い上がり、黴の匂いが鼻をつんと刺します。奥の棚
の上に、昔と変わらぬままに箱はありました。箱を縁側に持ち出しますと、埃をはらい蓋をあ
けます。美依子は少しも興味をもたず、西瓜をかじっています。四つに割った西瓜のうち、す
でに三つは皮だけになっています。
 箱のなかにあるのは、たいして大きくもない望遠鏡です。いつの時代のものともしれません
が、さほど昔のものではないでしょう。

689 :大地割れ、なおも星は輝く(3/4) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 23:36:48.38 ID:5GMz9KMP0
 壊れているわけでもないようです。縁側に置くと、ごとっと重苦しい音がしました。美依子
が、こちらを見ます。しかしそれも一瞬で、また西瓜をかじりだします。私は望遠鏡の埃をは
らい、レンズを着物の裾でふきました。望遠鏡を空に向けて、私はレンズをのぞいてみました。
 真っ暗です。なにかつまっているのかと思いましたが、顔を上げるとすぐにわけは分かりま
した。
 レンズの前に、美依子が立っていました。美依子は、これはなに?と言いたげでした。手ま
ねで呼んで座らせると、レンズをのぞかせました。

 その日の空は、降るような星というのがぴったりでした。
 レンズを向ける方向によって、万華鏡のように星たちは輝きを変化させていきます。特に美
依子は、真紅に燃える星や深い蒼に沈む星の輝きに魅入られたようでした。なぜだか彼女の瞳
は少しだけ、濡れているように見えました。
 夜は、そうして更けていったのでした。

 次の夜、空には沈鬱な雲が浮かんでいました。星は隠れあたりはまったくの暗闇でした。美
依子は星を見たいとせがみます。私の着物を引っ張りながら、どこへ行くにもついてくるので
す。今日は見れないとどれだけ言ってもあきらめられないようなのです。私は困ってしまいま
した。

690 :大地割れ、なおも星は輝く(4/4) ◆789FSfdFHA :2007/02/03(土) 23:37:09.20 ID:5GMz9KMP0
 なぜそんなに星にこだわるのか、私にはよく分かりませんでした。
 美依子と一緒に風呂に入っているとき、私はそれに気付きました。湯船のなかの私の前で背
中を流す美依子、そこに刻まれた痛々しい傷跡、もう消えることのない傷跡です。その傷跡に
眠る彼女の過去とあの星たちとの秘密を、やっと私は気付くことができました。
 父と母に抱かれ、美依子が暗闇のなかで見たはずの美しい星を、私は忘れてしまっていたの
です。石と瓦礫の下で美依子が見たであろう輝きを。
 私は泣いていました。美依子が心配そうに私を見ます。私は、石鹸が目に染みただけだと言
いました。美依子は首をかしげます。なぜなら私は、まだ湯船につかったばかりだったのです
から。
 風呂から上がると、私は桐箪笥の一番上の引き出しから小さな箱を取り出しました。箱のな
かには、布に包まれた二つの指輪がありました。私は、まだ髪が濡れたままの美依子を呼び寄
せました。手を握り、右の薬指に指輪を二つともはめてやりました。細く小さい指には、二つ
の指輪は大きすぎました。美依子は指輪を見ると、私を見上げました。その目には、涙が溢れ
ていました。美依子の目からぽろぽろと涙がこぼれ、赤い銘仙に黒いしみをつくりました。
 指輪に埋められたルビーとサファイアは明かりに照らされ、星のように輝きます。
 その星の中には、命が輝いていたのです。
 美依子の口が開きました。
「お父さん!……お母さん!………」
少女らしからぬ、かすれた老婆のような声でした。それは私が聞いた、美依子の初めての言葉
でした。

―――そのとき、思い出したように、風鈴が「りん」となった。

                                         了

691 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:38:07.41 ID:qKbsLt400
>>668

作品投下ご苦労、アンダーソン君
さっきまでマトリックス観てたせいか何となくオチが読めてしまいましたが、
緊張感あって面白かったです


692 :戦死+夕焼けと友人たち 1/2:2007/02/03(土) 23:39:22.42 ID:Zmu3XB1P0
ビュン!  ターーーーン
音より先に風きり音が耳元を掠め、俺の隣にいた少尉がが後ろに吹き
飛んだ。
「衛生兵!!!!!!」
俺は叫びながら少尉に駆け寄ると、胸の傷口を強く押さえた。押えた
指の間から鮮血がにじみ出る。
「少尉、しっかりしろ、ハインリヒ。」
同郷の幼馴染が西部戦線から転属になって一週間、誇らしげに少尉
の階級章を見せながら俺の肩を叩いてニヤリと笑ってから、たったの
一週間だ。
「軍曹・・・ぐぼっ・・・カール・・・。」
俺の腕を強くつかんで、奴はしきりにコートの上着から何かを取り出そ
うとしている。
「どうした、ハインリヒ・・・すぐに衛生兵がくるからな。そしたらドルトム
ントに帰れるぞ。傷病休暇だ。こんなウクライナの塹壕からはオサラバ
だ。」
胸に開いた穴から、鮮血がこぼれ続ける。自分の血で溺れて死ぬの
のは時間の問題だろう。
「カール、カール、覚えてるか、教会の丘で・・・ローザと三人でさ・・・
オヤジに写真とってもらったんだよな・・・きれいな・・・夕や・・・。」
右手をコートのうちポケットに伸ばそうとしてそして事切れた。あっけな
いものだった。
「衛生兵ーーー!」
俺はもう一度叫ぶと、コートのポケットから写真を出して彼の手に握ら
せると、そっと横たえた。
分隊機銃とPAKがT34を吹き飛ばし、戦車に背負われた赤軍兵をな
ぎ払う。死を恐れぬ赤軍が怒涛のごとく押し寄せる。
「ハインリヒ、一緒にかえろうな、俺たちの故郷に。」


693 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:41:52.76 ID:Zmu3XB1P0
あの日、あの幼い日に、夕焼けに照らされた麦畑を背景に、三人で写
した写真は俺のポケットにも入っている。
ハインリヒ、お前は知らないがローザは空襲でもう向うに行っちまった。
まあ、向うで二人で待っててくれ。

ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スターリンのオルガンが葬送曲を奏でる中、俺は確かにあの日の美し
い夕日を目にしていた。
静かに麦畑を照らし、今はいない戦友と大好きなあの子を見つめてた
思い出の中と同じ夕日を。

MPを構える俺の背後で若者たち時の声を上げる。斧、銃剣、研いだ
シャベル。この中で何人が生き残るだろう。

美しい夕焼けの中友人たちの面影がよぎり、硝煙と爆風が容赦なく
戦友たちを薙いでゆく。
ハインリヒ、俺もスグに追いつくさ。そしたら一緒にまた彼女の笑顔を
見つめような。

「白兵戦だ、全員生き残れ!!」

地獄の東部戦線の、雪と泥と硝煙が思い出の風景と混ざり合ってゆく。

694 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:42:20.34 ID:Zmu3XB1P0
オワタ。

695 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:51:09.01 ID:Zmu3XB1P0
ついでに軽くあげておこう。

696 : ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:57:28.35 ID:YDtmf7ZC0
もう一つ書いてしまったんだ。
作品数はまだ少ないみたいだから、いいでしょうか?
もし駄目なら、投票外にでもして下さい。

697 :愛のVIP戦士:2007/02/03(土) 23:58:40.71 ID:l/KfQAHe0
じゃ、投下終ったら俺も投下しまーす

698 :【品評会用】 夕立 1/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:59:27.91 ID:YDtmf7ZC0
 高三の冬休みは長い。
 僕の通う某全寮制男子校では、冬休みは受験対策期間と位置づけられ、十二月の中旬には学校での授業
が打ち切られる。決して楽しい冬休みが待っているわけではない。大手予備校での講義を受けるよう教師陣か
らしつこく勧められ、ほとんどの生徒は最後の追い込みに賭ける。僕とて例外ではなかった。
 この頃には周りの連中はこぞって目の色を変えていて、誰々と一緒に何々の講習を受ける、だの甘ったれた
ことを口走れるような雰囲気はなく、隣の級友の顔色をうかがうことすら憚られるような気がしたから、僕は僕
で僕に合った僕なりの日程を組んで講習に臨んだ。周りには知り合いも連れ合いもいない。大人数がすし詰め
にされた中での孤独な講習の日々は、土日祝日を問わず一月の下旬まで続いた。
 二月に入り、僕は都内にある寮から荷物を引き揚げ、長野県にある実家へ久し振りに里帰りすることになっ
た。両親の迎えの車に乗って、中央道を北へ北へと向かう。周囲の景色がだんだんに、雪の白を帯びて行く
のが分かった。
「あともう少しだから、わき目も振らずにがんばりなさい」
 実家に到着し、居間に上がるなり、母から分かり切ったアドバイスを貰った。僕は適当に相づちを合わせる
と、早くもこたつの中で丸くなる。猫のような幸せも捨てたもんじゃないな、と心の中で呟いた。
 二月の上旬から中旬にかけて、私立大学の入試が行われる。僕は、私大二校と国立大二校に願書を出し
ていた。私大を受けるときは、二泊三日くらいの日程で都内の安ホテルに宿泊して受験した。それ以外の時
期は、ひたすらこたつの中でだらだらと勉強するのが日課になっていた。

699 :【品評会用】 夕立 2/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/03(土) 23:59:52.79 ID:YDtmf7ZC0
「今日はお父さんもお母さんも遅くなるから、近所でお食事を済ませなさい」
 既に日は暮れ、夕食を今か今かと待ちかまえていた僕に、母から携帯メールが届いた。
 空腹感と相まって、やるせない落胆が胃の底にもたれかかる。悪いことに、家の中の何処を探しても非常食
となりうるものを見つけることが出来なかった。例えカップラーメンであったとしても、この日は御馳走たり得た
だろうに。
 やむなく、僕は近所に出かけることにした。厚手のコートの下に、セーターを二枚着込んで。
 寒空に広がる星の群れが凍てつく氷の破片のように瞬き、地上に向かって絶対零度の冷気を振りまいてい
る。昼間にはうっすらと溶け出していたであろう雪が再び凍結し、暗闇に包まれた足下を一層おぼつかないも
のにしていた。田舎の夜は果てしなく暗い。
 最寄りのコンビニまで徒歩十五分。都内では考えられないキャッチフレーズだ。僕は、おでんや肉まんから
立ち上る湯気を想像しながら、渋る自分の体に言い聞かせるようにして歩いた。
 コンビニの手前に一つ踏切があり、そのすぐ脇には小さな無人駅がある。電車が一時間に一本程度しか通
らない、寂れた単線の停車駅だ。小さな灯りがホームの上を遠慮がちに照らしている。照明を絞った舞台演
劇の、ワンシーンみたいな光景だった。
 僕がその舞台に上ったのは、ちょっとした好奇心からだ。舞台袖からスポットライトを向けられることもなく、
薄暗い駅のホームの上をゆっくり歩いた。
 屋根がついた一角の隅に、待合室がある。中は薄暗くてよく見えないが、人の気配がした。暖房がたかれて
いる様子もなく寒そうではあったが、何とはなしに僕はその待合室の中に足を踏み入れた。
 中は、外に比べてほんの僅かだけ暖かかった。広さは二畳分に満たない、狭い待合室だった。だから、中
にいたのが女子学生らしいことに気づいたときには、危うく心臓が止まりかけた。女性、それは全寮制の男子
校で、三年間絶ってきたもの。未知との遭遇と言っても大袈裟ではなかった。
 グレーのコートに白いマフラー。真冬でも生足にスカートというのは都内でも田舎でも変わらない、普遍的な
取り決めなのだろうか。その娘はベンチに座って膝掛けをしていたので、スカートの丈を窺い知ることは出来
なかった。
 僕の視線が注がれていることに気づいたのだろうか、その女の子は控えめに咳払いをし、体の方向を僕か
らやや背けた。呼吸の仕方まで、息を潜めるように静かになる。何となく気まずくなって、僕もその娘が座って
いるベンチの逆端に腰掛けた。
 何となく部屋を出て行くタイミングを失った。相変わらず、部屋の向こう隅に座っているその娘はそっぽを向
いている。白い頬の一部だけが肩越しに見える。僕は、頭の中で雪見だいふくを思い出していた。
 氷点下の相部屋。時間も空気も凍り付いたように動かない。底冷えした体の芯が、焦れてくる。

700 :【品評会用】 夕立 3/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/04(日) 00:00:13.07 ID:vfFESvrG0
「寒いですね」
 僕の口から、無意識のうちにその言葉が出た。独り言にしては大きすぎる声。その娘が、ぎょっとした目で
こちらを向いた。表情からは嫌悪も歓喜も読み取れない。僕は、少し後悔し始めていた。
 女の子が、視線を手荷物のカバンに向けた。カバンの脇ポケットに手を突っ込み、一つ小さな包みを取り
だす。簡易ながら、包装されているようでもあった。
「これ、あげます」
 少しくぐもった声だった。その娘が僕に向かって、タバコの箱くらいの小さな包みを差し出している。思わず、
僕はそれを両手を伸ばして受け取った。耳の裏が、少し暖かくなった。
「ありがとう」
「これ、クラスで配った義理チョコの余りなんです」
 遠くの方から、電車が近づいてくる音がして、次いで近くの踏切が警告音を発し始めた。
「ごめんなさい、余計なこと言って」
「いいんだよ、ありがとう」
 電車の前照灯が待合室の中をほの明るく照らし出す。その一瞬、その娘の顔が鮮明に映し出され、辺り
は少し白飛びした写真のような雰囲気になった。
 僕はベンチから立ち上がり、待合室の外に出た。目の前で電車がゆっくりと速度を落として停車する。続
いて、プシュとガスが抜けるような音がして、車両の扉のロックが外された。
 僕は、到着した電車に乗り込んだ。しかし、女の子はついてこなかった。なぜ乗らないのだろう。僕が振り
返ると、その娘はまだ待合室のベンチに座っていた。うつむいたまま、まるでこちらに視線を合わせようとし
ない。長い髪で顔を隠すように、ただうなだれているだけだった。
 無情にも扉が閉まり、電車が走り出した。明るい車内に目が慣らされて、暗い待合室の中を見通すことが
出来ない。電車はなおも速度を上げ、無人駅が背後に遠ざかっていく。
 手元の包みを眺める。薄グリーンの包装紙に包まれ、重さは携帯電話より少し軽い。この場で開封するに
は気が引けたので、僕はそれをコートのポケットに突っ込んだ。
 しばらくして、電車がその場で一旦停車した。車内放送が、逆方面への電車とすれ違うことを告げる。
 思い出した。この路線は単線だから、これからすれ違う電車も先ほどのホームに停車するのだ。あの娘は、
僕とは逆方面へ向かうのだろう。
 さっきの娘の顔が、網膜に焼き付いていた。

701 :【品評会用】 夕立 4/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/04(日) 00:00:42.67 ID:vfFESvrG0
 大学受験を無事に乗り切り、僕は春から都内の私立大学へ進学することになった。
 僕の新居は大通りに面した安下宿に決まった。部屋からの眺望は向かいの高層マンションにさえぎられ、
夜になると表通りの喧噪が住む者に不眠の弊害をもたらすために、ここは貧乏学生の吹きだまりになってい
た。隣人が麻雀に打ち興じる音も、階上の住人がセックスをしたがために生じる軋みも、生活音の一部として
受け入れなければならない。
 大学生活という、キャンパスライフともいうらしいが、とにかくその新しい環境の中で、僕は数多くの付き合い
の浅い友人に恵まれた。
 毎日が砂のように流れていく。
 都会の夏がアスファルトを溶かすような熱気を帯びるようになった頃、僕は夏休みを利用して実家に帰省す
ることにした。
 長期休み前の最後の講義が終わり、新宿の高速バス乗り場へと向かう。高層ビル群の谷間をうねる熱風
が、新宿駅西口の雑踏を行き交う歩行者から生気を奪う。僕は、砂漠から逃げ出す難民だ。
 クーラーでキンキンに冷えたバスの車内で、僕はようやく安堵のため息をつく。しばらくしてバスが発車する
頃には、僕は浅い眠りに落ちていた。夢の中で再生される冬の光景。網膜の中であの日の残像が、鮮烈な
イメージとなって甦る。気まずい時間も耳の裏の熱も、眠りの中で繰り返される。
 僕が目を覚ました時、バスは夕暮れの山道をひた走っていた。肌に感じるのは冬の冷気ではなく冷房の風。
窓の外は相変わらずの夏盛りで、緑映える山の連なりがどこまでも続いていた。

 僕の実家は眺望のいい丘の上に建つ一軒家だから、部屋の窓からは盆地の底に広がる市内を一望でき
る。入道雲が空に伸びても、南アルプスの連峰に阻まれるため、我々の住む地域まで近づいてくるのをあま
り見ない。快晴の日など、空に見えるのが太陽と飛行機雲だけだったりして、案外空ってのも近いんじゃない
かと錯覚する。
 家でダラダラ過ごすのもやはり退屈だ。セミの鳴き声は嫌に耳につくのに、肝心のセミの姿そのものを見な
くなったのはいつ頃からだっけ、と思う。
 近所を散歩することが日課になった。多い日は一日三回ほど、小高い丘を降りて踏切を渡り、コンビニの角
から続く田んぼ道をひたすら進んだ。

702 :【品評会用】 夕立 5/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/04(日) 00:01:17.17 ID:vfFESvrG0
 期待していたのかも知れない。いや、きっと期待していたのだろう。半年前のあの出来事が、また僕の身に
起こらないかと。あの日貰った義理チョコは、その日の内に平らげた。何となく悔しかったからである。夏まで
取っておいたら、間違いなく部屋の隅で溶けてしまっていただろう。
 来る日も来る日も若い女性を見つけては注視する僕を見て、周りの人は気味悪がったかも知れない。僕は
僕で、何を馬鹿なことをしているんだろうという思いが消えなかった。
 なのに、件の駅のホームに立っているあの娘を再び見つけたとき、話しかけようという衝動をどうすることも
出来なかった。セミの声がうだる暑さをかき立てる、夏のとある午後のことだった。
 スモークピンクのキャミソールに身を包んだその娘は、ゆらゆら揺れる木の葉越しに見ただけで分かった。
下はそよ風に軽くなびく白のフレアスカート。陽炎が立ち上る景色の中で、凛とその存在感を示している。動
悸が止まらなかった。
 ホームへと続く階段に足をかける。人生最大の大舞台へ上っているような気分だ。まだ僕は、人が愛しい
だとか恋の酸い甘いだとかも知らないけれど、この気持ちだけは本物だ。
 段差を登り切ると、すぐ目の先にあの娘が立っていた。網膜に、脳裏に刻み込んだ記憶と寸分違わない。
ただ季節だけが違う。忘れられなかった。
 目が合う。必死で目をそらさない。少し、僕の表情は強ばっていたかも知れない。
 彼女が、微笑んだ。
 気づいてくれた……? 僕も、微笑み返して、やあ、と手を挙げようとした。
 しかし彼女は、僕の横をすり抜けた。
 釣られて僕も振り返る。そこには、日に焼けて体格のいい男と談笑する彼女の姿が見えた。
 男と目が合う前に、僕は元の方向へ向き直った。
「知ってる人?」
「ううん、知らない」
 背中越しに、そう聞こえたような気もする。分からないし、分かりたくもなかった。ただ、その場から逃げるよ
うに、ホームの向こう端へ早足で歩いた。
 目の前には、うずたかく天へと背を伸ばした入道雲がそびえ立っていた。青い空を押しやるように白く輝い
て、近づいてくるようにも見える。
 太陽が隠され、緑を基調とした明るい原色の光景が、薄灰色のトーンに覆われた。
 風の匂いが夕立の予兆を運ぶ。次第に、遠くの方からサーっと葉を叩く雨音が聞こえてきた。
 僕は、駅のホームに立ち尽くしていた。屋根の下に隠れようなどとも考えなかった。ただ、激しい雨に打た
れたら、きっと気持ちがいいだろうなと思った。                    <了>

703 :【品評会用】 夕立 ◆D8MoDpzBRE :2007/02/04(日) 00:02:18.46 ID:vfFESvrG0
以上ですた

704 :ギリ義理不ユカイ 1−5  ◆h97CRfGlsw :2007/02/04(日) 00:07:36.82 ID:b32mvlJT0
 酷い気分だった。もう今すぐにでも家に帰ってセルフバンジーするか、もしくは今向かいから歩いてきている幸せそうな少年の首をカッターで千切ってやろうかと思ってしまうほど、酷い気分だった。
 この酷い気分の原因はなんだろうか。決まっている。くだらない自問自答してんじゃねえよ。自分の頭をコンクリートの壁にきつつきが如く打ち付けたくなる衝動を抑えつつ、わたしは気を落ち着けるために深呼吸をした。
 幼馴染に、フられた。二月十四日、バレンタインデー。今日この日のついさっき、わたしは幼馴染の山田に告白してフられた。あっさりと、わたしの恋は一瞬で終わりを告げた。
 それこそが、わたしのはらわたがいい感じに煮えくり返っている理由だ。おい、誰だ今「ぷぷっ、失恋っスか?」って言いやがった奴。
介錯してやるから腹切れ。
「クソ山田がァァッ!」
 怨嗟の篭った雄たけびを上げながら、コンクリートの壁に思い切り拳を打ちつける。するとなんと、コンクリートの壁がこなこなに壊れたではないか! 凄いわたし。なんという憤怒か。怒りで人が殺せそうだ。
 まあ、実際はわたしの拳が壊れたわけだが。ただ脳内麻薬まみれになっている頭の中では、しっかりと粉々になったコンクリートが映し出されている。ふへへ、と笑む。そそくさと、周囲にいた人たちが逃げていく足音が聞こえた。
「うっうっ……なんでさ、山田ぁ……」
 拳がじんじんと痛んできて、その痛みに誘われるようにして涙が後から後から溢れてくる。わたしは情緒不安定な娘だった。今ではもう怒りなどなく、ただただフられたことが悲しかった。
 わたしと山田は、年齢が1に満たない時から一緒にいた。わたしの親と山田の親が、とても親密にしていたせいだ。フられたわたしが言うのもなんだが、実の兄妹のように親密だった。
 ほとんど毎日のように一緒にいたし、小中高と同じ学校だし、同じ文系だし、それに一緒にお風呂に入ったこともあるし、同じベッドに一緒に寝たこともあるし、擬似結婚式だって挙げたこともある。
 なのに何故!? 思い出に浸っているうちに、現実とのギャップにまたふつふつと怒りが湧いてきた。ごろごろと道路の上を転がりまわる。ひき殺して欲しい気分だったが、こういうときに限って人っ子一人こない。
 道路の中心に書かれている仕切り線の上に体の線をあわせて、うつ伏せになる。はあ、と深く溜め息をつく。引きずったせいで幾分かぼろぼろになった鞄から、今日山田に渡そうと持ってきていたチョコが首を出していた。

705 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日) 00:08:09.02 ID:b32mvlJT0
 わたしはそのチョコを引っつかむと、勢いよく立ち上がり、道路に叩き付けるべく腕を振りかぶった。しかし、硬直する。放課後、夕焼けが体を包む、柔らかな風のふく校舎裏。今日の告白のことを、不意に思い出したのだ。
「あ、あのさ、山田……ちょっと、聞いて欲しいことがあるんだけど……」
「え、なに? ってかそれより、聞いてよ! 俺、あの佐藤先輩からチョコ貰ったんだよ! いやー、俺もなかなか捨てたもんじゃないね! でさ、なんて返事――」
「山田の馬鹿ァ!」
 わたしはそれ以上聞くことが出来ず、山田のみぞおちにミドルキックを決め、更にうずくまった背中にかかと落としを決め、とどめにキャメルクラッチを決めて失神させてからその場を走り去ったのだった。
 よよよ、とわたしはチョコを投げ捨てることも出来ず、その場に崩れ落ちて再び泣いた。山田なんか、佐藤のアバズレとヤってる途中に心臓発作にでもなってくたばればいいんだ。
 大体、うら若い乙女が二月十四日、二月十四日にだぞ! そんな重要な日に呼び出しているんだから、わたしの想いは推して測るべきなのだ! 毎年恒例行事ではあったが、それでもだ。様子とか挙動とかでわかれ。
 再び怒りが湧いてきた。家族のようにいろいろなものを共有してきたわたしを捨てて、何故佐藤のような女を選ぶのだ、山田は! うう、あんまりだ……。もう死にたい……。 
「チョコ下さいー。チョコ下さいー」
 そのときだった。わたしが山田を包丁で後ろから刺し殺してやろうと決心しかけた、ちょうどそのときだった。唐突に背後から、声が聞こえてきたのだった。
「チョコ下さいー。いやマジで。義理でもいいんで」
 振り返ると、そこには見るも無残な顔をした、筆舌にしがたい不細工な男が、トレンチコートを一枚だけ羽織って突っ立っていた。汚らしい生足が見え隠れしている。一目見てわかった。ああコイツ、ギリギリだ。
 わたしは思い切り顔をしかめ、「ああん?」と凄んだ。すると男は「そんな顔、君には似合わないぞ、ハート」とのたまった。全身が総毛立つ。バーコードのように張り付いた髪が、微風に揺れた。
「誰だ、お前。いきなり現われてチョコよこせだ?」
「はい。生まれてこの方、わたくし一度もこの日にチョコというものを貰ったことがなくてですね。なのでこうして、美しい女性に声をかけて回っていることろなのです」
 なにがなので、なのかはなはだ疑問だったが、気負うことなく阿呆なことを口走る男の顔には形容しがたい覚悟のようなものがありありと浮かんでいた。生理的に嫌悪感を感じたので、逃げることにする。
「お待ちなさいお嬢さん。あなた今日、失恋しましたね?」
「え……なんで、それ……」
「わたくしにはようく、わかります。今のあなたは、わたくしと同じ顔をしていらっしゃる。そう、悲しみに満ちた顔をね」
 失恋を言い当てられ、思わず足を止めてしまう。すると男はその隙を逃さずわたしに一足飛びで詰め寄ってきて、顔を寄せてきた。鼻息がかかる。臭いんですけど。

706 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日) 00:08:40.33 ID:b32mvlJT0
「そう、失恋……甘美で酸味のきいた、切ない思慕の崩壊。そこから迸る悲しみは暗く、深く。……ぷっ、失恋だって! ダッセー! あっははははは!」
「なっ!」
 真面目な口上から、男は一変して笑い出した。わたしの顔面に指を突き出して、腹を抱えて男は笑う。迸る殺意に任せて絞め殺してやろうかと一瞬思ったが、その激情は溜め息と共に流れていった。
 そう、わたしは恋の戦争に負けた、惨めたらしい敗残兵なのだ。笑われても仕方ない、情けない女なのだ。でもこの気持ち悪い男に笑われるのはしゃくなのでとりあえず蹴っ飛ばしておいた。
「アンタさ、チョコがどうとか言ってなかった? それとも、ただわたしをからかっただけ?」
「両方です。すいませんもう蹴らないで下さい」
「はあ……。まあいいよ。これ、アンタにあげる」
 鞄から可愛らしく、物凄く可愛らしく包装されたチョコを取り出して、無造作に差し出す。山田に上げるはずだったチョコ、もうわたしには無用の長物だ。男は口元を歪め、にやりと笑った。
「心を込めて作ったチョコだから。きっと美味しい……美味しい……から……」
 声が水気を孕んで、喋れなくなってくる。結局なにを言っているのか、自分でもなにを言いたいのかわからなくなって、またその場に座り込んでしまった。なんだろうこの状況。とってもシュール。
 バレンタイン当日のずっと前から構想をはじめて、やっとのことで考えを纏めた告白作戦。わたしは結局計画を実行に移すことすら出来ず、今こうして得体の知れない変なおっさんにチョコを差し出している。
 ああ、無情。こんなことならチョコなんか作らなければよかった。山田なんか好きにならなければよかった。山田と仲良くなんかしなければよかった。生まれてなんか、こなければよかった。
 わたしは泣いていた。結局理不尽な怒りも、ただ悲しみの裏返しだっただけなのだ。
「うんうん、わかるよユアマインド。すっごくサッドだよね。失恋ってさ、マジ笑える、最高。密の味」
 いまいちキャラの固まっていないおっさんは、チョコを受け取ると図々しくもわたしの肩に腕をまわして、頬を摺り寄せてきた。剃り残したであろう髭がちくちくして、思わず払い腰を決めてしまう。
 倒れ伏したおっさんを足蹴にしながら、嘆息する。これからどうしよう。私の計画によれば、今度の告白でわたしと山田はめでたく結ばれることとなって、一生をむつまじく暮らす予定だったのに。
 人生設計を狂わされてしまった。くそう、佐藤め……。憎しみで人が殺せればなあ、と思っていると、足許で声がした。
「まあ、あんまり気にしんすな。男など、星の数ほどいるものさ。例えば今君の目の前に――」
「山田は一人しかないんだよ! 優柔不断で、情けなくて、馬鹿でアホでおっぱい星人だけど、それでもわたしは山田だけが好きだったんだ! アンタになにがわかるんだよ!」
 怒りとも悲しみともつかない感情が溢れ出してきて、わたしはむきになって言い返した。たしかに男なんて一杯いる。この気持ち悪いおっさんだって男だ。でも、違うのだ。わたしが好きなのは山田であって、男じゃない。
 だからこそ苦しい。義理のチョコを渡す相手なんかいない。わたしには山田しかいなくて、でも山田にとってわたしは義理のうちのひとつだったのだ。だからこそ、悔しい。
 顔が歪む。眉間に深々と皺を寄せ、下唇を噛み締め、目に涙をためる。わたしはいたたまれなくなって俯くと、おっさんと目が合った。おっさんは恍惚とした表情をしていた。

707 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日) 00:09:30.15 ID:b32mvlJT0
「いいよ、その表情……! そうそれ、その顔だよ! いいね失恋、最高のシチュエーションだよ!」
「……なんなんだよ、アンタ……」
「あー、いいもの見せてもらった……と、ここでネタ晴らし」
 とうとう気が触れたのだろうか。初対面の時点で脳が温かめのおっさんだとは思っていたが。そんなことをぼんやり思いながらおっさんを睨んでいると、通りの向こうのほうから誰かがこちらに歩いてきていた。
 佐藤だ、とすぐにわかった。恋敵の佐藤。マジ殺したい女ランキングぶっちぎり一位の女だ。図らずも湧き出す殺意に拳を振るわせたまま、佐藤を睨みつける。
「美香ー、ちゃんと配ってくれたみたいだねー。おかげでお父さん、楽しい思いが出来たよー」
「お父様は悪いお人。純真な乙女心を暴いて、傷口を広げるような真似を。あまり快いものではありませんことよ」
「え……なんの話?」
 自称生まれこの方チョコを貰ったことがない男と、学校一の美貌を誇ると噂される佐藤が、まるで親子のように会話をしている光景を見て、思わずわたしは口をはさんだ。
 すると、佐藤がこちらを振り返って、ごめんなさいねと頭を下げた。生憎理解が追いついていないのでまったく意味不明なだけだったが、どうも陰謀の匂いがするということだけは理解できた。
「おっさん、今わたしはどういう目に会ってるのか詳しく教えてくれる?」
「バレンタインに告白されそうな男子に、手当たり次第にチョコを配るよう美香に頼んだの。で、浮かれる男子と失恋する女子が大量発生。おっさん女の子の失恋顔見て大喜び」
「おっさん、殺してもいいかな」
 鞄からカッターを取り出して、血走った目で刃をチキチキと伸ばす。一目散に駆け出していくおっさんを苦虫を噛み潰したような顔で見送りって、嘆息しつつ。カッターをしまう。
 なんて頭の悪い展開なんだろう。こんなストーリーを考えた奴は絶対馬鹿だなと、脱力する。考えたのはおっさんか。みしみしと、拳がきしむ。
「ごめんなさいね。悪気はないんです」
 悪気しかないだろうに。なにを言っているんだアンタは。脳にプリンでもつまってんのか。やーい、お前の父ちゃん露出狂ー。Dカップー。
 口には出さず、頭の中で暴言を吐きまくる。ふざけたことしてんな!と一発殴りたくもあったが、女性は殴るものではない。ぐっと堪えて、拳を抑える。
 今の話が、仮に全てそうだとする。つまり山田は、佐藤の偽本命チョコを受け取った、ということだ。つまりは……山田は私に対してより、佐藤の方に愛のベクトルをむけているということになる。
 それじゃあ、同じだ。佐藤と付き合うか付き合わないかだけの違いで、結局わたしは失恋しているということになる。今度は悲哀の波がやってきて、わたしの膝から力を抜いていく。
 わたし、ダメだぁ……。こんな、こんな露出狂の娘なんかに負けるだなんて……。くそう。もう死にてぇ……。
 無念にうなだれる。すると、佐藤が近づいてくる足音が聞こえた。見上げると、佐藤は微笑んでいた。思わず目を見張る。佐藤は天使と見紛う程に、慈愛に満ちた表情をしていたのだ。

708 :5−5:2007/02/04(日) 00:10:02.87 ID:b32mvlJT0
「ですがあの方は、わたしからのチョコをお受け取りには、なりませんでしたよ」
「え……!」
 なんでもないように言う佐藤。しかしその内容は私にとってまさに福音で、思わず声を裏返して食いついてしまう。マジすか!?
「ええ。悪いですけど、俺にはもう大切な奴がいるんです。だから気持ちは凄く嬉しいんですけど、受け取るわけには行きません、と」
「や、山田ぁ……」
「義理堅い方ですのね、あなたの想い人は」
 あ、ああ……と、声にならない声をあげる。佐藤の白い足にまとわりついて、感涙にむせび泣く。山田はやっぱり、わたしのことが好きだったんだ。ああ、なんだ、勘違いだったのか……。よかったよぅ……。
 気を取り直し、むしろハイテンションになって、わたしは立ち上がった。スカートについた砂を払って、鞄を肩にかける。今すぐ山田の下へ。誤解を解いて、謝らなければならない。
 でも、チョコはあげてしまったし……。今からでも別のものを買いに行こうかと悩んでいると、ふと佐藤が手を差し出した。手には、わたしのチョコレートがあった。
「佐藤先輩……」
「お父様から取り戻しておきました。……あなたの想い、届くとよいですわね」
「先輩ぃー……ありがとぅー……」
 えぐえぐと泣く私を、先輩は抱いてくれた。ふわりと胸に顔を埋めて、深呼吸する。先輩はふっと笑むと、最後に一つだけ伝えることがあります、とぽつり言った。顔を上げると――
「全部嘘だ、ぶぁーか! 死ね!」
 悪鬼のような表情をした佐藤の顔があった。佐藤は私を突き飛ばすと、あはははははー!と嬉声を上げながらクラウチングスタートで走り去っていった。ぽかんと口を開いて、わたしは道路に仰向けになったまま呆然としていた。
 ああ。しばらくして、理解が訪れた。結局山田は佐藤先輩のチョコに浮かれていて、わたしは失恋していて、おっさんと佐藤はわたしの不幸の密を一滴残らず舐めとっていったのだ。
 なんというバレンタイン、最低最悪に不愉快な青春の一ページ。あの親子は、父娘そろって、義理に外れた人間なのだった。

709 : ◆h97CRfGlsw :2007/02/04(日) 00:11:18.53 ID:b32mvlJT0
以上です
品評会用ですんでー、よろしくっす

710 : ◆nzzYI8KT2w :2007/02/04(日) 00:13:43.14 ID:9Eagm8bx0
品評会ようの作品できたので、投下します。

711 :義理>本命1/3 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/04(日) 00:15:29.35 ID:9Eagm8bx0
 私は町で小さなチョコレート専門のお菓子屋をやっている。量よりも質を考えており、
1つ1つの値段がとても高い。よって来るお客さんはお金持ちの人が多い。
そんな私の店に毎年、バレンタインになると一人の高校生がやってくる。
彼女はいつも、登校中にお店の前を通るだけなのだが、バレンタイン三日前くらいにな
るとお店に入り二つのチョコレート、大きくて豪華な物と小くて何の飾り付けも無い物を
見ながら悩んでいる。その日は結局、買わずにそのまま帰っていく。次の日も、その次の
日も同じ事を繰り返す。そして、バレンタイン当日になると開店前からやってきて、そこでも迷いつつ、
「あの、こっちのチョコレート下さい」
と、小さい方を買っていく。
ここで1つ断っていく。小さい方と大きい方では小さい方が高いのだ。
小さい方が材料に拘っており、それゆえに変な飾りつけなどしたくなかった。邪魔になるだけだ。
彼女が最初に来たのは、三年前で迷ってはいるが、その顔は嬉しそうだった。しかし、次の年からはその顔に喜びは無かった。
それ以来、彼女は毎年小さい方のチョコレートを買って行く。
今年も彼女は結局、小さい方を選んだ。
「レシートは?」
「いりません」
これも毎年の恒例の会話。いつもなら、ここで終りなのだが、今年は彼女に話しかけたくなった。


712 :義理>本命2/3 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/04(日) 00:25:19.32 ID:9Eagm8bx0
「毎年、このチョコレートを買っていきますね?」
「え?」
彼女は少々驚いている。
「ああ、すいません。毎年バレンタインになると来て同じチョコレートを買って行くので、顔を覚えてしまったんです」
「そうですか」
彼女はあまり話したくは無いようだ。まあ、私もチョコレートをラッピングしながら話しているのだが。
「誰かにプレゼントですか?」
「ええ」
「そうですか。自分で言うのも何ですが、このチョコレートは高価ですからね、その人は本命でしょう」
「違います」
その言葉に急に感情がこもったのに気付き、私はラッピングの手を止めて彼女を見た。
「義理チョコなんです」
「それは高い義理チョコですね」
「そうですね。……本当はここで初めて買った時に、告白するつもりでした。でも、出来
なくて、義理チョコって言っちゃったんです。このチョコレート、見た目は普通だから、
彼も義理チョコって事に疑問を持っていませんでした。あ、すいません、チョコレートをそんな使い方してしまって」
「いえいえ、気になさらずに。それよりもあなたは告白しなくていいですか?」
 内心、チョコレートの事にショックを受けたが、気にしていないふりをして話しかけた。
「……したいです、でも、勇気が無くて。情けないですけど、誰かが背中を押してくれるとうれしいですけど」
「そうですね」
私はそう言うとラッピングを再開した。私は彼女の背中を押して欲しいという言葉を聞いて、あるイタズラを思いついてしまった。


713 :義理>本命3/3 ◆nzzYI8KT2w :2007/02/04(日) 00:25:49.60 ID:9Eagm8bx0
 ラッピングを終えると、イタズラ入りのチョコレートを彼女に渡した。
「告白、できるといいですね」
「はい、ありがとうございます」
彼女はチョコレートを受け取ると、お店を出て行った。
「あ、しまった」
 誰も居なくなった店に私の声が響く。
「間違えてレシートを入れてしまった。しかもラッピングの中に入れてしまったから、彼女が気付く事は無いだろうな〜。彼氏君もよっぽど鈍く無ければレシートに書いてる値段を見たら、気付いてしまうだろうな〜」
 わざとらしく言うと顔がにやけてしまうのが、自分でもよく解った。

 それから数日。あれから、少し変わった事がある。まず、あの小さいチョコレートが飾り付けられるようになった。これだと、義理チョコなんて言われる事は無いだろう。
 そして、お店の前を高校生のカップルが登校するようになった。
終。





714 : ◆nzzYI8KT2w :2007/02/04(日) 00:26:39.36 ID:9Eagm8bx0
以上です。
すいません、途中で時間を空けて投下してしまいました。

715 :愛のVIP戦士:2007/02/04(日) 00:32:55.51 ID:vfFESvrG0
―――――――――――ここまでまとめ済み―――――――――――――
作品数はここまで7つでおk?
ミスがあったら報告よろ

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